BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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少年忍者は木桶でくわえ合う

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「んぐ、んぐぅっ」
「ふぅ、お、ぁ……!」

木桶の中から、呻きが聞こえる。声の主は二人の少年。ここは、城の中にある、拷問部屋。
責めを受けている者がどんなに騒いでも助けの来ない、城の奥深くに作られた場所だ。

もっとも、少年達は今まともに声など出せない状態ではあったが。

「忍びもこうなっちゃ形無しだなぁ」

木桶の中に入れられて身悶える少年達を、男が嘲笑った。城主の命を狙いに来て返り討ちに遭い、性拷問を与えられている様子は、男達にとって最高の娯楽である。
悔しさが募るが、何も言えない。二人は、お互いのペニスを口に含まされ、しゃぶり合う事を強制されていた。

二人は、相手の性器をくわえさせられた格好で、相手の身体に腕と足を巻き付けて抱き付いている。もちろん望んでした訳ではない。
だが、その恰好のままで手首と肘を鎖で繋がれ、足首と膝も鎖で繋がれたら、嫌でも離れられない。
お互いに苦しい程に抱き付き合ったまま、二人はペニスのしゃぶり合いをさせられていた。

「んぐ、んっ」
「はひゅ……うふぅ」

もう何時間もこの責め苦が続いている。舌は痺れ、あごには甘ったるい痛みが破裂しそうに溜まっている。
しかし、二人の少年はどちらも休む事は許されていない。もしも、どちらかの動きが緩慢になれば。

「ほら! ちゃんとやれ!」
「んぐぅぅっ!!」
「おぐ、えあぁっ!」

尻と頭を押さえ付けられ、ペニスが喉奥を突き刺すようにされてしまう。そうされると息が詰まり、少年達は目を剥いて息を漏らす。
最初は抵抗していたが、度重なる押さえ付けで二人は助かり方を身体に教え込まれていた。この状態で射精を迎え、相手の口の中に精液を吐き出さないと手は離してもらえない。

「おぉ、おぉん……」
「えは、けふっ」

必死にペニスを舐め回す少年達。しかし、頑張ってもなかなか射精は出来ない。それもそうだろう、もう、気が狂う程に体液を搾り出され、イかされたのだから。
その証拠に、二人の顔はお互いが出した飲み切れなかった精液でどろどろだ。

幼さの残る顔がすえた雄の臭いに染まり、木桶の底に零れた精液は二人が一つに拘束された身体を身悶えさせる度に、全身に塗りたくられていく。

「ちっ、さすがに出ないみたいだな」

言って、男の手が外れた。許されたと思い、二人は知らず知らず安堵する。
そんな休息さえ、男達は与えてくれない。残酷な言葉と薬剤を持って、すぐに戻って来る。

「ほらよ、強烈な媚薬を塗り込んでやるよ。これでまた、射精が出来るようになるぞ」

何の躊躇いも無く、少年達の身体に小瓶に入った薬剤が垂らされた。

「うぅっ!?」
「えぁっ、えぁぁっ!」

粘りのある液体が長く伸びて落ちてくる。それを見て少年達は恐怖に、絶望に怯え。狂ったように叫んでいた。
そんな拒否なんて、聞いて貰えるはずも無く。残酷な媚薬は二人の身体を濡らした。

「あぅ、ぅ」
「ふぐっ……んうぅ」

男達は何人もの手で薬剤を少年の肌に塗り込んでいく。時折、性感帯を意地悪く刺激しながら。

「全く、囚われて嬲られてるのに興奮してるとはなぁ……。とんだ忍びがいたもんだ」

そんな侮蔑も、少年達の耳にはもはや届いていない。その匂いだけで発情を促す媚薬を塗り込まれた身体が燃えそうに熱く、火照り始めたから。
特に、自分で触れない尻の穴に塗られた事が効いていて、二人は疼きともどかしさに手足の鎖を外そうとあがく。

「あぅ、あぅぅ」
「おほっ、むふぅ……!」

今まで拒んでいた快感を求め、苦悶する少年から、捕らえた男達は無情にも手を離して。
少年達を入れた木桶を囲むように座り、酒を飲み始めた。

「お前らが城主様に差し出しても反抗しないようになるまでこの責めは終わらないぞ。無駄に正気を保ってないでさっさと堕ちな」

死刑宣告のような言葉。かつて忍びであった少年達は己の未熟さを恨みながら。
快感を得ようと淫らに性器を刺激し合っていた。
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