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Melting Sweet
Act.4-01
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それから私は、杉本君に案内されるがままに歩き続けた。ただ、しだいに人気のない路地裏に入っていったから、さすがに心配になってきた。あろうことか、ラブホテルまで目に飛び込んできたのだから、警戒しない方がおかしい。
――杉本君に限ってそんなことは……
ない、とは思いたいけれど、彼だって健全な若い男子だ。まさかの事態もありえなくはない。
杉本君の隣を歩きながら、私はひとりで悶々と考える。もし、無理矢理ラブホに連れ込まれたらどう対処するか。
女の私では力で敵わないのは明らかだ。だとしたら、脛を蹴るか腕に噛み付くなりしてから、猛ダッシュで逃げるか――
「……ん、唐沢さん?」
杉本君に呼ばれ、私はハッと我に返る。ちょうど真ん前に杉本君の顔がアップで目に入ったものだから、すっかり仰天して不自然なほどに後ずさってしまった。
「――大丈夫ですか? やっぱほんとに体調悪いんじゃ……?」
「だ、大丈夫よ大丈夫! ちょっと考えごとしてただけだから!」
動揺しまくっている私を、杉本君は怪訝そうに見つめる。
「――ほんとに平気ですか? 無理なら言っていいんですよ?」
「む、無理はしてないから! それよりも、どこまで行くの?」
杉本君はなおも疑わしそうな視線を注いでから、「そこですよ」と指差した。そこにあったのはラブホ――ではなかった。
「ちょっと辺鄙な場所にあるでしょ?」
ポカンとしている私に、杉本君が苦笑いを向けてくる。
「けど、ここは穴場ですよ。日本酒は特に種類が豊富ですから、日本酒好きにはおすすめな店です。あ、唐沢さんは日本酒いけますか?」
「あ、うん。ビールの方がよく飲むけど、日本酒も飲めるわよ」
「なら良かった」
私の返答に杉本君は満足そうに頷く。そして、私を促し、おすすめの酒場の引き戸に手をかける。木で造られたその戸は重そうで、杉本君も少し力を籠めて開けていた。
「どうぞ」
ここは君のウチか? という突っ込みは心の中で留め、言われるがままに中に足を踏み入れる。私に続き、杉本君も戸を完全に閉めてから入った。
外観でも何となく察したけれど、店内もまた、いい具合に年季が入っている。私が生まれた頃か、それ以前からある店なのだろう。壁に貼られたお品書きはすっかり黄ばみ、広告用のビールのポスターも、いつの時代のものなのかと疑問に思うほど色褪せてしまっている。
カウンターもまた、雑然としている。招き猫は分かるとして、わけの分からないどこかの民芸品らしきものも山のように置かれ、清潔感に欠けるな、とさすがに引いてしまった。
――よりによって、なんでこの店を……?
チラリと杉本君を睨むも、杉本君は全く気付かず、「二階、空いてます?」と女将さんらしき女性に訊ねている。
「空いてますよ。その階段からどうぞ」
「ありがとう。それと、宵の月お願い出来ますか?」
「はいよ。今持って行くからお待ちを」
「お願いします」
杉本君は女将さんににこやかに会釈してから、一番奥にある階段の前まで歩き、靴を脱ぐ。私もそれに倣った。
階段を昇りきると、すぐ目の前に襖が見えた。杉本君は慣れた様子で手をかけると、それをゆっくりと引いてゆく。
店に入った時同様、杉本君に促された私は、最初に部屋に入る。パッと見た感じ、十畳はあるだろうか。どう考えてもここは、少人数で使うような部屋じゃない。
「落ち着きませんか?」
ぼんやりと部屋を見回している私に、杉本君が声をかけてくる。
「落ち着かない、っていうか……。ここでほんとに大丈夫なの?」
「大丈夫ですよ」
杉本君はニッコリと笑いながら続けた。
「見た通り、ほんとはここ、宴会用の座敷なんですけどね。けど、予約が特に入ってない時はこうして自由に使わせてもらえるんです。もちろん、ひとりの時はさすがに下で飲みますよ。でも、ここに来る前にも言いましたけど、唐沢さんとふたりでゆっくり飲みながら話したかったから、あえてここにしたんです」
