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吊られた男達は何も分からぬまま生殺しに悶え苦しめられる
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二の腕を遊び無く胴体へと密着させ、背面で交差させた手首をその位置へと厳重に縫い付ける。左右の足の甲から太ももに至るまでを数箇所に分けてきつく一つに括り、足を閉じきった状態に固定させる。
そんな縄拘束を裸体へと施された男達は、意識を取り戻すと同時に待ち受けていた捕らわれの状況に焦りを募らせつつ、脱出を求めての試行錯誤を重ね始めた。指の使用を禁じる機構を備えた黒革製の鍵付き手袋を嵌められた手では、自身を縛める縄に直接触れることさえままならない。駄目押しでもたらされた拘束が与えてくる絶望を嫌でも噛み締めさせられながら、男達は上半身の縄に後から接続された縄を用いてつま先立ちの姿勢へと追いやられた裸体を休み無くじたばたともがかせ続けた。
しかし、二人の必死さは何の成果も引き寄せられはしない。無防備に露出させられた男根を情けなく踊らせながら縄との格闘を行っても、それは肌を圧迫する痛みと逃れられぬ現実の再認識を生むことしか出来はしない。
頭部へと装着された悪趣味な拘束具によって視界と言葉だけでなく聴覚すらも制限された男達はもう、縄由来の苦痛と、裸体で自由を奪われている屈辱と、残酷かつ醜悪な加虐が作り出す恥辱に苛まれる様を披露させられるだけの存在だ。
左右の目を塞ぎ、耳をヘッドホンに見た目を寄せた特殊な機器で包んで音を遮断し、顔の下半分を覆った器具の内側に用意されている偽の男根で口を貫き発言を禁止する。三種の制限を与える器具を黒革のベルトを使って一体化させた黒い拘束具に頭部を囲われた男達はもはや、すぐ隣に仲間が吊るされていることすらも分からぬまま無駄に足掻き、為す術無く悶え狂わされるしか無い。
口を紛い物の男根で満たすと共に鼻を包囲した非道な器具が自身に内蔵されたフィルターを通して強いる異常な呼吸から逃れたくても逃れられない男達は、自身と仲間が明るく清潔に整えられた広いホールに設置された金属製の檻へと仲良く入れられ見世物として飾られていることはおろかその飾られた無様な姿を憎き悪に属する敵達に鑑賞されていることも知る由も無いまま、呼吸に合わせて絶えず襲い来る淫猥な薬品による影響に縄塗れの裸体と正義の心を蝕まれるしか無いのだ。
「んっ、んぐうぅ……ふむうぅ……っ!!」
「おっ、もごっ、ぶふうぅ……!!」
幾ら呼吸を堪えても、永遠にそれを継続出来ぬ以上淫薬はいずれ体内へと取り込まれる。それを理解しいち早い事態の打破を欲して身をよじらせても縄は一向に解けず、男達は淫薬の力で勃起へと導かれ先走りを垂らしている男根を間抜けに跳ね回らせながら汗ばんだ裸体を締め付ける縄を鳴らし乱れた呼吸で余計に淫薬を体内に送り込む愉快な光景を目隠しの向こうにいる悪達を悦ばせる情報として消費されていく。
例え今諦めても、淫薬による発情からは抜け出せない。諦めなかったとしても、淫らな苦悶という未来は変わらない。
屈しようが抗おうが、地獄。そんな絶望を快楽への渇望を叫び出した自らの本能にも嬲られつつ募らせながら、かつて正義であった男達は惨めに悶え狂う自分達の様子が悪達に愉しまれているという真の絶望も当然分からぬまま、まるで示し合わせたかのようにほぼ同時で腰を振り始め、蓄積した淫欲を散らす涙ぐましく滑稽な努力の過程を新たな娯楽として提供していくのだった。
そんな縄拘束を裸体へと施された男達は、意識を取り戻すと同時に待ち受けていた捕らわれの状況に焦りを募らせつつ、脱出を求めての試行錯誤を重ね始めた。指の使用を禁じる機構を備えた黒革製の鍵付き手袋を嵌められた手では、自身を縛める縄に直接触れることさえままならない。駄目押しでもたらされた拘束が与えてくる絶望を嫌でも噛み締めさせられながら、男達は上半身の縄に後から接続された縄を用いてつま先立ちの姿勢へと追いやられた裸体を休み無くじたばたともがかせ続けた。
しかし、二人の必死さは何の成果も引き寄せられはしない。無防備に露出させられた男根を情けなく踊らせながら縄との格闘を行っても、それは肌を圧迫する痛みと逃れられぬ現実の再認識を生むことしか出来はしない。
頭部へと装着された悪趣味な拘束具によって視界と言葉だけでなく聴覚すらも制限された男達はもう、縄由来の苦痛と、裸体で自由を奪われている屈辱と、残酷かつ醜悪な加虐が作り出す恥辱に苛まれる様を披露させられるだけの存在だ。
左右の目を塞ぎ、耳をヘッドホンに見た目を寄せた特殊な機器で包んで音を遮断し、顔の下半分を覆った器具の内側に用意されている偽の男根で口を貫き発言を禁止する。三種の制限を与える器具を黒革のベルトを使って一体化させた黒い拘束具に頭部を囲われた男達はもはや、すぐ隣に仲間が吊るされていることすらも分からぬまま無駄に足掻き、為す術無く悶え狂わされるしか無い。
口を紛い物の男根で満たすと共に鼻を包囲した非道な器具が自身に内蔵されたフィルターを通して強いる異常な呼吸から逃れたくても逃れられない男達は、自身と仲間が明るく清潔に整えられた広いホールに設置された金属製の檻へと仲良く入れられ見世物として飾られていることはおろかその飾られた無様な姿を憎き悪に属する敵達に鑑賞されていることも知る由も無いまま、呼吸に合わせて絶えず襲い来る淫猥な薬品による影響に縄塗れの裸体と正義の心を蝕まれるしか無いのだ。
「んっ、んぐうぅ……ふむうぅ……っ!!」
「おっ、もごっ、ぶふうぅ……!!」
幾ら呼吸を堪えても、永遠にそれを継続出来ぬ以上淫薬はいずれ体内へと取り込まれる。それを理解しいち早い事態の打破を欲して身をよじらせても縄は一向に解けず、男達は淫薬の力で勃起へと導かれ先走りを垂らしている男根を間抜けに跳ね回らせながら汗ばんだ裸体を締め付ける縄を鳴らし乱れた呼吸で余計に淫薬を体内に送り込む愉快な光景を目隠しの向こうにいる悪達を悦ばせる情報として消費されていく。
例え今諦めても、淫薬による発情からは抜け出せない。諦めなかったとしても、淫らな苦悶という未来は変わらない。
屈しようが抗おうが、地獄。そんな絶望を快楽への渇望を叫び出した自らの本能にも嬲られつつ募らせながら、かつて正義であった男達は惨めに悶え狂う自分達の様子が悪達に愉しまれているという真の絶望も当然分からぬまま、まるで示し合わせたかのようにほぼ同時で腰を振り始め、蓄積した淫欲を散らす涙ぐましく滑稽な努力の過程を新たな娯楽として提供していくのだった。
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