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59.臆病者-2
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城からまた招集がかかったのはその日の夜、二十二時を少し過ぎたのことであった。
今回はテオドアひとり、しかもこんな時間帯での呼び出しだ。何事か肩をこわばらせてきたものの、蓋を開けてみれば客間にいたのはフェリクスひとりだけだった。
「急に呼び出してすまないな、テオ。仕事柄、まとまった時間というのはなかなか取れなくて、融通のきく相手にはこんな感じで無理を言ってきてもらっているんだ」
“融通のきく”という言葉に他意はなく、親しいの遠回しな表現だ。
「殿下のお望みとあらば、いつ何時でも駆けつけましょう。……して、殿下ともあろうお方が、下級騎士のこのわたくしめにいったいどういったご用でございましょう?」
「からかうのはやめてくれよテオ。もうげんなりしてきたぞ」
慇懃な物言いにフェリクスがあからさまに眉を顰める。綺麗な顔をこんな些細なことで歪める友を見て、思わず笑いが吹き出した。
「悪い悪い。相変わらず忙殺されてんなーフェリクス」
「君に稽古をつけてもらってた頃が懐かしいよ」
「孤児院時代じゃねえかよ。つーか、すげー疲れた顔してっけど、大丈夫か?たまには無理言ってでも休めよな」
「そう思って君を呼んだ次第だよ。……どうだい?ここでいっぱい引っ掛けていかないか?」
妙にオヤジ臭い物言いが可笑しくてまた笑いが漏れる。目の前のローテーブルにはワインやシャンパン、ビール、ウィスキーなど様々な酒瓶がバケツ型のクーラーに入れて並べられていた。
「その言い回し、どこで覚えてきたんだよ。つーかのここはいつから酒場になったんだ」
からかいつつもさっそく氷水に浮かぶビール瓶を掴む。キンキンに冷やされたそれは指先が痛くなるほど冷たく、喉の奥から生唾が込み上げてくる。フェリクスはフェリクスでワインボトルを開けると、早々にグラスに注ぎ始めた。鮮やかな赤が目に眩しい。
男二人に気遣いは無用。各々で手酌すると、示し合わせたかのようにグラスをかかげる。
「乾杯」
軽く杯をぶつけ合うと、そのまま琥珀色の液体を一気に喉に喉に流し込んだ。弾ける炭酸にきゅっと喉が締まる。さすがは王室御用達の品といったところか。爽快な喉越しにしばしの間酔いしれていた。
それからしばらくの間、二人で酒の肴にたわいもない会話が続いた。フェリクスは王室の愚痴を、テオドアは魔物討伐でのドタバタ劇を冗談混じりに話し、その度にどっと笑いが起きた。
その歓談が落ち着いた頃――ちょうどテオドアが三本目のビール瓶を空にした時だった。
「……あらためて、オルトロス討伐の件は本当にすまなかった」
「……まさかそんなこと言うために今日呼び出したの?」
「正式な場を設けたところで、君は余計嫌がるだろう」
「よくお分かりで。でもまあ、そこまで分かっててなんでって感じだけどな」
「……何もしないのでは僕の気が済まない」
「あっそ。…………あれはお前の指示じゃなかった。そもそも謝られる筋合いないと思うけど?」
「監督不届きという点では僕の失態だ」
白ける話を持ちかけられ、いささか機嫌が悪くなる。しかしテオドアがどう言ったところで、フェリクスの自責の念が軽くなるわけではないようだ。普段の凛とした姿はどこへやら、肩を落として項垂れる様子は、まるでこちら側が悪者になったような気分にさせる。テオドアは幾分不味くなった酒を一気に煽ると、わかりやすくため息をついた。
「どうせ誰かがやらなきゃいけなかったことだった。最小限の犠牲という点で、あれは悪くない立ち回りだったと俺は思うぜ」
「だがそれでもあれはおかしいだろう!?君に圧倒的に不利な話だった!!中立国ローアルデとして恥じるべき話だ!!」
「国を思うなら、万一の時に切り捨てるべき順位も考えておくべきじゃないの?」
ぱりんーー
華奢な高音があたりに響いた。
勢いよく立ち上がったフェリクスは、その弾みで卓上にあったグラスを床に落とした。破砕音が空気を裂く。少し刺激しすぎたと後悔した。
「……………僕は、………君のそういうところが……君自身を簡単に蔑ろにする態度が…………ときどき、本当に気に食わない。」
ゾッとするほど美しい顔が歪み、その瞳が不自然な光を宿す様子に悪寒が走る。視線から逃げるように落ちたワイングラスを横目で追えば、真っ赤な葡萄酒が床を伝い白いラグに染み込もうとしているのが伺えた。
「……赤ワインは掃除が大変だよ」
平民出故か、はたまたこの場から逃れたい心理か、テオドアは卓にあった布巾を手に取ると床に広がった赤ワインを拭き始めた。おそらく濡れたボトルを拭くためのものだったろうに、白い付近がみるみる染みをこさえるのに少し申し訳ない気持ちになる。
「……っ…すまないテオ、僕がやる!!」
「いーっていーって……てかマジでやめて。俺の首がトぶから」
実際、皇子様に床掃除なぞさせたら本当に首が飛びかねないだろう。居心地悪そうなフェリクスには悪いが、ここはこちらで片させてもらう。
「………悪かったよ。お前がそんな心配してくれてんの、気づかなかった。……無碍にするような言い方して悪かった」
散らばったガラスをそっと拾いながらポツリと呟く。今度はこちらが居た堪れなくなる番だ。
