BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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少年達は永遠に淫らな姿で飾られる

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街から見える山の頂上に建つ一軒の屋敷。魔族の男が主を務めているという噂があり、下手に刺激して命を奪われてはかなわないと、噂の真偽に疑問を抱いていても、舌が回らなくなる程に酔っぱらっていても街の者は誰一人として近付こうとしない屋敷。
そんな屋敷に、五人の少年が足を踏み入れてしまった。旅をしていた少年達は魔族の噂を知らず、加えて盗賊団として金目の物がありそうな屋敷を狙わない理由が無かったからだ。
盗む目的で屋敷に入り込んだ少年達。魔族の領域に自ら入ってしまった愚かな盗賊達。そんな彼らを魔族の男が本気で捕らえにかかったらどうなるかなど、言わなくても分かるだろう。少年盗賊団は屋敷からの脱出も叶わず、迫りくる魔力の拘束をかわし切れずに一人一人と魔族の手に落ち、最後には五人全員が捕獲され…魔族の男を性的に愉しませるだけの日々を与えられた。

今日も、ソファーに腰掛けた魔族の男に、無様な姿を観察されている。魔族の自室の壁に五人並んで上半身を埋め込まれ、下半身は足を閉じられないよう壁から生えた黒の魔力で太ももと膝と足首を壁に縫い付けられ、色を透明にして棒状に固めた魔力に尻穴を掻き回されながら同じ透明の魔力で丸出しの男根を休み無く吸引され連続での絶頂を強いられている様子を、隠す事すら出来ずに見られている。
腸内を棒状の魔力で乱暴にほじくられ、淫猥に痙攣する様を余すところ無く眺められる。萎える暇さえ与えられない男根の先端から睾丸までを透明な魔力に包み込まれたまままんべんなく刺激され、堪える意識さえ間に合わずに何度も何度も射精へと至る様をじっくりと視姦される。人間同士ではどうやっても生まれない恥辱と快楽に晒された少年盗賊達は、壁向こうにいる魔族には全く届かないと知りつつも懇願の思いを込めて叫び、喘ぎ交じりの助けてを発している。
上半身を自分の身体さえ見えない暗闇の中に埋め込まれ、逃れられない状態で下半身を苛烈な快楽責めで嬲られる五人の少年達はもう限界をとっくに超えていた。しかし、残酷な魔族の男は少年達が限界を超えている事実を知りながら慈悲を与えない。それどころか、魔族は少年の下半身が生き物とは思えない痙攣をして苦悶を表す度に黒い笑みを濃くし、疲労からか身悶えが小さくなった事に気付くと指を鳴らして少年達を嬲る魔力を操り、より鮮烈な悦楽を叩き込んで大きな苦悶の反応を愉しむのだ。

尻穴を掻き回す棒状の魔力に丸い突起を無数に生やして腸内への摩擦を強め、男根を包んで責める魔力を激しく振動させ更なる射精を促すよう魔族が指を鳴らした途端、五人の少年の下半身は一斉にガクガクと震え尻をくねくねと振り乱して拷問に近い快楽から逃れようとする。何一つとして壁向こうからは聞こえないが、少年盗賊達は懇願さえ発せずに喘ぎ鳴き、声を涸らしながら淫らな絶叫をしているだろう。その絶叫を想像して魔族の男は一層深く笑い、丸見えの腸内をヒクつかせながら、白い体液と透明な体液を噴き出しながらイきまくる五人の少年を目を細めて愉しみ、衣服の下で男根を自己主張させ、残酷な言葉を何の躊躇いも無く発していた。

「君達は本当に良い装飾品だね。あんまりに良いから私の眷属にして……永遠に、私の部屋に飾ってあげようね」

人ならざる者へと作り変える宣言も、永遠に快楽地獄の中に拘束するという宣言も壁に埋められた少年達には聞こえず、哀れな五人の少年盗賊は絶望の未来が自分達に訪れる事も知らないまま、今自分を苦しめている絶望的なまでの快楽に悶え苦しんでいた。
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