「――下でも別に良かったのに……」
別に深い意味で言ったつもりはなかった。けれども、杉本君は誤解したらしく、「違いますから!」と急に慌てふためいた。
「俺、唐沢さんに下心があって、変なことしようとかそんなのは全く考えてないですから! ほんとです! もし、何かしようとしたら俺のこと、煮るなり焼くなり好きにして構いませんから!」
一気に捲し立てられ、私は一瞬、ポカンとした。でも、しだいにおかしくなって、思わずクスクスと笑ってしまった。
「そんなに必死にならなくったって……。なにもそこまで杉本君のことを疑ってないわよ」
「そ、そうですか……?」
「私なんかによく絡んできて、ちょっと変な子だとは正直思ってたけど」
「――すいません……」
深々と頭を下げる杉本君に、今度は私が「ほら」と声をかけた。
「立ったままでいたら、それこそ女将さんに変に思われちゃうわよ? お酒がくるまで座って待ちましょう」
「そ、そうですね」
杉本君は小さく頷くと、先に立って座敷の一番奥へと進み、座卓を挟んで向かい合わせに座った。
まさにそのタイミングで、女将さんがお酒とお通しをお盆に載せて持ってきた。お酒はコップに並々と注がれ、下に敷かれた木製の枡にまで溢れている。
女将さんは私達の前にそれらを置く。
すると、杉本君が間髪入れずに、「注文、いいですか?」と訊ねる。
「どうぞ」
「それじゃ、刺身の盛り合わせと玉子焼き。あとは肉じゃがもお願いします」
「はいよ」
入った時も思ったけれど、女将さんは愛想が良いとは言えない。客商売をしている身でどうなんだろう、と気になりつつ、全体的な店の雰囲気で妙に納得させられてしまう。それに、不思議と不快感も全くなかった。
私達が入った時は襖を開けたままにしていたのだけど、女将さんはご丁寧にちゃんと閉めてから階下に降りた。私達への配慮なのか、それともただの習慣なのか。
「飲みましょうか?」
女将さんの気配が完全に消えてから、杉本君は枡ごとコップを手に取る。
「あ、そうね」
私も杉本君に倣って、同じようにコップを持つ。そして、互いにゆっくりとコップを近付けてから乾杯すると、コップの縁に口を付けてお酒を啜った。
水のように透き通った日本酒は、口に含むとほんのりとした甘さが広がる。癖も全くなくていくらでも飲めそうだ。
「飲みやすい」
正直に思った感想を述べると、杉本君は、「そうでしょ?」と嬉しそうに満面の笑みを浮かべる。
「女性向けな酒ですからね。口当たりが良いから、日本酒が苦手な人でもサラッと飲めるんじゃないかな? まあ、俺は酒だったら何でもいいんですけど。要は美味く飲めればいいんです」
「飲んべえの発言ね」
「そういう唐沢さんは?」
私は小首を傾げながら、悪戯っぽく口の端を上げた。
「私も杉本君とおんなじ。美味しければどんなお酒でもいけるわよ」
「もしかしてザルですか?」
「多分。周りにはよく言われるから」
「ああ、考えてみれば、唐沢さんが潰れてる姿って見たことないですね。最初は飲む量を控えているのかと思ってましたけど」
「まあ、職場の飲み会ではある程度は控えてるわよ。けど、友達と飲む時は結構な量を飲んでるかもね。気付くと周りは完全に潰れてて、私だけケロッとして飲み続けてた、ってことはよくあったし」
「へえ、ほんとにザルなんですねえ」
感心しているのか、呆れているのか、杉本君は私の酒の強さに驚いている様子だ。
「――ドン引きした……?」
恐る恐る訊ねると、杉本君は、「全然」とサラリと言ってのけた。
「むしろ、かっこいいと思いますよ。酒に弱い女性の方が可愛い、って思ってる男が多いでしょうけど、俺はまるっきり逆ですから。でも、弱いのに無理して飲まれるのもぶっちゃけ迷惑かな。あとは酒の力を借りて男に媚びる女性も苦手ですね。
女性に限りませんが、自分を包み隠さず、ありのままの姿でいるのが一番綺麗で輝いて見えますよ。唐沢さんなんてまさにそうでしょ? 自分に正直で真っ直ぐで、他人に振り回されることもなくて」
