BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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非道な悪は無様な哀願と痴態を味わいつつ悠然と足を進める

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ヒーローとして悪と戦い人々から信頼と尊敬の感情を向けられていた。そんな面影を欠片も感じさせない痴態を休み無く晒している者達を飾った長い廊下を悠然と進みながら、悪を統べる男は笑みを染める残忍な色を際限無く深め続けている。
自らの肉体に合わせて作られた壁のくぼみにスーツを没収された裸体を押し込まれ、自身が押し込められた狭い空間と外界を切り分ける強化ガラス製の壁に脱出を禁じられた無様な正義達が、それぞれ形の違う顔を哀願に歪め大小様々な男根を間抜けに震わせながら望まぬ絶頂へと至らされ続けている。自身の邸宅の廊下に陳列した滑稽極まりない見世物達を横目で鑑賞しながら、非道な正義は今の目的地である廊下の突き当たりに位置する部屋へと迷い無く足を進めていく。
自分達から逃走の選択肢を奪い、聞き流されるだけの誇りを捨てた助けてくださいを完全に遮断している分厚い強化ガラスを疲弊しきった手で虚しく叩きながらかつてヒーローだった者達が許しを請うても、悪は一切動じない。くぼみの形状に沿って四肢を×字に伸ばさせられた正義達が、股間部分の真下に現れた無慈悲な機構が生み出す悦楽の地獄に嬲られながら救いを欲しても、悪の総帥たる男は愉悦をより濃く滾らせるばかりだ。
スーツの上からでも分かるくらいに雄々しく逞しい筋肉質な裸体を有していたヒーローの男が、その屈強な裸体をみっともなくよじらせつつ快楽を断続的に極めている。まだ未成熟な肉体で悪との戦いに身を投じていたヒーローの少年が、その発達途中の身体に甘い至福という名の毒を二度と拭えぬ形で刻み付けられながら、大人になりきれていない不完全な心に雌としての服従を植え付けられていく。
男も、少年も、青年も、誰一人として淫猥な牢獄から抜け出せはしない。守りたくても守れない恥部に淫猥な薬品を霧状にした物を容赦無く吹き付けられながら尻穴を真下から貫いた偽の男根が行う上下運動に腸壁を苛まれているヒーロー達はもう、自分を娯楽として一方的に管理し弄んで支配する悪の総帥の通過を見送りながら、尻穴を蹂躙する機械仕掛けの男根とすでに今日だけでも数えきれぬくらいの射精に達している男根を打ちのめす淫らな霧に責め立てられつつ新たな絶頂に悶絶することしか出来ない。
ただただ、求められるがままにイき狂う。為す術無く快感に翻弄させられるだけの生物に堕ちたヒーロー達の前を通り過ぎ目的地に辿り着いた悪の総帥に捕らわれた哀れで惨めなヒーローはもはや、気を失っている間に自身が運ばれた部屋の前の状態を知る由も無いまま、己の末路をこれ以上無く分かりやすく理解させる散歩へと、意のままに引きずり出されるしか無いのだ。

「ヒーロー君、おはよう。それじゃあ早速、私のペットとして一緒に屋敷を散歩しようか。屋敷中を見て回ればきっと、これからの生活がもっと愉しみになるよ」
「んぅぅーっ! んっ、むぐぅぅぅっ!!」

自分が身に纏っていたヒーロースーツに色合いを似せた拘束服に首から下を閉じ込められた裸体を必死にもがかせながら、ヒーローの青年が黒い棒状をした枷に歯を立てつつ拒絶の絶叫を放つ。自らを抱き締めているかのような位置に保たされた腕を暴れさせ、左右をきつく一つにまとめられた足で床を叩き、黒い首輪と床の金具を結ぶ短い鎖を甲高く鳴らしながら青年ヒーローがなりふり構わずに逃走を試みる。
その何度見ても飽きないまだ絶望を知らぬヒーローの反応を満喫しながら、部屋を出た途端に視界へと入った廊下の様子に全ての反抗を萎ませ戦慄と恐怖を示し出すであろう気丈さを残しているヒーローの態度を堪能しながら、悪の総帥は首輪と床を結ぶ鎖を外し代わりに散歩用にと準備した赤いリードを首輪に接続し、諦め悪く嫌がる青年ヒーローを先に捕らえ陥落させた仲間達の前に引きずり出す為に立たせ、抗いの手段を大きく削ぎ落とした愉快な肉体に与えたリードを緩くも有無を言わせぬ力で扉に向けて引っ張り始めるのだった。
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