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本編(完結)
愛と腐と未来と1
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「心残りはもうない?」
「はい、ありがとうございます。兄さん」
あれから初等部から出ていけば出口の前には兄の姿。嬉しさ余って抱きつけば軽々と抱き止めて確認をしてくれる兄。きっと兄は俺が想いを伝えてしまえばもう離してやれないことを暗に伝えているのだろう。
だけどそれは俺も同じ。妹と決別した今、俺は本当の意味で兄と離れることを考えたくもないのだから。
「二人になれる場所へ行くかい?」
「ううん、俺が我慢できませんからここで。浪漫も何もないですけど」
「見せつけるのも私は好きだよ?クウリを私のものだと牽制できるからね」
くすりと笑う兄の何と美しいことか。思わず見惚れてしまい兄に止められ、胸に秘め続けて我慢してきた想いが一気に溢れ出る。
「兄さん、貴方なしには生きていけないほどに愛してます。将来のためを思えば俺だけを見てほしいなんて言っちゃだめなのはわかってます。だけど、兄さんを誰にも盗られたくない!俺だけを見ていてほしいって思わずにいられないんです……っ」
自分勝手な愛をようやくぶつけられて少しばかりスッキリすると思いきやそれでも言い足りない自分がいる。だけどそれはどう言葉にしていいかわからない。わからないほどに俺は兄さんを愛よりも深い、そんな言葉にはできない気持ちを抱いているから。
「嬉しいよ、クウリ。それがクウリの願いなら私はクウリ以外見ないし、元々他なんてどうでもいい。大丈夫、私はクウリ以外を私の隣に立たす気なんてないから安心して」
そう言って俺を抱き上げる兄は俺を安心させるように笑いかけてくれる。その言葉にきっと嘘はないなんて思えてしまうのは兄なら全てなんとかしてくれる気がしたから。
「国王にならないとか……?」
「それもひとつだけど、父が許さないだろう。その辺りは私たちを崇拝する者たちに協力してもらえればなんとかなりそうだから王妃になる準備だけはしとくんだよ?クウリ」
「え?」
思わぬ言葉に首を傾げる俺。兄はなんてことないことを平然と言ってのけて俺を抱えたまま歩き出す。最後まで誰も彼もに振り回されてきた俺だけどこの振り回され方はきっと幸せのための未来だと心の奥で確信している。
なんだか思わぬ協力者も団体でいるようだけど、兄の信頼を得たならそれは妬ましくもあるけどすごいことだと素直に思う。きっとその団体は妬ましく思う俺を知ればそれはそれで喜ばせてしまいそうな気がするので妬ましく感じるだけバカバカしいとわかってはいるのだけれど、それでも兄に関することには心が狭いのが今の俺なので。
そしてそんな嫉妬と混乱のままに終わった日の翌日、この世界でカメラが発売された。
その記念すべきカメラで初めて撮った写真として貼り出されたのは俺が兄に抱かれ初等部を後にする姿。カメラ作成者は腐腐腐宗教と言うのだから兄が信頼するのもわかってしまう俺だった。
だって俺と兄の聖書から、俺たちを撮りたいがためにカメラまで発明してしまう団体なのだから俺が兄の王妃となるべく代物すら作ってしまいそうじゃないか、勝手に。
その一年後ビデオカメラに進化するのは言うまでもない。ついでに初ビデオカメラで撮られたものとして公開されたのは城の中で兄と俺が眠る姿だったので、知らぬ間に侵入されてると城の警備がより厳重にされたのは一部のものしか知らないことだ。
「はい、ありがとうございます。兄さん」
あれから初等部から出ていけば出口の前には兄の姿。嬉しさ余って抱きつけば軽々と抱き止めて確認をしてくれる兄。きっと兄は俺が想いを伝えてしまえばもう離してやれないことを暗に伝えているのだろう。
だけどそれは俺も同じ。妹と決別した今、俺は本当の意味で兄と離れることを考えたくもないのだから。
「二人になれる場所へ行くかい?」
「ううん、俺が我慢できませんからここで。浪漫も何もないですけど」
「見せつけるのも私は好きだよ?クウリを私のものだと牽制できるからね」
くすりと笑う兄の何と美しいことか。思わず見惚れてしまい兄に止められ、胸に秘め続けて我慢してきた想いが一気に溢れ出る。
「兄さん、貴方なしには生きていけないほどに愛してます。将来のためを思えば俺だけを見てほしいなんて言っちゃだめなのはわかってます。だけど、兄さんを誰にも盗られたくない!俺だけを見ていてほしいって思わずにいられないんです……っ」
自分勝手な愛をようやくぶつけられて少しばかりスッキリすると思いきやそれでも言い足りない自分がいる。だけどそれはどう言葉にしていいかわからない。わからないほどに俺は兄さんを愛よりも深い、そんな言葉にはできない気持ちを抱いているから。
「嬉しいよ、クウリ。それがクウリの願いなら私はクウリ以外見ないし、元々他なんてどうでもいい。大丈夫、私はクウリ以外を私の隣に立たす気なんてないから安心して」
そう言って俺を抱き上げる兄は俺を安心させるように笑いかけてくれる。その言葉にきっと嘘はないなんて思えてしまうのは兄なら全てなんとかしてくれる気がしたから。
「国王にならないとか……?」
「それもひとつだけど、父が許さないだろう。その辺りは私たちを崇拝する者たちに協力してもらえればなんとかなりそうだから王妃になる準備だけはしとくんだよ?クウリ」
「え?」
思わぬ言葉に首を傾げる俺。兄はなんてことないことを平然と言ってのけて俺を抱えたまま歩き出す。最後まで誰も彼もに振り回されてきた俺だけどこの振り回され方はきっと幸せのための未来だと心の奥で確信している。
なんだか思わぬ協力者も団体でいるようだけど、兄の信頼を得たならそれは妬ましくもあるけどすごいことだと素直に思う。きっとその団体は妬ましく思う俺を知ればそれはそれで喜ばせてしまいそうな気がするので妬ましく感じるだけバカバカしいとわかってはいるのだけれど、それでも兄に関することには心が狭いのが今の俺なので。
そしてそんな嫉妬と混乱のままに終わった日の翌日、この世界でカメラが発売された。
その記念すべきカメラで初めて撮った写真として貼り出されたのは俺が兄に抱かれ初等部を後にする姿。カメラ作成者は腐腐腐宗教と言うのだから兄が信頼するのもわかってしまう俺だった。
だって俺と兄の聖書から、俺たちを撮りたいがためにカメラまで発明してしまう団体なのだから俺が兄の王妃となるべく代物すら作ってしまいそうじゃないか、勝手に。
その一年後ビデオカメラに進化するのは言うまでもない。ついでに初ビデオカメラで撮られたものとして公開されたのは城の中で兄と俺が眠る姿だったので、知らぬ間に侵入されてると城の警備がより厳重にされたのは一部のものしか知らないことだ。
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