こっちが赤面したくなるほど、ずいぶんと私をベタ褒めしてくれる。ありがたいのだけど、それ以上に、どう対応していいのか戸惑ってしまう。褒められるよりも貶される方がまだ耐えられると思ってしまう辺り、我ながら性格が歪んでいると哀しくなってくる。
――杉本君に限ってそんなことは……
ない、とは思いたいけれど、彼だって健全な若い男子だ。まさかの事態もありえなくはない。
杉本君の隣を歩きながら、私はひとりで悶々と考える。もし、無理矢理ラブホに連れ込まれたらどう対処するか。
女の私では力で敵わないのは明らかだ。だとしたら、脛を蹴るか腕に噛み付くなりしてから、猛ダッシュで逃げるか――
「……ん、唐沢さん?」
杉本君に呼ばれ、私はハッと我に返る。ちょうど真ん前に杉本君の顔がアップで目に入ったものだから、すっかり仰天して不自然なほどに後ずさってしまった。
「――大丈夫ですか? やっぱほんとに体調悪いんじゃ……?」
「だ、大丈夫よ大丈夫! ちょっと考えごとしてただけだから!」
動揺しまくっている私を、杉本君は怪訝そうに見つめる。
「――ほんとに平気ですか? 無理なら言っていいんですよ?」
「む、無理はしてないから! それよりも、どこまで行くの?」
杉本君はなおも疑わしそうな視線を注いでから、「そこですよ」と指差した。そこにあったのはラブホ――ではなかった。
「ちょっと辺鄙な場所にあるでしょ?」
ポカンとしている私に、杉本君が苦笑いを向けてくる。
「けど、ここは穴場ですよ。日本酒は特に種類が豊富ですから、日本酒好きにはおすすめな店です。あ、唐沢さんは日本酒いけますか?」
「あ、うん。ビールの方がよく飲むけど、日本酒も飲めるわよ」
「なら良かった」
私の返答に杉本君は満足そうに頷く。そして、私を促し、おすすめの酒場の引き戸に手をかける。木で造られたその戸は重そうで、杉本君も少し力を籠めて開けていた。
「どうぞ」
ここは君のウチか? という突っ込みは心の中で留め、言われるがままに中に足を踏み入れる。私に続き、杉本君も戸を完全に閉めてから入った。
外観でも何となく察したけれど、店内もまた、いい具合に年季が入っている。私が生まれた頃か、それ以前からある店なのだろう。壁に貼られたお品書きはすっかり黄ばみ、広告用のビールのポスターも、いつの時代のものなのかと疑問に思うほど色褪せてしまっている。
カウンターもまた、雑然としている。招き猫は分かるとして、わけの分からないどこかの民芸品らしきものも山のように置かれ、清潔感に欠けるな、とさすがに引いてしまった。
――よりによって、なんでこの店を……?
チラリと杉本君を睨むも、杉本君は全く気付かず、「二階、空いてます?」と女将さんらしき女性に訊ねている。
「空いてますよ。その階段からどうぞ」
「ありがとう。それと、宵の月お願い出来ますか?」
「はいよ。今持って行くからお待ちを」
「お願いします」
杉本君は女将さんににこやかに会釈してから、一番奥にある階段の前まで歩き、靴を脱ぐ。私もそれに倣った。
階段を昇りきると、すぐ目の前に襖が見えた。杉本君は慣れた様子で手をかけると、それをゆっくりと引いてゆく。
店に入った時同様、杉本君に促された私は、最初に部屋に入る。パッと見た感じ、十畳はあるだろうか。どう考えてもここは、少人数で使うような部屋じゃない。
「落ち着きませんか?」
ぼんやりと部屋を見回している私に、杉本君が声をかけてくる。
「落ち着かない、っていうか……。ここでほんとに大丈夫なの?」
「大丈夫ですよ」
杉本君はニッコリと笑いながら続けた。
「見た通り、ほんとはここ、宴会用の座敷なんですけどね。けど、予約が特に入ってない時はこうして自由に使わせてもらえるんです。もちろん、ひとりの時はさすがに下で飲みますよ。でも、ここに来る前にも言いましたけど、唐沢さんとふたりでゆっくり飲みながら話したかったから、あえてここにしたんです」
「――下でも別に良かったのに……」
別に深い意味で言ったつもりはなかった。けれども、杉本君は誤解したらしく、「違いますから!」と急に慌てふためいた。
