僕の恋の始まりと終わり

マカリ

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僕の恋の始まりと終わり 7月

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『俺たち恋人同士』
 そう言ってくれたけれどさ……

 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

 今日は凌二と初デート。いや、正確には二回目か。
 凌二がどうしても行きたいと、前回定休日で行けなかった僕の行きつけの店に行く事になった。
 昨日仕事帰りに服を買いに行ってみた。誰かと出掛けるなんて最近無かったし、デートなんて初めてだし。でも、結局色も形も無難になってしまう。
 家に帰ってクローゼットを開けると、いつ買ったのか覚えていないタグ付きの服があった。色も形も昨日買った服とほぼ同じで、全く僕って何やってんだか、と呆れた。

 玄関を出て鍵をかけると丁度凌二も部屋から出てきた。
「おはよう」と、凌二が声を掛けてくる。相変わらず爽やかイケメンだ。もう僕は凌二に夢中だから、彼がキラキラして見えてしまう。
「お、おはよう…」
「元気ない?」
「え?」
「何かテンション低くない?」
 テンション低くないよ…君がカッコよくて眩しくて…なんて言える訳もなく、
「寝不足かも…」と、無理な言い訳をする僕。
「今日が楽しみで眠れなかった?」
「!!うぇっ!!!」と、変な声が出ちゃう僕。
 笑い出す凌二。
「わ、笑い過ぎ…だ!」
「ごめん、だって奏が可愛いから」
 また可愛いって言われて、恥ずかしくて嬉しい僕。

 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

 バスに30分揺られて店に着いた。今日はちゃんと『OPEN』の看板が出ていてホッとする。
「この間来た時も思ったけどさ、雰囲気良さげでいいよね」と、凌二が言ってくれた。
 学生の頃から好きな店だから、凄く嬉しくて、
「中もなかなか雰囲気いいよ」と、僕は店の扉を開ける。
 いい意味で何も変わらない景色が飛び込んでくる。店のインテリアも匂いも何もかも変わっていない。
 僕は一番奥の壁際の席が好きだった。角席だし、店内を見渡せるし居心地がいい。自然とその席に向かっていた。
「ここ座って」と、凌二にその席を譲る。僕は店内を背にするけど、凌二と向かい合わせだし、何より凌二には僕の好きな感覚を味わって欲しかったから。
 席に座って周りを見渡す凌二。
「インテリアもいいし、照明の感じもいいね」
「でしょ!落ち着くでしょ?」
「うん。凄くいい」
「この店、メニュー多いけど、トマトソースのパスタがオススメだよ。コーヒーも美味いし。あっ、凌二の淹れるコーヒーも美味しいけど…」
 凌二は、ふっと笑う。
 僕は恥ずかしくなって下を向いてしまう。
「奏、本当に君って可愛いよ」と、凌二は言ってくれたけど、一瞬目付きが冷たかった気がした。
 僕はちょっと何も言えなくなってしまう。
「奏?」
「う、ん。何食べたい?」
「もちろん、奏のオススメだよ」と、凌二はいつもの優しい微笑みを浮かべて言った。

 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

 アイスコーヒーを飲みながらパスタが来るのを待つ間、何となく僕は学生時代この店でよく過ごしていた時の話をしていたんだけれども、凌二は聞き手に回ってしまい、
「それで?」とか、
「そうなんだ」とか…
 僕は彼の昔話も聞きたい…もっと凌二を知りたい。そう思うと、言葉が出て来なくなってしまって…
「奏?」
「あの…凌二は、ここに越してくる前はどこに住んでたの?」
「僕?うーん…もしかして元彼の話とか知りたいの?」
 そんな事、知りたいような知りたくないような、で黙ってしまった。
「ごめん、意地悪な言い方しちゃったね。まぁ、そのうち、ね」
 はぐらかされた、と思ったけど、別に知った所でとも思ったし、それよりも今日はせっかくのデートなんだから楽しまないと、と気持ちを切り替えた。

