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2章(真面目版・名前変更に伴い話修正もあり)悪役令嬢の転生先

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夢を見た。悲しい悲しい女の子の夢。最後は心も身体も壊してボロボロでとても胸が痛く感じた。

「お嬢様、失礼します。今日は起きて………え?お嬢様!どうなされたのですか?」

ベットから起き上がりながらもぽろぽろと流れる涙に私を起こしに来たメイドがぎょっとした顔で私を見る。

この部屋は暗いせいかメイドはすぐに私が泣いていることに気づかなかったのだ。私は近づいて目を見開くメイドに対して素直に言葉を紡ぐ。

「おむねが、いたいの」

「泣くほどにですか!た、大変!だ、誰か医者を!お嬢様がー!」

「え、あ、ちが、まって!」

素直に言った。だから胸が痛んだのは嘘ではない。悲しい夢を見たから。でも医者を呼ぶほどかと言えばそれほどじゃない。というのに誤解させてしまったようで慌てたメイドは既に部屋からいなくなった。

私の止める声はメイドに届かなかったようだ。困ったなぁと思いながらもベットを降りてなんとなく鏡を見る。

そこには白い髪に赤い目肌も白く今にも消えそうな幼い少女がそこにはいた。でもぷっくりとした頬や身体の肉つきは太りすぎでも痩せすぎでもなく健康的スタイルと思える。

歩けるし、ジャンプだってできる。ただ、そうだ。私は日に弱く、視力も特殊的な意味合いであまりよくない。

「? なんでそんなこと………」

歩けるのは当たり前だし、私は日に弱く視力がよくないくらいで身体が弱いかと言えばそうではない。夢の中の亡くなってしまった女性と自分を重ねてしまったのだろうか?

生まれてこの方余命なんて告げられるほど弱いつもりはないというのに。

「リア!」

「あ、お父様」

呼ばれて振り返って自然と出た言葉に一瞬疑問が出るも思い直す。そう、私の父はこの人、ジェネラス・シンフー伯爵当主。

そして私はメモーリア・シンフーで愛称をリアと言われてる。

別の呼び方というのは案外親しみを込められているようで私は好きだ。レヴェリーでは愛称がなかった………あれ、レヴェリー?違う、私はメモーリアなのに………しっくりくるようで違和感を感じるのは何故?それに今の父も何も父はずっと………。

どうにもなんだかさっきからおかしい気がする。あんな悲しい夢を見てしまったせいだろうか。

「ああっリア!涙の跡が!どうしたんだ急に胸が痛いとは!今医者が来るからな!ちゃんとベッドに寝ていないと!」

「そんなに慌てなくても大丈夫ですわ、お父様。落ち着いて」

なんだかこんなに心配されることがどうにも慣れない。父はいつもこんな感じだというのに今日はなんだか父なのに父が違う人物に見えてしまう。

私は誰かと重ねて見ている?

「だが、一応見てもらおう。何かあってからでは遅い。ただでさえ、リアは病気になりがちなのだから」

「病気………」

その言葉に激しく恐怖してしまうのもまた夢のせいだろうか?何か忘れているようなそんな感覚が拭いきれなかった。



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真面目版もようやく来世編突入。名前ごっちゃにならないようがんばらないと………。

来世編真面目版名前がまだ決めきれてないのでしばしお待ちを。

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