BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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発情に苦しむ男達は惨めな見世物として敵達に愉しまれる

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足首から先を壁の中へと取り込まれた足は、左右を隙間無く揃えさせられた状態から離れられない。手首から先も足と同様に壁の内部へと隔離された腕は、頭上へと運ばされた形から抜け出せない。
足を下に伸ばし、腕を上に伸ばす。そんな体勢を裸体に強いられた男達はもはや、自分と仲間を捕らえた敵が生み出す非道で悪趣味な責めにただただ悶え苦しむだけの存在だ。
隣にいる仲間を救いたくても救えない。自分とは上下逆さに裸体を拘束された仲間が丸出しにさせられた男根を振り乱しつつもがく姿を目にしても、己の無力さと敵の手に堕ちた事実を思い知らされることしか出来ない。
互い違いの仰向けの姿勢を仲良く無様に取らされた十数人の男は、自分達の痴態を悠然と見下ろしている敵達を睨むことも叶わなくなった瞳から大粒の涙を零し男根を模した醜悪な枷を飲み込まされた口から言葉にならないくぐもった悲鳴を放ちつつ悶絶を繰り返すことが精一杯な惨め極まりない見世物でしか無い。
自分達が飾られた床下の空間と外界を仕切る透明な強化ガラス製の蓋越しに愉悦と侮蔑を込めた鑑賞の視線を送る敵達の支配下に置かれた今の男達はもう、手首と足首を縛めている壁に用意された無数の小さな穴から絶えず流し込まれる残酷な空気を用いた呼吸を行う度に訪れる淫らな地獄の加速に狂い喘ぐ様子を余すところ無く提供する滑稽な娯楽以外の何物でも無いのだ。

「んっ、んぐっ、ぶふぅっ!」
「ふぅ、んふっ、むごおぉ……!!」

憎い敵達に情けない姿など決して晒しはしない。そんな思いを抱いていた少し前の自分を完全に忘れ去った男達が、仲間の頭部の横で硬く張り詰めた男根をみっともなく踊らせつつもどかしげに鳴き喚く。
自分達を拘束し陳列した空間に注がれる異常な空気を吸ってはならない。そう自らに言い聞かせ呼吸の頻度を必死に制御していたほんの数十分前の自分を面影すら伺えぬくらいに失った男達が、塞がれた口の代わりに鼻を酷使させ拒絶していたはずの異常な空気を貪りつつ、無自覚な腰振りで敵達の目を愉しませ続けている。
その光景を満喫しながら、敵達は笑みの黒さを際限無く深めていく。逃げ場の無い床下に充満した発情を促す薬品混じりの空気に縛められた裸体を蝕まれた男達が限界まで膨張した男根を前後左右に跳ねさせつつ汗に濡れた裸体をくねらせる何の意味も持たない行動を披露する様を鑑賞しながら、敵達は勝利の実感と更なる加虐への期待で表情を何処までも黒く染め上げていく。

「んっ、んむぅぅっ!」
「おぶっ、も、ごぼぉぉ……」

誇りを捨て、一生懸命に許しを請う男。慈悲をねだる気力さえ無くし、虚ろに濁った目から涙を垂れ流しつつ体内に溜まった淫欲を誤魔化そうと裸体をよじらせる男。そんな様々な屈服の反応を見せる男達からより愉快で破滅的な反応を引きずり出す次の地獄の開始に心を躍らせながら、一方的な苦悶を与えそれを眺める側に回った男達はまだ淫薬混じりの空気のみを噴き出させている穴達に、もうすぐその空気に精液の香りを付けた一層冷酷な空気を噴き出させる機構が作動することとなっている穴達に、高揚に潤んだ眼差しを浴びせるのだった。
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