「パスタ、どう?」
「美味いよ。これはリピーター多いだろうなぁ」
「そう結構穴場だから、本当に信頼してる人じゃないと教えないんだよ僕」
「信頼…」
「そう、だからこの間は嫌々来たんだ。あの時は凌二の事よく知らなかったし」
「なるほど」

 また一瞬冷たい目付きになった凌二。彼の本心が正直よく分からなかった。恋人同士って言ってくれたけど。愛してるって言われたっけ?僕言ったっけ?また、頭の中でグルグルしてしまって上の空になってしまう。

「奏…君は本当に純粋なんだね」
 凌二が言う。
「純粋って歳じゃないよ。凌二だって子供っぽい所あるじゃん」
「君は俺には勿体ない」
 凌二にそう言われて彼を見る。穏やかな表情の中に暗い影が見えた。やっぱり、僕とは一夜限りの関係って事だったのかな…でも、恋人同士って言ったじゃないか…一気に心が震えて崩れそうになった。やっぱり人を好きにならなければ良かった…
「奏、俺は君を愛してるよ」
 凌二の言葉に顔を上げる僕。僕の気持ちを知っているかのように『愛してる』って……
「でも、俺は君が思うような人間じゃないよ」と凌二は続けて言った。
「ずるい言い方するじゃないか…」
 僕は少し怒った口調になる。
「そうだよな。俺はずるいんだよ。自分を守る事を優先するから」
「愛してないなら、そう言えよ。もう1ミリでも僕に期待させるような事言うなよ」 
 僕は絞り出すように言う。
 少し間があって悲しそうな表情で、
「でも俺は奏を本気で愛してる。離したくない。自分勝手でごめん」
「本当、自分勝手すぎだろ。セックスしたらもういいのか?僕の事面倒になったんだろ?」
「違うよ。絶対違う」
「凌二が何を考えてるのか僕は分からない」
 今にも涙がこぼれそうだったけど何とか堪えた。
 あんなに楽しそうに毎日会話してるのに、あんなに優しく僕にキスしてくれるのに、優しく抱きしめてくれるのに、心の中を覗こうとすると拒絶される。僕は物凄く辛かった。
 そう伝えればいいのに、結局そこまでは言えなかった。凌二が本当に僕から去っていってしまいそうで言えなかった。僕は臆病者だ。

 せっかくのデートが台無しになってしまった。

「奏、ごめんね」
 ほら、凌二は僕を捨てようとしてる。
「奏?せっかくのデートなのに、俺のせいで」
 言い訳して、僕に別れを告ようとしているんだ。
「奏、聞いてる?だからさ、本当は夕方駅前まで足を運んで映画でも観たいと思ってたんだけど、嫌だよね?」
 映画……
「ほら新作の映画一緒に観に行きたいね、って話してただろ?」
 そう言えば、そんな事話してたっけ…
「内緒にしてたんだけど、映画終わりに駅ナカのレストランで食事して、ホテルに泊まろうかなって思ってたんだよね」
 え…凌二…そこまで計画立ててたんだ。込上げてくるものがあって、僕はポロッと涙を零してしまった。
「でも、奏はもう帰りたいよな?ごめん」
「そんな事ない!帰りたくない!一緒に居たい!」
「本当か?無理しなくていいんだよ」
「離れたくない…」
 再び俯いて呟く僕。
 時計を見ながら凌二は言う。
「映画は今から急げば間に合うし、じゃぁ行こうか」と、立ち上がる。
 僕は慌てて凌二の後を追った。

 スマートに会計を済ませてしまう凌二。
「自分の分は僕払うよ」
「いいって。また、泣かせちゃったし」
「ごめん…」
「謝るのは俺。ちゃんと奏に話すから、もう少しだけ時間が欲しい。俺も心の整理してる所だからさ」
「大丈夫、待ってるから」
 僕がそう言うとにっこり微笑んだ凌二。凌二が正直何を考えているのか、僕の事を本当はどう思ってるのか分からないけれど、僕は理解してる振りをする事にした。振りしか出来ない…僕だって自分の気持ちを落ち着かせるのに、やっとなんだから。僕は初めて恋人が出来たから、距離感が分からなくて戸惑ったり、手こずったりしてるだけ。だから何でも敏感に捉えちゃって、処理しきれなくなってるんだ。
 そう思うしか無かった。

