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しおりを挟む「……遼平だ」
「…………え?」
「俺の名前は黒田遼平だ」
「……黒田……遼平さん……」
「ああ。これで全く知らない相手ではなくなっただろ?」
有美が言いたいことはこんな単純なことではないかもしれない。だけどそれは俺にだって言えることだ。まともに知っているのは名前と大まかな性格と感度くらいだろう。有美について知らないことばかりだけど、しかしそれでも、理屈や常識などでは収まらないほどに心を奪われているのだ。……どうしようもないほどにこいつのことが好きなのだ。
先程有美が望んでくれていた時のように、繋がったままその柔らかな身体を強く抱き締めれば、まるで嬉しそうに有美の膣内が狭くなった。
「んっ、ん……ふ」
「……く、っ」
「はっ、ん……まだ、私の中で……ドクドクしてる……っ」
「っ、そんな熱く締め付けたら当たり前だろ」
「……ん、ぁ……っ、ぁっ、ふ」
有美が相手だと萎えることができないかもしれない。何度だって勃つだろうし、何度だって有美の中に精を注いでやりたい。それこそ膣内に注いだというのに、俺が注いだ精液が逆流して口から出てしまうほどに大量に中に出して俺の体液で全身をマーキングしたいと思うほどだ。
身体をどんなに綺麗に洗っても、俺の匂いがこびりついて消えないほどに有美を独占できればいいのに……。
「あっ、ッ、また……やるんですか?」
「やる」
有美の照れが混じった戸惑いの言葉に俺は即答する。
「有美だって、もっと気持ち良くなりたいだろ?」
「そ、それは……っ、あっ、ぁっん、動かないで……っ」
「ん?」
「ぁっ、ぁっ、ぁっ、ふぁっ」
ゆさゆさと身体を揺さぶってやれば、有美は何かを言おうとしているが、それよりも先に喘ぎ声が出てしまい上手く喋れていない。そんないじらしくも淫らな様子を間近で見て、俺は自然と口元が緩んでしまった。あまりにも可愛過ぎて、優しくしたいのに苛めたくなる。
「ぁっ、まって、んっ、待って……っ」
「待たない」
「ひゃぁっ、んん、んっ、んっ」
「嫌だって言わないなら、好きにさせてもらう」
「だって、っん、ぁっぅ、だって……、」
「……はっ、なんだよ?」
「んっ、んんっ、だって……嫌じゃないんだもん」
余程恥ずかしいのか有美は上に跨ったまま、その赤くなった顔を見せないように俺の肩に顔を埋めてきた。
「……クソッ」
「ひぁっ!?あっ、あっん!」
「っ、は……可愛すぎるんだよ……っ」
「あぁっ、あっん!んんっ!!」
どれだけ俺の心を乱して煽れば気が済むんだ。
俺は唸るようにそう言って、有美の身体をベッドに押し倒してやった。
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