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36】仕事始め
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36】仕事始め
「皆、明けましておめでとう」
「「「「「「明けましておめでとうございます」」」」」
年末年始の休みも、あっという間に過ぎて今日から仕事始め。昨日の夜は、圭介が「明日から仕事なんて嫌だ」と駄々を捏ねていたが、気持ちを切り替えたのかしっかりと出勤していた。なんなら、昨日の駄々なんて無かったかのように朝一緒に出社した。
久しぶりに社員の皆が集まるなら、挨拶が始まる。今年も良い年にしようと、手短にまとめつつ。俺もそうだが、他の皆も気になったのは部長の隣にいる人の存在だろう。
「遠野さん、新しい人ですかね?」
「かな? それとも本社の人とか? 俺も知らない人だ」
こそっと隣の人が俺に聞いた。多分だが、俺より年上の雰囲気の人。どこか包容力のある感じの人。初めて見る顔に、これから挨拶するだろうと思った。
「では、私からの挨拶はこの辺で。皆も気になっていると思うから、紹介しよう。さぁ、山下君こっちへ」
「はい。初めまして、山下和樹です。この度、研修でこちらの営業所へやって来ました。数ヵ月の予定ですが、どうぞ皆さん宜しくお願い致します」
「山下君には、研修と同時に営業も行って貰う予定だ。先に本社で少し研修を受けているから、即戦力だ!」
山下さんが頭を挨拶したあと、パチパチと歓迎の拍手が鳴った。
(営業ってことは、圭介の方か)
そんな新しい出会いが混じった新年。
挨拶も終わり、各々持ち場へと向かえば、休みの間の出来事の話になった。
「遠野さん、お休みの間何かしました? 私は帰省と、ちょっと旅行に行ったんですよ
「俺は溜めてたドラマとか、映画館に行ったりして満喫しました」
「良い休みだったんだな。俺も帰省はしたけど、少し顔を出しただけで帰ったなぁ。あとは、ずっとこっちにいたからなぁ……」
うーんと思っていると、また現れたのは圭介だ。
「だけど、遠野さんは俺と二人で初詣に初売り。初ヌン活したからね」
「おいっ……!」
「え~! 楽しそう! 遠野さんと高木さんって、本当に仲が良いですよね」
「でしょ?」
「はぁ……って、そっちは良いのか?」
「大丈夫。俺たちのところも挨拶とか終わったし。俺は、早速案件の報告です。はい、これ」
「分かった。処理しておく」
「山下さんって、どんな感じの人なんだ? 挨拶終わったんだろう?」
「うん。俺たちより年は少し上だった。物腰柔らかだし、営業成績も良いって。俺も、頑張らないと。それにほれ」
「「「ん?」」」
圭介が、あっちと紹介した方を見れば山田さんが質問されている様子だった。
「恰好良いし、女性陣からの人気もあるからね。俺は気にしてないけど、もう皆からアイドル扱いされないかも」
ははっと笑った圭介に、本当に気にしていないくせにと思いながら言った。
「安心しろ。俺は今までアイドル扱いしたことないし、ずっと腐れ縁枠で変わらないから」
「……ッ、そうなんだ。有難う。じゃあ、俺戻るね……!」
珍しく少し照れた様子の圭介が、戻って行った。
「あの高木さんが照れてた……!」
「遠野さんって、人たらしな感じしますよね」
「そうか?」
俺は別に変なことを言ったつもりは無いんだが。
「さぁ、これからまた忙しくなるぞ。皆頑張ろうな」
「「はい」」
*******
本の少しだけ登場人物追加しました
「皆、明けましておめでとう」
「「「「「「明けましておめでとうございます」」」」」
年末年始の休みも、あっという間に過ぎて今日から仕事始め。昨日の夜は、圭介が「明日から仕事なんて嫌だ」と駄々を捏ねていたが、気持ちを切り替えたのかしっかりと出勤していた。なんなら、昨日の駄々なんて無かったかのように朝一緒に出社した。
久しぶりに社員の皆が集まるなら、挨拶が始まる。今年も良い年にしようと、手短にまとめつつ。俺もそうだが、他の皆も気になったのは部長の隣にいる人の存在だろう。
「遠野さん、新しい人ですかね?」
「かな? それとも本社の人とか? 俺も知らない人だ」
こそっと隣の人が俺に聞いた。多分だが、俺より年上の雰囲気の人。どこか包容力のある感じの人。初めて見る顔に、これから挨拶するだろうと思った。
「では、私からの挨拶はこの辺で。皆も気になっていると思うから、紹介しよう。さぁ、山下君こっちへ」
「はい。初めまして、山下和樹です。この度、研修でこちらの営業所へやって来ました。数ヵ月の予定ですが、どうぞ皆さん宜しくお願い致します」
「山下君には、研修と同時に営業も行って貰う予定だ。先に本社で少し研修を受けているから、即戦力だ!」
山下さんが頭を挨拶したあと、パチパチと歓迎の拍手が鳴った。
(営業ってことは、圭介の方か)
そんな新しい出会いが混じった新年。
挨拶も終わり、各々持ち場へと向かえば、休みの間の出来事の話になった。
「遠野さん、お休みの間何かしました? 私は帰省と、ちょっと旅行に行ったんですよ
「俺は溜めてたドラマとか、映画館に行ったりして満喫しました」
「良い休みだったんだな。俺も帰省はしたけど、少し顔を出しただけで帰ったなぁ。あとは、ずっとこっちにいたからなぁ……」
うーんと思っていると、また現れたのは圭介だ。
「だけど、遠野さんは俺と二人で初詣に初売り。初ヌン活したからね」
「おいっ……!」
「え~! 楽しそう! 遠野さんと高木さんって、本当に仲が良いですよね」
「でしょ?」
「はぁ……って、そっちは良いのか?」
「大丈夫。俺たちのところも挨拶とか終わったし。俺は、早速案件の報告です。はい、これ」
「分かった。処理しておく」
「山下さんって、どんな感じの人なんだ? 挨拶終わったんだろう?」
「うん。俺たちより年は少し上だった。物腰柔らかだし、営業成績も良いって。俺も、頑張らないと。それにほれ」
「「「ん?」」」
圭介が、あっちと紹介した方を見れば山田さんが質問されている様子だった。
「恰好良いし、女性陣からの人気もあるからね。俺は気にしてないけど、もう皆からアイドル扱いされないかも」
ははっと笑った圭介に、本当に気にしていないくせにと思いながら言った。
「安心しろ。俺は今までアイドル扱いしたことないし、ずっと腐れ縁枠で変わらないから」
「……ッ、そうなんだ。有難う。じゃあ、俺戻るね……!」
珍しく少し照れた様子の圭介が、戻って行った。
「あの高木さんが照れてた……!」
「遠野さんって、人たらしな感じしますよね」
「そうか?」
俺は別に変なことを言ったつもりは無いんだが。
「さぁ、これからまた忙しくなるぞ。皆頑張ろうな」
「「はい」」
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本の少しだけ登場人物追加しました
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