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18】予定のない週末②
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18】予定のない週末②
予定のない週末。
軽くお酒に飲まれて起きた日のこと。小腹を空かせたまま、大きな商業施設にやって来て、その広さに感嘆の声を漏らしていた時だった。
「水野先生?」
「……久保君」
どうしてこんなに広い商業施設の、こんなに沢山いる人たちの中からピンポイントで久保君に会ってしまうのか。どうして……! と思ったが、知らんぷりすることも出来ず。それどころか、ニコニコと話しかけてくれる久保君。
(また嬉しそうな顔が、昔と変わらないんだから……!)
「こんにちは。今日の先生、雰囲気違ってたんで自信なかったんですけど、正解してよかったです」
「ああ、うん。僕はちょっと恥ずかしいけど」
本当にこんな所で会うなんて。
僕と同じく、久保君もいつもの学生服姿じゃない。ラフな格好ながら、スラリとした体型に、ジーパンを履いている足が長い。今どきの若者といった格好に対して、僕はどんな格好をしていたっけ? つい思わず、自分の姿が恥ずかしいと口から出てしまったが、久保君は「どうしてですか?」と不思議そうに言った。
「先生の私服姿、俺初めて見るんで凄い嬉しいですよ?」
「ああ、そう……。でも恥ずかしいよ、髪だってボサボサだし」
「前髪が多めで可愛いですよ?」
「久保君……! もう止めて……!」
久保君ってば、何言ってるの!? と僕の方が恥ずかしくなった。
(昨日の今日で、久保君に会うなんて……!)
少しずつドキドキとなる心臓は、きっと緊張のせいだ。
ぷいっと子供のように顔を反らせば、「すみません!」と久保君が謝った。いけない、年下に気を遣わせてしまったと、「怒ってないよ」ともう一度久保君に視線を合わせれば、今度は緊張した様子で久保君が言った。
「あの、先生。今日って何か予定があって、此処に来てるんですか?」
「ううん、特に何も。ちょっと買い物しようかなか思って。遅く起きたから、朝昼兼用で何か食べたりしようかなって。久保君は? 友達と来てるの?」
「いえ、俺も一人です」
「そうなんだ」
「先生、そのっ……先生が良ければで良いんですけど。断って貰って良いんですけど」
「うん?」
「良かったら、この後。俺とデートしませんか?」
「うん??」
********
短くてすみません><
宣伝】BLエントリーしてみました。読んで頂けると嬉しいです(詰んでますが)
ほか完結済作品も登録してみました!
また、近日Pixivの方に久しぶりに二次投稿できればと思っています
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「水野先生?」
「……久保君」
どうしてこんなに広い商業施設の、こんなに沢山いる人たちの中からピンポイントで久保君に会ってしまうのか。どうして……! と思ったが、知らんぷりすることも出来ず。それどころか、ニコニコと話しかけてくれる久保君。
(また嬉しそうな顔が、昔と変わらないんだから……!)
「こんにちは。今日の先生、雰囲気違ってたんで自信なかったんですけど、正解してよかったです」
「ああ、うん。僕はちょっと恥ずかしいけど」
本当にこんな所で会うなんて。
僕と同じく、久保君もいつもの学生服姿じゃない。ラフな格好ながら、スラリとした体型に、ジーパンを履いている足が長い。今どきの若者といった格好に対して、僕はどんな格好をしていたっけ? つい思わず、自分の姿が恥ずかしいと口から出てしまったが、久保君は「どうしてですか?」と不思議そうに言った。
「先生の私服姿、俺初めて見るんで凄い嬉しいですよ?」
「ああ、そう……。でも恥ずかしいよ、髪だってボサボサだし」
「前髪が多めで可愛いですよ?」
「久保君……! もう止めて……!」
久保君ってば、何言ってるの!? と僕の方が恥ずかしくなった。
(昨日の今日で、久保君に会うなんて……!)
少しずつドキドキとなる心臓は、きっと緊張のせいだ。
ぷいっと子供のように顔を反らせば、「すみません!」と久保君が謝った。いけない、年下に気を遣わせてしまったと、「怒ってないよ」ともう一度久保君に視線を合わせれば、今度は緊張した様子で久保君が言った。
「あの、先生。今日って何か予定があって、此処に来てるんですか?」
「ううん、特に何も。ちょっと買い物しようかなか思って。遅く起きたから、朝昼兼用で何か食べたりしようかなって。久保君は? 友達と来てるの?」
「いえ、俺も一人です」
「そうなんだ」
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「うん?」
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