BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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淫らな絶叫は倉庫内に響く

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罠に嵌められ、寂れた港の倉庫で待ち構えていた男達に抵抗虚しく取り押さえられた二人の捜査員の男は、暴れる身体を無理矢理にねじ伏せられ身動きを封じる為の縄を衣服の上から厳重に施された。
背中で重ねさせられた肘から先の部分をきつく縛り上げ、二の腕を胴体へと緩み無く括り付ける縄を与えられた捜査員達は腕の自由を完全に奪われ、縄の結び目に触れる事すら叶わなくされてしまった。左右の足首と膝、そして太ももを括る縄を与えられた捜査員達は足を開く事さえ出来なくされてしまった。
これらの縄だけでも、捜査員の行動を制限し、逃走を不可能にするには十分な拘束だ。しかし、捜査員達を捕らえた男達はこの縄拘束だけでは満足せず、ここに更なる拘束を足した。それは、二人の身体に結わえた縄同士を結合し、上半身の縄を倉庫の天井から吊るしたフックへと繋ぐ新たな縄の拘束。二人の捜査員を背中合わせの状態から抜け出せないようにさせ、立ったままの体勢を強制させる縄の拘束だ。
手を使えなくされ、足を動かせなくされ、同じ姿で縛り上げられた仲間と離れる事はおろか、座る事も無様に這って移動する事も出来ない。もはや、自分の意思では情けなく身をよじって縄を軋ませるくらいの事しか出来ず、どんな悪意を向けられてもそれを拒めずに受け入れるしか無い状況へと追いやられた捜査員達。そんな捜査員達を作り出した男達は、無抵抗の二人に二つの機械を取り付けると、残酷な笑みを浮かべながら倉庫を後にした。
ズボンのチャックを下ろして露出させられた男根の先端近くにテープで貼り付けられたピンク色のローターの刺激で喘ぎ鳴き、行かないでくれと叫ぶ捜査員達を置き去りにして、男達は倉庫を去ってしまったのだ。

「い、やぁぁぁっ……! も、いやら……っ! イぎだぐ、ないぃぃ!! もぉ、やぁ、やぁぁぁっ!!」
「あぁ、イぐぅぅ! まら、イぐぅぅ!せーえき、もぉ、れないのにぃぃぃっ!! イっぢゃ、あぁ! んぁぁぁぁーっ!!」

涙と唾液と汗でぐちょぐちょに汚れた顔を振り乱し、縄で繋がれたお互いの肉体を抑えられぬ痙攣に合わせて引っ張り合いながら、捜査員達は何十度目かも分からない絶頂へと追いやられた。
もう、吐き出す精液は残っておらず、絶頂しても捜査員の男根からは透明な先走りが力無く零れ落ちるのみだ。
けれど、無感情なローターはとまってはくれない。捜査員が吐き出す精液を失おうと、どんなに絶頂を迎えようと、ローターは同じ振動を繰り返して二本の男根を容赦無くいたぶり、次の絶頂を要求するだけ。
二人の捜査員が狂ったように泣き叫んでも、貼り付けられたローターを振り落とそうと考えて必死に男根を揺らしても、しっかりと固定されたローターは淡々と震え続け、望まぬ快楽を叩き込むだけだ。

「だ、れが……とめへ、とめでぇぇっ!! おがじぐ、なるぅっ! あぁ、まらイぐぅぅ!! いやぁ! いやらぁぁぁ!!」
「だじゅ……け、へ……! イぐの、やらぁぁ!! も、ゆるひで! ゆりゅじで!! あぅあぁ! ひあぁぁぁぁーっ!!」

決して外れぬ男根のローターと、触れたくても触れられない足の縄に差し込まれたローターのリモコンを絶望の瞳で見つめる捜査員達は、ローターの電池が無くなるまで続く絶頂地獄の甘い苦しみに心と身体を嬲られ、悲痛極まりない淫らな絶叫を倉庫内に響かせていた。
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