 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

 凌二がエスコートした映画館デートは大成功。結局僕は心から楽しんじゃったわけで。なんせMX4Dなんて初めてだし。ずっとワーキャーしてしまった。
「こんなに喜んでくれるなんて」
 凌二は笑いながら僕に言う。
「だって聞いてはいたけど、あんなに凄いなんて思わなかった。映画の中に入り込んじゃった気分だった!」
 興奮が止まらなくてはしゃいでしまう僕。
 それを見て微笑む凌二。
 出だしは悪かったけれど……

 僕は今、理想のデートを満喫しています♡♡

「奏、腹減っただろ?」
 凌二にそう言われて時計を見るともう21時になろうとしていた。
「駅ナカのレストランで何か食べよう」
 凌二がどんどん歩いていってしまう。
 理想のデートだけれども、何だか急に疲れてしまった僕。しかも凄くダルい。
 凌二が振り返り、僕の元まで走って戻る。
「奏、どうした?大丈夫?顔色悪いよ」と、僕の首元を触る。そして、
「汗も凄いし、MX4Dに酔ったんじゃないか?このまま帰ろうか…」と、凌二は言った。
「大丈夫、休めば大丈夫だから…」と、僕は言って近くのベンチに座る。せっかく楽しくなってきたのにクソッと思ってしまう。

 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

 結局自宅までも持たなそうだったので、近くのラブホテルに入った。
 僕の初ラブホも、具合の悪さが勝ってしまって、部屋に入るなり色気もなくベッドに大の字になってしまった。
「奏、変な意味じゃなくてさ、楽だと思うからジーンズ脱ぎなよ。それかシャワー浴びたらさっぱりして、ちょっと体調戻るかも。俺、コンビニで何か買ってくるよ」
 そう言われて起きようとする僕。
「近くにドラッグストアもあったし、酔い止めとか買ってくる」
 そう言って凌二は行ってしまった。情けない。何だかんだ凌二は僕の面倒を見てくれる。いつも不器用な僕に手を差し伸べてくれる。絶対離れたくない。凌二も同じ気持ちだといいな……

 ガチャッとドアの開く音がした。そっちの方を見ると、
「どう?」と言いながら凌二は酔い止めとミネラルウォーターを僕に渡してくれた。
「ホントに買ってきたの」
「当たり前。ほら飲んで」
「効果あるかな?」と言いながら楽になるのならと酔い止めを飲む僕。
「ごめんな、奏がMX4D体験した事無いって言ってたからさ」
「楽しかったし、嬉しいよ。僕の話ちゃんと覚えててデートに連れて行ってくれたんだから。それにだいぶ落ち着いたよ」
 凌二はほっとした表情で僕の頬を撫でる。凌二の手、好き……

 凌二がもう一つの紙袋の中をゴソゴソしだす。
「何?」
「せっかくレストランディナーしようと思ったけど、できなかったからテイクアウトして来た。つっても駅弁だけど、奏、食える?この幕の内弁当、俺大好きなんだよね」
「食べる!!」と、僕はすっかり復活していた。

 ベッドの上で並んで食べる。
「今日はセックスなしだよ」と凌二は言う。
「え…」と、僕は反応してしまう。やっぱり僕が体調悪くなっちゃったから、気を遣ってるんだろうな……
「いつでも出来るし、俺たち隣同士で住んでるし。また来ようぜ」
「でも…泊まるでしょ?」
「うん、奏が泊まりたいなら」
「手…繋いでもいいの?」
「奏が繋ぎたいなら」
「……裸でも…いいの?」
「え?奏、エッチだね」
「!!!!!!!!」
 真っ赤になって否定しようとして、お弁当を落としそうになる僕。
 それを見て笑う凌二。
 僕は完全に手のひらの上で転がされている。

