BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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捕らわれた犬は淫らな指示全てに従わされる

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都会から遠く離れた山の中にある、廃墟。地元の人間ですらあまり近付かず、存在自体がほぼ知られていない。そんな廃墟で、一人の捜査員の男が犯罪組織の男達に捕らえられ、情けない姿で今日も恥辱を与えられていた。
両手両足に犬の足に似せた、内部が指を使う事を禁じる構造となっている茶色の鍵付きグローブと鍵付きブーツを履かされ。首に赤色をした革製の首輪を嵌められ。頭部に目の部分のみが開いた犬の頭を模したマスクをギャグボールを噛まされた状態で被せられた姿で、捜査員は捜査員としてだけでなく男としての誇りまでもを傷付けられる屈辱の責めを加えられていた。

「んむっ! むふっ、ふぅ、うぐぅぅぅ!」
「ほら、ワンちゃん。もっと一生懸命に腰を振りなよ」
「そうそう、もっと大きく腰を揺らして、ガチガチのチ〇コとケツに入れた尻尾を振って俺達をちゃんと愉しませなきゃ」

意地悪く笑った男達が、捜査員の方に向けたビデオカメラを横目で確認しながらわざとらしく粘ついた口調を作って言う。
グローブを装着させられた両手を犬のマスクを被せられた顔の横に持ち上げ、犬のブーツを履かされた足をがに股に開いて腰を落とす、チンチンと呼ばれる犬の芸に似た体勢を強いられた状態で、捜査員はカメラに撮影されながら腰を前後に振って勃起してしまっている男根と尻穴に挿入されたアナルパールから垂れ下がっている茶色の尻尾を振り乱すというはしたない行動をさせられている。
再度捕らえられて連れ戻されると分かっていても、今すぐカメラの前から逃げ出したい。仕置きと称して苛烈に嬲られる事を承知で腰の動きをとめたい。大怪我をしても良いから、背後にある窓を破って男達と恥辱から解放されたい。
責めを避ける為の選択肢が、次々と捜査員の思考に浮かぶ。だが、それらはどれも実行には移せない。何故なら、捜査員に取り付けられた犬の衣装に備えられた目には見えない拘束の仕掛けが、文字通り捜査員の肉体を操っているからだ。

「俺達の言う通りに腰が振れてるね。じゃあ、ご褒美にイかせてあげるよ。射精しなさい」
「んむぅぅぅ!」
「俺からもご褒美だ。もう一回射精をして良いぜ」
「おごぉぉぉっ!?」

男達の声に反応し、連動した衣装内の仕掛けが捜査員の肉体を操作して射精に至らせる。そして、その射精の衝撃がまだ引き切らぬ内に仕掛けが声に反応し、連続での射精を強制する。
ただでさえ衣装による拘束で手足が思うように使えないというのに、肉体その物を直接支配されては抵抗のしようも無い。どんなに心が嫌がっていても身体が勝手に動いて男達を満足させる淫らな指示に従い、はたから見たら悦んで従っているようにしか見えない様子を映像に残されてしまう。
発情を促す淫らな薬品と精液を混ぜた食事を舌ですくって頬張る姿も、男達の男根に自ら舌を這わせ一生懸命に奉仕をする姿も、今と違って拘束をされていない口で淫猥なおねだりを口にしながら山中を四つん這いで歩き回る姿も、撮影された。捜査員のプライドも、自尊心も、誇りも度重なる恥辱と屈辱でずたずたに引き裂かれている。
しかし、捜査員はまだ希望を捨ててはいなかった。地獄のような凌辱を受けながら、男達への怒りと反抗心は失っていなかった。その理由は、恥辱と屈辱の原因でもある映像だ。

「良い悲鳴と身悶えだね。この映像も、ワンちゃんのお友達に大喜びしてもらえるね」
「エッチなワンちゃんのビンビン乳首とチ〇コを見られて、お尻が玩具をきゅうきゅう絞め付けながら尻尾を振り回しているところを見られるなんてワンちゃんのお友達は幸せだねぇ」
「っ、むぐぅぅ……!」

この下衆な男達は、撮影した映像を全て捜査員の仲間に送ると宣言している。ならば、それを見た仲間が今頃自分を探し、映像の情報を元にこの場所をいずれ突き止めるはずだ。
自分一人が恥辱と屈辱を受けるだけで犯罪組織の重要な情報を握っているであろう者達を一網打尽にし、そいつらに人生を狂わされる者の数を大きく減らせる。ならば、責めを耐えない理由は無い。自我の崩壊を堪え、仲間がここを突き止めるまでの時間を稼ぎ、辱めに対する復讐も兼ねて組織の壊滅を目指す。それを目的と希望にして捜査員は屈服しそうになる心を叱咤し、毎日毎日理性が焼き切れそうになる程の羞恥と快楽を耐えていた。

その希望は、絶対に形にならない物だなんて知る由も無いまま、捜査員は羞恥と快楽を耐えていた。
すでに映像を送っているような口ぶりで捜査員に状況を誤認させておきながら、実際は捜査員が完全に陥落し山奥の廃墟を捜査員と共に引き払った後撮影した映像を編集して送るつもりだなんて知らないまま、捜査員は必死になって無駄に羞恥と快楽を耐える憐れな様で、男達の目と耳を愉しませていた。

「見る人が飽きないように、ここら辺でちょっと絵面を変えようか」
「だな、んじゃワンちゃん、後ろの床に手をついてブリッジの体勢をして、股間をカメラに見せ付けながら腰を上下に振ろうか」
「うぐぅぅぅ……っ!」

疲弊仕切った肉体が更に恥ずかしい体勢へと移行させられる事で生まれた肉体の軋みを受け目を剥いて苦悶の唸り声を発しつつ捜査員は決して悪人の男達には屈しないという報われない決意を改めて胸に抱き、男達は強い精神を持つ捜査員が徐々に堕ちていく光景に興奮と支配欲をふくらませつつ次に口にする非情で淫らな指示をとめど無く思考内に浮かび上がらせていた。
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