BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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逆らえぬ正義は見られながらの陥落へと連行される

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足を必死に踏ん張らせ、事前に告げられた見世物としての末路を拒絶する。そんななりふり構わずに紡がれる男の抵抗を悠然とした態度で嘲笑いながら、悪に身を置く男達は支配下に置いた捜査員の裸体を組織が所有する施設の中央ホールに存在する太く丸い柱へと連行していく。
ほんのわずかに自由を残された足を幾ら頑張らせても、隷属の証として与えられた黒い首輪の前部に結わえられた縄をリードのように引く悪達には逆らえない。二の腕と胸部を繋ぎ胴体の真後ろに交差させた手首を縫い付ける縄を着せられた上半身に全力を送り、左右の太ももを隙間無く密着させる縄を与えられた足の膝から下を用いて連行を一生懸命に嫌がってみても、捜査員は圧倒的に有利な立場を取った悪達の手で代わる代わるに首輪の縄を引かれながら柱への接近を強いられるしか無い。
手も足も出せない。口に噛まされた黒い球状の枷のせいで、悪への怒りを叫ぶことも許されない。それどころか、腰回りに這わされた縄を使って尻穴から抜け落ちないように固定されている男根を模した淫具を体内から追い出すことも叶わない。
ありとあらゆる選択肢を削ぎ落とされた捜査員の男はもう、自分を拉致した悪達の思い通りに扱われるだけの存在だ。自分を連行する悪達に無意味な抗いの様を愉しまれ、そんな光景を離れた位置から堪能している何十人という悪達に退路を完全に阻まれかすかな希望すらも叩き潰された捜査員はもはや、尻穴を掻き毟る偽の男根の刺激に反応して勃起に至るよう躾けられた男根を間抜けに揺らめかせながら柱に到達し、自分を見世物として完成させる為の更なる拘束を受け入れさせられることしか出来はしないのだ。

「やっと着いたぜ。諦めの悪い捜査員さん?」
「今からその無駄に頑張った身体を、この柱にしっかり縛り付けてやるよ」
「んぅぅーっ! むごぉぉぉーっ!!」

塞がれた口からくぐもった唸りと共に唾液を飛ばし、裸体から汗を撒き散らしつつ暴れても捜査員は駄目押しの縛めから逃れられない。裸体を縛っている縄に後から接続された別の縄を使って背にした柱に全身を縫い付けられていく絶望の感覚に打ちひしがれながら悶えても、捜査員はその試みの全てを悪達の手であっさりと無に帰されつつさっきまで強いられていた不自由な歩行さえも出来ない姿へと変えられるしか無い。
首輪の縄を外しつつ最後の仕上げと言わんばかりに加えられる悪趣味な拘束をはね除けることも許されない捜査員は、その仕上げの後に待ち受ける加虐の内容を詳細に語られてもただただ恐怖し戦慄することしか出来なくされた惨めな捜査員は、左右の鼻に差し込まれた金具の不快な圧迫に打ちひしがれつつ、悪達を愉しませ悦ばせる見世物となるこれからの残酷な展開を改めて思い知らされるしか無いのだ。

「このフックの鎖を捜査員さんの頭の上にある金具に繋いだら、ケツをもどかしく可愛がってるバイブをいつも通り最大の駆動にしてやるよ」
「いつもと違って情けなく悶え狂って気持ち良いのを逃がせない状態で、顔を振って快感を誤魔化すことも出来ない状態でケツイキをさせまくってやりながら、触られてもないチ〇コから精液を噴き出させてる捜査員さんを俺達全員でたっぷりと満喫してやるからな? 覚悟しろよ?」
「んぎゅぅぅ! もごぉぉぉ……っ!!」

このままでは、左右の鼻に差し込まれた金具達によって頭部を限界まで反らされた状況に固定されてしまう。下手に顔を振れば自らの鼻に苛烈な痛みを注いでしまう上に、柱に括り付けられた裸体をみっともなくよじらせて至福を散らす行動も取れぬまま、淫猥に開発された裸体をその開発をもたらした悪達の前で尻穴を襲う刺激のみを注がれつつ連続で絶頂させられてしまう。
そこまで分かっていても対抗策を何一つとして打ち出せない事実に気付き怯える様を味わわれながら、捜査員の男は鼻に装着された金具と繋がっている鎖を頭上の金具に繋ぐ音と、これ見よがしに見せ付けた尻穴の淫具の駆動を司るリモコンのダイヤルを嬉々として右に大きく回す悪の指に今日まで保っていた正義の心をへし折られつつ、最後に陥落が待ち受けるイき地獄へとあっという間に押し上げられていくのだった。
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