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本編(完結)
とある教師の話2~サイ視点~
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それでも長いこと待ったために諦めがつかないのもあったが、クウリはレウルを兄以上に見ているようには思えなかったのもあり、諦めてたまるもんかとクウリに近づく作戦を考えるも、レウルが離れる隙もなく見守るだけ。しかしその見守りさえも邪魔される。
「お前、年考えろ!しかも相手未成年どころかガキだし、王子だぞ!犯罪だけはやめろ!」
新人教師に。
「いつもいつも!邪魔しないでください!モブの癖に!」
「も……?また意味わかんねぇこと言って……邪魔も何も先輩のおっさん教師がガキストーカーしてたら止めるだろ」
何を言ってもこの新人教師だけは私の邪魔しかしない。しかもこの新人教師、クウリのクラスの数学教科担当者。羨ましすぎて妬ましい。余計に腹が立つというもの。
「さっきから失礼ですよ!クウリにガキガキと!ショタと言いなさい!」
しかも言葉を知らない上、生意気な口調だ。昔はツンデレボーイでモブとはいえ可愛かったものだが今やこんなに背が伸びて可愛さのないモブに。
「いや、王子の名前呼び捨てもどうなんだ?それにしてもおっさんは否定しねぇのな」
「私は誰を呼び捨てようといいんです。おっさん呼びはあまりいい気はしませんけど、教師となった生徒を見られるくらい年月は経ってますしおっさんは否定できないでしょう、私は」
信じられないかもしれないが私に前世の記憶を思い出すきっかけをくれたツンデレ少年こそ、その教師となった生徒であり、今目の前にいる邪魔者である。
「……全然おっさんに見えねぇけど」
「……?何か言いました?」
「別に」
しかもたまにぼそぼそ言っては別にと返すのは日常茶飯事。正直どうでもいいのだが、また見守りを始めれば絶対邪魔をされるため諦める毎日。本当昔から私の後ばっかり追いかけて困ったモブです。
そんな中で起きた老けたピンク生徒による事件。それはまさかの私が裏設定でふざけて作ったヒロインの姉そのもの。騒動時クウリを離れて見ていただけに、近くからそのヒロインと負け劣らずピンクの姿と小柄でありながら老け顔なその容姿ですぐにわかった。若いだろうにあまりの老け顔少女にさすがに罪悪感はあったが、その後の言動に罪悪感はすぐに消える。
「裏設定のヒロインの姉と言えどクウリを狙うとはなんたる身の程知らず!それにあんな性格でもなかった……はず……」
そこで何か頭を掠めた。そして決定打となったシエルの登場。シエルは令嬢に躊躇いなく跳び蹴りできるキャラではない。さらに既にヒロインと行動を共にしている時点でやはりゲームストーリーは崩壊している。
とはいえ、クウリの担任になれなかった時点でゲームストーリーは諦めているが、これはいけない。もしやのもしや私以外に転生者がいる可能性が出てきたのだから。
シエルと老け顔は構わない。だけどもしクウリが転生者だったなら?私の理想が!いや、気づいてはいた、気づいてはいたさ!クウリが僕じゃなくて俺になってたりとか口調とかレウルに対する対抗心のなさとか、でも気づきたくなかったのだよ!私は!
そこからだ、クウリを取り戻すための行動に出たのは。元々この教師の特技を使って。
「お前、年考えろ!しかも相手未成年どころかガキだし、王子だぞ!犯罪だけはやめろ!」
新人教師に。
「いつもいつも!邪魔しないでください!モブの癖に!」
「も……?また意味わかんねぇこと言って……邪魔も何も先輩のおっさん教師がガキストーカーしてたら止めるだろ」
何を言ってもこの新人教師だけは私の邪魔しかしない。しかもこの新人教師、クウリのクラスの数学教科担当者。羨ましすぎて妬ましい。余計に腹が立つというもの。
「さっきから失礼ですよ!クウリにガキガキと!ショタと言いなさい!」
しかも言葉を知らない上、生意気な口調だ。昔はツンデレボーイでモブとはいえ可愛かったものだが今やこんなに背が伸びて可愛さのないモブに。
「いや、王子の名前呼び捨てもどうなんだ?それにしてもおっさんは否定しねぇのな」
「私は誰を呼び捨てようといいんです。おっさん呼びはあまりいい気はしませんけど、教師となった生徒を見られるくらい年月は経ってますしおっさんは否定できないでしょう、私は」
信じられないかもしれないが私に前世の記憶を思い出すきっかけをくれたツンデレ少年こそ、その教師となった生徒であり、今目の前にいる邪魔者である。
「……全然おっさんに見えねぇけど」
「……?何か言いました?」
「別に」
しかもたまにぼそぼそ言っては別にと返すのは日常茶飯事。正直どうでもいいのだが、また見守りを始めれば絶対邪魔をされるため諦める毎日。本当昔から私の後ばっかり追いかけて困ったモブです。
そんな中で起きた老けたピンク生徒による事件。それはまさかの私が裏設定でふざけて作ったヒロインの姉そのもの。騒動時クウリを離れて見ていただけに、近くからそのヒロインと負け劣らずピンクの姿と小柄でありながら老け顔なその容姿ですぐにわかった。若いだろうにあまりの老け顔少女にさすがに罪悪感はあったが、その後の言動に罪悪感はすぐに消える。
「裏設定のヒロインの姉と言えどクウリを狙うとはなんたる身の程知らず!それにあんな性格でもなかった……はず……」
そこで何か頭を掠めた。そして決定打となったシエルの登場。シエルは令嬢に躊躇いなく跳び蹴りできるキャラではない。さらに既にヒロインと行動を共にしている時点でやはりゲームストーリーは崩壊している。
とはいえ、クウリの担任になれなかった時点でゲームストーリーは諦めているが、これはいけない。もしやのもしや私以外に転生者がいる可能性が出てきたのだから。
シエルと老け顔は構わない。だけどもしクウリが転生者だったなら?私の理想が!いや、気づいてはいた、気づいてはいたさ!クウリが僕じゃなくて俺になってたりとか口調とかレウルに対する対抗心のなさとか、でも気づきたくなかったのだよ!私は!
そこからだ、クウリを取り戻すための行動に出たのは。元々この教師の特技を使って。
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