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第一件 自宅凸はやめよう!

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はぁ~地下アイドルのミッカネちゃんかわいいなぁ。今日はどんなシチュで致すか…。
よつべを見たら生配信がやってた。だが、バイト終わりでスパチャだけして寝る。

「兄ちゃん大変!ミッカネちゃんがアンチに殺されたって!!」
えっ嘘だろ?冗談は俺の顔だけにしてくれ…。は、マジだ。
yafooのニュースに乗ってた。最後の配信を俺は見る。アンチに鈍器で殴られている。
顔は覆面で隠されており、身長は167㎝ぐらいだそうだ。こんなの分かりっこない。
ただ、俺には特定する力もなければ復讐する度胸もない。
「私の学校で流行ってる炎上させ屋ってやつ使って炎上させようずww」
なんなんだそれは、かすみが携帯を渡してくる。
「ここに炎上させたい人の特徴を書いて、まぁミッカネ殺した人でいいか☆」次のような返信が来た。
『ちょうど炎上させたいって思ったからいいよ。JKのパンチㇻが報酬。いや君のでいいよ炎田かすみ。』
「噂は本当だったんだ。逆探知かな?」パシャっとパンツを撮るかすみ。
「ほんとに送るとはねーネット覚えたてかな。」俺の携帯に電子音声で声が聞こえた。
「利用契約に同意した時点で連絡先と写真フォルダが管理人の僕に見られるシステムだよ。」
妹の携帯にEJと書かれたアプリがある。こいつやっかいだな。
「まぁ違約金みたいなのは炎田かすみを水商売に売り飛ばす事かな。まぁ簡単な仕事だから安心して。」
「今回の仕事は、『グラビアアイドルの水谷アクエリアスの胸ってシリコンっぽいかな(笑)』でYに投稿して。
誹謗中傷まがいな事をする気か?開示請求されるほどのことじゃないが…。
「まぁ明日のニュース見てよ。僕たちのやった証拠はないけどね」

昨日地下アイドルのミッカネを殺した犯人が自首のニュースを見る。
この掲示板に書かれているのは、ワイたちがやったンゴねぇ。ちょwwお前ら掛けすぎてワイ掛かんねぇ。
ピンポンダッシュや色んな虫の死骸が玄関の前にあって絶望したんやろなぁ・・・。などが書かれている。

かすみのアプリ本物だ。俺は強大な力を手に入れた気がした。
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