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もうもうもう!

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朝起きたら従者と裸で寝てました。意味がわからないよ!叫んだし、混乱したし、恥ずかしいし、後から起きた従者はというと………

「あ、エンド様、おはようございます。あぁ……っ朝から素晴らしい光景ですね!」

これである。

「変態変態へんたーい……っ!」

羞恥が頂点に達して恥ずかしいならさっさと服を着ればいいのにそのやりきれない気持ち故に、今まで口にしなかった変態という言葉を吐き出しつつぽかぽかとナイトを叩いて自分の中の羞恥を追い出そうとした。

「朝からエンド様に触れていただけるなんて光栄です。ですが、布団を被らずそのままでは風邪を引きますから先に着替えましょう」

「なんでそうなるの!」

叩いているのにうっとりしたナイトには触れている程度なのかと思えばなんだか同じ男として悔しくなる。自分に力がないと言われているようで。そりゃナイトよりも力はないだろうけど、触れていただけるなんてはない!しかも変態という言葉はスルーだ。

「あ、着替えず俺に温めてほしかったですか?」

「だから……っなんでそうなるの!」

まさかの着替えについて言われたのだと都合よくナイトは受け取ったらしい。それはそれは満面の笑みで両手を広げて。これでは僕が裸のナイトに抱き締めてほしいとねだったみたいじゃないか。

「なるほど、抱いてほしいと?優しくしますね」

「そうじゃない!ばかっ!」

だんだん酷くなる返しに危険を感じて叩く手を止め胸を隠す。下は布団で隠れているため、後は昨日を思い出してお風呂でいじられた胸を隠さずにはいられなかった。僕男なのに!

男同士での裸なのにこんなにも羞恥を抱いてしまうのは絶対昨日のせいだと思っている。

「バカだなんて……大丈夫です。そういう知識はエンド様に惹かれた日から前世で勉強済みですから、安心して俺に身を委ねてください」

「いや、何言ってるのかわからないし、そんな心配してバカって言ったんじゃないし、否定の言葉を無視しないでよ!」

気のせいかナイトの息が荒くなってきている気がする。ナイトは元々顔がいいため変に色気が出ていてなんとなくどきどきしてしまう自分がいるけど、決してこの先のナイトにされるかもしれない行為を期待しているわけじゃない。決してだ。

「エンド様のお言葉を無視なんて……そうじゃないという言葉は聞こえております。ただ激しくしてほしいから優しくするなということですよね?エンド様の望みは叶えてあげたいですが、エンド様を傷つけるようなことはさすがに……」

「僕がねだったみたいに言うなっ!」

もう解釈の方向性がおかしい。

「わかりました。ではあの否定はやはりなかったということで。優しく抱きますね?」

「抱かなくていいから!服、服着替えて!僕も着替える!」

「ああ、朝ですもんね?あ、エンド様のお手を煩わせるわけにはいきません。先にエンド様のお着替えを……」

「大丈夫だから先に着替えて!」

もう下手に否定するのに疲れてきた。僕は何故朝からこうも疲れなくちゃだめなのか。この後素早く着替えを済ませたナイトが僕の着替えを持って着替えを手伝ってくれた。先に着替えようとしたが、まず服がどれを着ればいいかわからなかったのが運の尽き。

「俺が着替えさせます!」

なんか意味もなく疲れた僕はもうナイトを拒否する力もなく下着だけは断固として自分でやったが、他は任せざる終えなかった。どちらにしてもナイトの力には敵わないのだから。

とりあえず何も言わなかったが夜大丈夫かな、僕……。そんなことを考えて余計げっそりとした僕だった。

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