BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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男達は更なる苦悶を求め自らの男根を競って扱く

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「ん、んむ、うぅっ」

自らの太ももを強く引き寄せた状態から離れられぬよう黒革で作られた拘束具を用いて左右の肘から手首までの部分を一つに纏められた男が、粘着テープによって栓を施された口から悔しげに歪んだ唸りを漏らしつつのもがきを繰り返し続けている。左右の足首から膝下までを包囲し締め付ける黒革の拘束によって足の動きも大きく削ぎ落とされた男が、仮に手足の自由を残されていたとしても生身ではどうにもならない頑丈さを有した黒い生地で構成された袋の中で裸体を悶えさせつつ脱出を求めている。
自身をすっぽりと覆った袋の伸縮性の無さ故に強いられている体育座りの体勢で、じたばたと暴れて袋を内側から無意味に変形させ続ける。視界を遮り暗闇に閉じ込めている忌々しい袋の内側に充満した自らの汗と熱気由来の香りに鼻腔を苛まれながら、休み無く努力を重ね逃走を欲する。
そんな滑稽な男を作り出し、悠然とした態度で無言の鑑賞を愉しんでいた敵の男達が、笑みの黒さを何処までも深めていく。自分達の帰還にも気付けぬまま十分以上無意味な格闘を行っている男を囲んで満喫していた敵達が、愉悦と嘲りの笑みを残酷な加虐の欲求と共に際限無く加速させていく。
もっとこの男を無様にさせたい。そう願う敵の男達を阻む物はもうすぐ無くなる。まずは情けなく、諦め悪く逃れようとする捜査員を堪能しようという思いを共有した上で設定した十五分の鑑賞時間はあと少しで終わりを迎える。
あまりの愉快さから思ったよりも短く感じ、それでいて次の加虐への期待から長くも感じた鑑賞の終わりを自らが所有する物品でそわそわと確認しながら待つ敵達の存在も知らぬまま足掻く捜査員に、救いの可能性は一切無い。
とうとうやって来た加虐の時間に合わせ一斉に下ろされたズボンのファスナーの音に驚き焦りに満ちた反応で袋をより激しく中から押し始めた捜査員に、悪達の思惑を遠ざける手段など何一つとしてない。
ファスナーを下ろした利き手で正義の間抜けな姿に抱いた興奮から勃起へと至っている男根を取り出した悪達が袋詰めの立場で唸り悶えている自身を燃料とした自慰を始めたことなど知る由も無い捜査員は、見えない袋の外側から奏でられ出した謎の粘ついた水音達に困惑と恐怖を募らせつつ、自慰をより熱烈にさせる材料となるだけの身悶えを捧げることしか出来はしないのだ。

「むっ、むぐっ! うぅぅぅっ!!」

自分達が絶頂し精液を袋目掛けて放出したら、捜査員の唸りはその色と意味を大きく変えるだろう。漆黒の袋が淫猥な白で上書きされる度に、鼻呼吸を行わされている捜査員は塞がれた口から溢れる悲鳴をより聞き応えのある物に移行させていくのだろう。
そんな確信を胸に湧き上がらせつつ男根を扱く悪達は、一刻も早く捜査員を己が分泌した淫臭で苦しめさせたいという渇望のままに快楽を追いかけ、同じ自慰の行動を取っている仲間よりも早い射精を目指していた。
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