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本編(完結)
愛と腐と未来と2
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「準備は整った」
兄に自分に合わせてもらう形で高等部も無事同時に卒業。ついに父であるこの国の王から兄は先伸ばしにしていた将来隣に置き、兄の後に王となるべく子を生む存在についていい加減に決めろと言うお達しが来た。
つまりは兄が選ぶ未来の王妃を国のためとなるかさっさと見極めたいと言うことだろう。決める気がないならばこちらで決めるとまで言っているので、父の目にそぐわない場合の保険に既に用意していると兄は確信しているかのように言っていた。
だが、卒業後こうなることは兄の予想通りで必要なものも卒業前日に完成させたのだから正直思っていたよりも不安はない。
そして今兄の余裕な表情を横で見ながら進む道は謁見の間。隣に俺はいるが兄が選んだ王妃はいない。
後ろにはシエルとピンク嬢とルンルンが兄の選んだ臣下として紹介すべく控えている。シエルはともかく女性であるピンク嬢までも騎士としようとする兄には驚いたが、本人の希望な上実力もあるということで許したらしい。
ただ、女性騎士は初なだけにこれはこれで父が許すかは微妙なところ。ルンルンに関しては城に無断で侵入した疑いがある者として有名ながらに証拠もなければ尾行しようにも気がつけばいない人物としてある意味実力は認められているだろうから一番問題があるようでないかもしれない。
ついでに言えば兄が完成させたあるものについて協力した今や勢力の有り余る謎の宗教のリーダーでもある。既に国に匹敵する力を持つ若者の集まりとまで噂されているが、ルンルンは兄の下僕だから国が兄や兄が愛する俺に反することがない限りは国を裏切らないというためそれを信じるしかない。
もしその事態になれば国に対抗できるのかと、噂は本当かどうかの確認の意味で問えば無言で笑みを向けられた。宗教って怖い。
ついでに宗教団体としては俺と兄セットで忠誠を勝手に誓っているらしいので実際ルンルンがまとめやくではあるものの、俺か兄に何かあれば場合によっては勝手に動く可能性はあると言われた。しかし、たまに様子を見ていた限りではルンルンはしっかりまとめているように思えたので後者に関しては冗談だろう。前者は何故か疑えない圧を感じたので冗談とは……うん。
ちなみにルンルン自体は願えば俺になら喜んで下僕になるといつしか似たようなことを言われたようなデジャヴを感じたが丁重にお断りした。俺には兄みたいにルンルンを扱える気がとてもじゃないがしないので。
そんな無駄な思考をすることで緊張を和らげていれば目的の場所の扉が目の前に迫る。
「反論などさせないよ」
話の前から既に勝負が決まっているとばかりに俺の周りの味方は揃って緊張した様子もなく笑っているのだから釣られて緊張を和らげようとしていた俺も笑ってしまう。周囲のものから見れば扉の向こうに国王がいるというのに何笑っているんだと思ってもおかしくはない。
でもあまりに俺が出会った人たちは頼もしすぎて父だろうが国王だろうがどうにかしてしまいそうだから。………いや、してしまうだろう。
そんなだから謁見の間に入る頃には緊張も、ほんの少しあった不安さえも俺の中から消え去っていた。
兄に自分に合わせてもらう形で高等部も無事同時に卒業。ついに父であるこの国の王から兄は先伸ばしにしていた将来隣に置き、兄の後に王となるべく子を生む存在についていい加減に決めろと言うお達しが来た。
つまりは兄が選ぶ未来の王妃を国のためとなるかさっさと見極めたいと言うことだろう。決める気がないならばこちらで決めるとまで言っているので、父の目にそぐわない場合の保険に既に用意していると兄は確信しているかのように言っていた。
だが、卒業後こうなることは兄の予想通りで必要なものも卒業前日に完成させたのだから正直思っていたよりも不安はない。
そして今兄の余裕な表情を横で見ながら進む道は謁見の間。隣に俺はいるが兄が選んだ王妃はいない。
後ろにはシエルとピンク嬢とルンルンが兄の選んだ臣下として紹介すべく控えている。シエルはともかく女性であるピンク嬢までも騎士としようとする兄には驚いたが、本人の希望な上実力もあるということで許したらしい。
ただ、女性騎士は初なだけにこれはこれで父が許すかは微妙なところ。ルンルンに関しては城に無断で侵入した疑いがある者として有名ながらに証拠もなければ尾行しようにも気がつけばいない人物としてある意味実力は認められているだろうから一番問題があるようでないかもしれない。
ついでに言えば兄が完成させたあるものについて協力した今や勢力の有り余る謎の宗教のリーダーでもある。既に国に匹敵する力を持つ若者の集まりとまで噂されているが、ルンルンは兄の下僕だから国が兄や兄が愛する俺に反することがない限りは国を裏切らないというためそれを信じるしかない。
もしその事態になれば国に対抗できるのかと、噂は本当かどうかの確認の意味で問えば無言で笑みを向けられた。宗教って怖い。
ついでに宗教団体としては俺と兄セットで忠誠を勝手に誓っているらしいので実際ルンルンがまとめやくではあるものの、俺か兄に何かあれば場合によっては勝手に動く可能性はあると言われた。しかし、たまに様子を見ていた限りではルンルンはしっかりまとめているように思えたので後者に関しては冗談だろう。前者は何故か疑えない圧を感じたので冗談とは……うん。
ちなみにルンルン自体は願えば俺になら喜んで下僕になるといつしか似たようなことを言われたようなデジャヴを感じたが丁重にお断りした。俺には兄みたいにルンルンを扱える気がとてもじゃないがしないので。
そんな無駄な思考をすることで緊張を和らげていれば目的の場所の扉が目の前に迫る。
「反論などさせないよ」
話の前から既に勝負が決まっているとばかりに俺の周りの味方は揃って緊張した様子もなく笑っているのだから釣られて緊張を和らげようとしていた俺も笑ってしまう。周囲のものから見れば扉の向こうに国王がいるというのに何笑っているんだと思ってもおかしくはない。
でもあまりに俺が出会った人たちは頼もしすぎて父だろうが国王だろうがどうにかしてしまいそうだから。………いや、してしまうだろう。
そんなだから謁見の間に入る頃には緊張も、ほんの少しあった不安さえも俺の中から消え去っていた。
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