「俺、唐沢さんに下心があって、変なことしようとかそんなのは全く考えてないですから! ほんとです! もし、何かしようとしたら俺のこと、煮るなり焼くなり好きにして構いませんから!」
一気に捲し立てられ、私は一瞬、ポカンとした。でも、しだいにおかしくなって、思わずクスクスと笑ってしまった。
「そんなに必死にならなくったって……。なにもそこまで杉本君のことを疑ってないわよ」
「そ、そうですか……?」
「私なんかによく絡んできて、ちょっと変な子だとは正直思ってたけど」
「――すいません……」
深々と頭を下げる杉本君に、今度は私が「ほら」と声をかけた。
「立ったままでいたら、それこそ女将さんに変に思われちゃうわよ? お酒がくるまで座って待ちましょう」
「そ、そうですね」
杉本君は小さく頷くと、先に立って座敷の一番奥へと進み、座卓を挟んで向かい合わせに座った。
まさにそのタイミングで、女将さんがお酒とお通しをお盆に載せて持ってきた。お酒はコップに並々と注がれ、下に敷かれた木製の枡にまで溢れている。
女将さんは私達の前にそれらを置く。
すると、杉本君が間髪入れずに、「注文、いいですか?」と訊ねる。
「どうぞ」
「それじゃ、刺身の盛り合わせと玉子焼き。あとは肉じゃがもお願いします」
「はいよ」
入った時も思ったけれど、女将さんは愛想が良いとは言えない。客商売をしている身でどうなんだろう、と気になりつつ、全体的な店の雰囲気で妙に納得させられてしまう。それに、不思議と不快感も全くなかった。
私達が入った時は襖を開けたままにしていたのだけど、女将さんはご丁寧にちゃんと閉めてから階下に降りた。私達への配慮なのか、それともただの習慣なのか。
「飲みましょうか?」
女将さんの気配が完全に消えてから、杉本君は枡ごとコップを手に取る。
「あ、そうね」
私も杉本君に倣って、同じようにコップを持つ。そして、互いにゆっくりとコップを近付けてから乾杯すると、コップの縁に口を付けてお酒を啜った。
水のように透き通った日本酒は、口に含むとほんのりとした甘さが広がる。癖も全くなくていくらでも飲めそうだ。
「飲みやすい」
正直に思った感想を述べると、杉本君は、「そうでしょ?」と嬉しそうに満面の笑みを浮かべる。
「女性向けな酒ですからね。口当たりが良いから、日本酒が苦手な人でもサラッと飲めるんじゃないかな? まあ、俺は酒だったら何でもいいんですけど。要は美味く飲めればいいんです」
「飲んべえの発言ね」
「そういう唐沢さんは?」
私は小首を傾げながら、悪戯っぽく口の端を上げた。
「私も杉本君とおんなじ。美味しければどんなお酒でもいけるわよ」
「もしかしてザルですか?」
「多分。周りにはよく言われるから」
「ああ、考えてみれば、唐沢さんが潰れてる姿って見たことないですね。最初は飲む量を控えているのかと思ってましたけど」
「まあ、職場の飲み会ではある程度は控えてるわよ。けど、友達と飲む時は結構な量を飲んでるかもね。気付くと周りは完全に潰れてて、私だけケロッとして飲み続けてた、ってことはよくあったし」
「へえ、ほんとにザルなんですねえ」
感心しているのか、呆れているのか、杉本君は私の酒の強さに驚いている様子だ。
「――ドン引きした……?」
恐る恐る訊ねると、杉本君は、「全然」とサラリと言ってのけた。
「むしろ、かっこいいと思いますよ。酒に弱い女性の方が可愛い、って思ってる男が多いでしょうけど、俺はまるっきり逆ですから。でも、弱いのに無理して飲まれるのもぶっちゃけ迷惑かな。あとは酒の力を借りて男に媚びる女性も苦手ですね。
女性に限りませんが、自分を包み隠さず、ありのままの姿でいるのが一番綺麗で輝いて見えますよ。唐沢さんなんてまさにそうでしょ? 自分に正直で真っ直ぐで、他人に振り回されることもなくて」
こっちが赤面したくなるほど、ずいぶんと私をベタ褒めしてくれる。ありがたいのだけど、それ以上に、どう対応していいのか戸惑ってしまう。褒められるよりも貶される方がまだ耐えられると思ってしまう辺り、我ながら性格が歪んでいると哀しくなってくる。
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