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淫乱犬は哀れなご褒美を地獄へと突き落とす

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非道な犯罪組織が仕掛けた罠に嵌まって生け捕りにされ、その組織を束ねる首領の男に無様なペットとして捧げられた捜査員の男はまだ、辛うじて人間としての思考を保っている。快楽に溺れさせ肉欲の追求を最優先に考えるように仕向けさせる淫猥で容赦の無い調教に晒されながらも、捜査員はどうにか人としての脳を繋ぎとめている。
しかし、傍から見たら捜査員はもう、誰の目にも明らかな屈服を迎えさせられてしまっている。わずかに残った理性と正気を従順なペットとして振る舞うことに用いるよう仕立て上げられた捜査員の男にはもはや、気高き正義の自覚は欠片も存在していない。
憎んでいた悪を統べる男が所有する屋敷の地下で逃走を試みることすらせずに飼育されている今の捜査員は、ペット以外の何物でもない。丸出しにさせられた恥部を余計に際立てるだけの犬を元にした白い装飾品達を身に着け、人語を自ら放棄した口で犬の鳴き声を上げながら主に与えられた玩具での遊びに興じている男は、かつて捜査員であったと告げても誰一人として信じないであろう程に淫乱な仕草を繰り返す無様極まりないペットなのだ。

「わんっ、わぅんっ! きゃぅぅんっ!」

頭部に装着された犬の耳と、腰回りに巻き付けられた白いベルトから垂れ下がった犬の尻尾飾りを揺らめかせながら、捜査員は幸せ一色の声で鳴き喚きつつ自らの意思で己に快感を送り込んでいく。犬の足を模した白い毛に覆われているグローブとブーツを両手両足に纏い、根本までを白に包まれた手足を使って己の肉体に犬の芸であるチンチンのポーズを取らせた捜査員は、地下室の床に直接設置されている男根型をした極太の張型で自身の尻穴を一生懸命にほじくりながら、嬉しそうに跳ね回る男根から悦びの証である精液を絶頂に合わせて迸らせている。

「あぉんっ! ひゃぅ、わぅぅぅーんっ!!」

毎日の食事に発情を促す淫薬が混ぜられているという無慈悲な事実をもってしても説明にはならない痴態をさらけ出しながら、震える足で肉体を上下に往復させ尻穴を張型で掻き毟る自慰に迷い無く酔いしれる犬の男。捜査員としての矜持のみならず人間としての誇りをかなぐり捨て、悪の首領に隷属させられた心で淫らなペットらしい行動を選び取る骨の髄まで調教を施された犬の男。
そんな男が主を満足させたい一心で休み無く肛虐の至福を貪っていた地下室の扉が、突然前触れ無く開いた。それを視覚と聴覚で認識した犬の男はほんの数秒前まで全力で行っていた自慰を中断させ、教え込まれた通りに主の言葉を聞く静止したチンチンのポーズを、尖りきった乳首と張り詰め切り淫液に塗れた男根が蕩けきった表情と偽の男根に下から串刺しにされた尻穴と共に堪能出来る何もかもを剥き出しにしたポーズを進んで作った。

「はっ、へっ、へっ、あぉっ」

息を乱しつつも、声の音量はしっかりと押さえている。もっともっと気持ち良くなりたいと願う身体は汗と淫猥な体液を飛ばしながら痙攣しているが、主に従う思いの方を強く抱いている元捜査員の犬はちゃんと己の肉体を制御している。
その実に良い子な犬を眺めて醜悪な愉悦を前面に押し出した笑みを浮かべた悪の首領である男は、優秀な犬を褒める言葉を吐きつつ捜査員の前へと歩み寄り、右手で背に隠していた新たな玩具を床に置いてやった。

「ふふっ、とっても良い子だね。そんな良い子にはご褒美だよ。ほらこれ、本物のおチ○チンを使った張型だ。この箱に閉じ込めた君の部下の○○君は捕まった日から何日もイけないままお預けされて頭がおかしくなるくらいに苦しんでいるだろうから、君のお尻で気持ち良くしてたっぷりと射精をさせてあげなさい。君を助けに来た○○君に、ご主人様のおかげでこんなにエッチなワンちゃんになれました。こんなに元気です。ってことを……いやらしく育ったお尻で教えてあげなさい。良いね?」

肉体の大部分を手に乗るサイズの白い箱へと閉じ込められ、箱の上部に開けられた穴から男根と睾丸を露出させられた男が、外部から聞こえてくる残忍な展開に拒絶を示すかの如く生殺しの責め苦で射精欲を溜めに溜め込まされた何処にも逃れられぬ性器を間抜けにビクビクと悶えさせる。
無論、幾ら拒絶を示してもこの先の展開は変わらない。悪の首領は慈悲など全く抱かず、主の命令に逆らう選択肢を抹消させられた犬はその男根の正体が異常な技術で箱の中に肉体のほぼ全てを封印された部下だと理解した上で先程まで自慰に使っていた張型をお座りの形に移行させた手足に力を送ることで引き抜き、数歩前に移動して腰を下ろしぽっかりと情けなく開ききった尻穴で部下のパンパンに膨張した男根を根本まで難無く飲み込んでいく。

「あっ、あおぉ、ひゃぉ、わふぅぅん……っ!」

命無き玩具はもちろん、主の男根とも違う感覚を味わわせてくる部下の男根を張型として使用する罪悪感すらも歪んだ幸福を掻き立てる材料に変換しながら、淫乱犬に堕落した捜査員は愛しき飼い主である悪の首領に観察されつつの自慰へと雪崩れ込み、己と主を充足に追いやりながら哀願の絶叫すら放てなくされた部下の男根を連続絶頂の地獄へと突き落としていくのだった。
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