BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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淫らな乳首と尻穴は求めた出口を眺めつつ快楽に嬲られる

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男の物とは到底思えない程に肥大化し、感度も異常なまでに引き上げられた男達の乳首が加減とは無縁の動きを繰り返す指によって容赦無く嬲られ続けている。
本来快楽とはかけ離れた場所である乳首を無慈悲な調教を用いて淫らな弱点へと仕立て上げられた男達は、胸元から全身を駆け巡る意に染まぬ悦楽に苛まれながら、乳首と同様に淫猥な急所へと作り変えられた尻穴をはしたなく開閉させつつ腸液をだらだらと分泌させ触れられてもいない男根から情けなく精液を迸らせる無様な痴態を晒し続けている。
だが、男達は足をとめようとはしない。快楽に紐付いた体液で廊下を汚しつつも、男達は思わず溢れ出そうになる喘ぎを必死に抑えながら震える足での歩行を維持している。
敵に捕らわれ肉体を日々淫蕩に育て上げられながら辱められる状況から逃れられる千載一遇の機会は、きっと二度と訪れない。そんな考えを隣を歩く仲間と無言で共有しながら、男達は自分達に嵌められた機械仕掛けの白い首輪が強いる乳首への加虐に翻弄させられつつの移動をひたすらに重ねていた。

「っ、く、ふ……っ!」
「は、ひ、くふぅ……!!」

カードキーの不具合か、それとも施錠を担当した敵の一人の失態か。理由は分からないが鍵が掛かっていない状態となっていた監禁部屋の扉を潜り抜けてから、何分が経っただろう。答えなど出ない問いを思考に浮かべ自らの指にいたぶられている乳首に発生する悦楽から意識を背けつつ、男達は汗と淫液に濡れた残酷な首輪のみの裸体を歩かせていく。
どんなに意識を背けても、絶頂に至ることはとめられない。首輪の命令に従って勝手に動く指に挟まれ捏ね回されている乳首だけでイきまくらされる惨めさに心を切り刻まれながら、男達はその惨めさから逃れたい一心で足を前に動かしていく。
そうして甘く苦しい地獄を味わわされながら敵の施設内を並んで進む時間がどれくらい繰り広げられた頃だろう。敵が与えた首輪の指示に支配される形で今よりも激しく非道な衆目に晒されながらの自慰歩行を強制されていた際に覚えた施設内の構造を思い出しつつ出口を探していた男達は、記憶通りの場所にあった玄関部分へとようやく到着し脱出への希望を掴み取った。

「あ、ふぅ、んぁ……っ!」
「あっ、ひはっ、んひいぃ」

早くこの建物から離れなければ。そう改めて思いながら、男達はこれまで通りに音を極力抑えつつ玄関の扉に近付いていく。
ここで敵に再度捕らわれたら、今夜加えられる予定だった自らの乳首を指で責め立て絶頂に至りながら一晩を過ごさせる拷問など比べ物にもならない恥辱を罰と称してもたらされる。焦りと恐怖を胸で膨らませながら、男達は涙に潤んだ視界の先にある大きな扉へと迫っていく。
しかし、その接近は突如として男達が意図していない物へと置き換えられてしまった。それまで無かった新たな支配が、指に乳首を苛ませている物と同じ抗うことも叶わない支配が、男達の足を外部から制御してしまったからだ。

「ひ……っ!? な、なんれ……っ!?」
「あぁ、嘘……そんな、ひやあぁ……っ!!」

お互いの距離を少しずつ空けられながら、扉ではなくその両脇へと歩かされていく男達。余裕を大きく削ぎ落とされ扉以外の情報を認識することもままならなくなっていたが故に気付けなかった醜悪な箱の存在を認識し、戦慄と絶望に表情を染め上げていく男達。
無論、男達が幾ら拒絶を口にしても敵達が用意した箱は二人への支配を解除などしない。首輪の前部に刻まれている物と同じ敵の組織の黒い紋章を側面に携え男根を模した棒を上部に構えた白い箱は、自分に気付けぬまま己の意思で接近した無様な男達を淡々と操り自身を跨いだ体勢を、裸体を下に動かせば偽の男根が尻穴を貫く状態を作り上げていく。

「もっ、もぉ、逃げませんっ……だがらぁ! だっ、だじゅげっ!」
「ゆっ、ゆりゅひへ……やら、ぎもぢいいのやらぁぁぁっ!!」

扉の両脇に置かれていた残酷な箱を足の間に配置された仲間の姿を見つめさせられながら、一生懸命に我慢していた声を喉が破れんばかりに発しつつ男達が慈悲をねだる。乳首を仲良く捏ねさせられまた新たな絶頂へと堪えきれずに達しながら、男達が尻穴への攻撃が生み出す更なる絶頂地獄に怯えつつ救いを請う。
けれど、自分達を作り上げた組織の意向に沿って二人の裸体を掌握する無感情な機構にその願いは当然届かず、諦め悪く鳴き喚く男達はなりふり構わない叫びを無視されながら裸体に新たな動きを強要され己の指で乳首を苛め胴体を上下に動かす己の足の動きに合わせて紛い物の男根で尻穴を奥深くまで掻き毟る自慰を、乳首を襲う快感だけで射精を何回も行っていた男根を尻穴の掘削という方向でも射精に至らされる淫獄を、あれだけ追い求めた出口の扉が常に視界に入っている状況で一晩掛けて叩き込まれていくのだった。
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