 風呂は一緒に入った。
「エッチな事しないよ」って言ってたくせに、めちゃくちゃ気持ちいいキスをして来やがって…

 ちゅぱちゅぱ
 んちゅっ
 クチュックチュッ

 とろけるキスをしてもらって、体を洗ってくれて……やっぱり僕の彼氏は慣れているな、って何か複雑な気持ちになっちゃう僕で。
 バスローブ姿でベッドに腰掛ける。
 バスタオルで体を拭いている凌二が物凄くセクシーでエロかった。何だかもう僕の知らない彼の事でモヤモヤしていたのがどうでも良くなるくらい、誰にも渡したくない彼氏に凌二は僕の中でランクアップしてしまった。
「そんなに見られると、流石に恥ずかしいんだけど」と、凌二はそう言いながらバスタオルを腰に巻いて僕の隣に座った。
「…ダメ?」
「まぁ、奏は特別OKだけどね」
 またキスしてくれる凌二。
「エッチしないんでしょ?」
「したいけどしない」
 そう言ってるのに僕の乳首を舐めながら言う凌二。
「したいんじゃないの?」
「したいに決まってんだろ」
「じゃぁ、しよ」
「奏に負担掛けたくないから」
「したい」
「手を繋いで寝よ」と、凌二は愛撫をやめて僕の手を繋いで横になる。
「したいの」と、僕は凌二のペニスを撫でる。
「無理しないで。くっ付いて寝るのも気持ちいいよ」と、凌二は言って僕のバスローブを脱がして抱き締める。
「めちゃくちゃ不満そうだね」
 苦笑いの凌二。
「だって…」
「じゃぁ触って。何だかんだ俺勃ってるし」
 凌二はそう言うと僕の手を掴んでペニスを触らせてきた。

 固くて熱い__

 入れて欲しい__

 めちゃくちゃにして欲しい__

 なんてエロい発想してしまって僕も勃起してしまう。
「奏も固くなってるじゃん」
 凌二は僕をもっと抱き寄せてペニス同士を擦り合わせる。
「あああん…」
 思わず喘いでしまう僕。
「一緒にイこう」と、凌二が兜合わせを始める。
「あぁ凌二、僕もうイッちゃう」
「もうちょい我慢してよ」と、凌二が僕の先端を押さえる。
「ああん」
 もう僕は凌二がこういう事に慣れているとか気にする事は止めようと思った。彼は今僕の彼氏で、だから僕を気持ち良くしようとしてくれているだけで。僕が経験が無さすぎなだけで。

 互いの息遣いとヌチュッヌチュッと兜合わせの音が絡み合って、気持ちがどんどん高揚していく。
「凌二…きもちぃ?」
「気持ちいいよ」
「凌二の、しゃぶりたい」
 僕はそう言うと固くて熱くて凄く大きい凌二のペニスをハムっと咥えた。
「んッ...///」と、凌二が声を漏らす。
 僕は上目遣いで、
「下手だけど、一生懸命舐めるね」と、言った。
「クっ…反則だっつーの」
 凌二はそう言いながら僕の頭を撫でる。
 僕は単に凌二の竿を持って亀頭をちゅぱちゅぱ舐めていただけで。でも凌二は凄く気持ち良さそうで、
「そんな健気な感じで舐められたら、直ぐイッちゃうよ」と、言って僕の口から抜いて、僕の胸に射精した。
「汚してごめんな。帰る時またシャワー浴びよ」
 タオルで僕の事を拭いてくれながら凌二が言う。
「初めてだったから…下手でごめん」と、僕は言い訳をする。
「あーもう」と言って凌二が抱き寄せる。
「俺以外にそんな顔したらダメだからな」
「え?」
「奏、可愛いの自覚しろよ」
 更にギューッと抱き締められる。
「可愛くないってば」
「めちゃくちゃ可愛いっつーの」

 二人の心が近づいたようで、実は何も変わっていないという事に気付いていたけれど、それを互いの体を重ね合わせる事で、僕は自分の気持ちを誤魔化してしまった7月の熱い夜だった。
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