「……僕だけじゃない。みんな君を心配していた。君のことを大切な友だと思っているから。血筋だなんだなんて関係ない。君はローアルデの人間で、僕たちの大切な仲間だ。……君自身を蔑ろにすることは、僕たちをそうするのと同じだと気づいて欲しい」
「………ずいぶん愛されてるんだな、俺」
照れ隠しで茶化してみたものの、指先に妙なひりつきを感じる。この話を早く終わらせたかった。
城からまた招集がかかったのはその日の夜、二十二時を少し過ぎたのことであった。
今回はテオドアひとり、しかもこんな時間帯での呼び出しだ。何事か肩をこわばらせてきたものの、蓋を開けてみれば客間にいたのはフェリクスひとりだけだった。
「急に呼び出してすまないな、テオ。仕事柄、まとまった時間というのはなかなか取れなくて、融通のきく相手にはこんな感じで無理を言ってきてもらっているんだ」
“融通のきく”という言葉に他意はなく、親しいの遠回しな表現だ。
「殿下のお望みとあらば、いつ何時でも駆けつけましょう。……して、殿下ともあろうお方が、下級騎士のこのわたくしめにいったいどういったご用でございましょう?」
「からかうのはやめてくれよテオ。もうげんなりしてきたぞ」
慇懃な物言いにフェリクスがあからさまに眉を顰める。綺麗な顔をこんな些細なことで歪める友を見て、思わず笑いが吹き出した。
「悪い悪い。相変わらず忙殺されてんなーフェリクス」
「君に稽古をつけてもらってた頃が懐かしいよ」
「孤児院時代じゃねえかよ。つーか、すげー疲れた顔してっけど、大丈夫か?たまには無理言ってでも休めよな」
「そう思って君を呼んだ次第だよ。……どうだい?ここでいっぱい引っ掛けていかないか?」
妙にオヤジ臭い物言いが可笑しくてまた笑いが漏れる。目の前のローテーブルにはワインやシャンパン、ビール、ウィスキーなど様々な酒瓶がバケツ型のクーラーに入れて並べられていた。
「その言い回し、どこで覚えてきたんだよ。つーかのここはいつから酒場になったんだ」
からかいつつもさっそく氷水に浮かぶビール瓶を掴む。キンキンに冷やされたそれは指先が痛くなるほど冷たく、喉の奥から生唾が込み上げてくる。フェリクスはフェリクスでワインボトルを開けると、早々にグラスに注ぎ始めた。鮮やかな赤が目に眩しい。
男二人に気遣いは無用。各々で手酌すると、示し合わせたかのようにグラスをかかげる。
「乾杯」
軽く杯をぶつけ合うと、そのまま琥珀色の液体を一気に喉に喉に流し込んだ。弾ける炭酸にきゅっと喉が締まる。さすがは王室御用達の品といったところか。爽快な喉越しにしばしの間酔いしれていた。
それからしばらくの間、二人で酒の肴にたわいもない会話が続いた。フェリクスは王室の愚痴を、テオドアは魔物討伐でのドタバタ劇を冗談混じりに話し、その度にどっと笑いが起きた。
その歓談が落ち着いた頃――ちょうどテオドアが三本目のビール瓶を空にした時だった。
「……あらためて、オルトロス討伐の件は本当にすまなかった」
「……まさかそんなこと言うために今日呼び出したの?」
「正式な場を設けたところで、君は余計嫌がるだろう」
「よくお分かりで。でもまあ、そこまで分かっててなんでって感じだけどな」
「……何もしないのでは僕の気が済まない」
「あっそ。…………あれはお前の指示じゃなかった。そもそも謝られる筋合いないと思うけど?」
「監督不届きという点では僕の失態だ」
白ける話を持ちかけられ、いささか機嫌が悪くなる。しかしテオドアがどう言ったところで、フェリクスの自責の念が軽くなるわけではないようだ。普段の凛とした姿はどこへやら、肩を落として項垂れる様子は、まるでこちら側が悪者になったような気分にさせる。テオドアは幾分不味くなった酒を一気に煽ると、わかりやすくため息をついた。
「どうせ誰かがやらなきゃいけなかったことだった。最小限の犠牲という点で、あれは悪くない立ち回りだったと俺は思うぜ」
「だがそれでもあれはおかしいだろう!?君に圧倒的に不利な話だった!!中立国ローアルデとして恥じるべき話だ!!」
「国を思うなら、万一の時に切り捨てるべき順位も考えておくべきじゃないの?」
ぱりんーー
華奢な高音があたりに響いた。
勢いよく立ち上がったフェリクスは、その弾みで卓上にあったグラスを床に落とした。破砕音が空気を裂く。少し刺激しすぎたと後悔した。
「……………僕は、………君のそういうところが……君自身を簡単に蔑ろにする態度が…………ときどき、本当に気に食わない。」
ゾッとするほど美しい顔が歪み、その瞳が不自然な光を宿す様子に悪寒が走る。視線から逃げるように落ちたワイングラスを横目で追えば、真っ赤な葡萄酒が床を伝い白いラグに染み込もうとしているのが伺えた。
「……赤ワインは掃除が大変だよ」
平民出故か、はたまたこの場から逃れたい心理か、テオドアは卓にあった布巾を手に取ると床に広がった赤ワインを拭き始めた。おそらく濡れたボトルを拭くためのものだったろうに、白い付近がみるみる染みをこさえるのに少し申し訳ない気持ちになる。
「……っ…すまないテオ、僕がやる!!」
「いーっていーって……てかマジでやめて。俺の首がトぶから」
実際、皇子様に床掃除なぞさせたら本当に首が飛びかねないだろう。居心地悪そうなフェリクスには悪いが、ここはこちらで片させてもらう。
「………悪かったよ。お前がそんな心配してくれてんの、気づかなかった。……無碍にするような言い方して悪かった」
散らばったガラスをそっと拾いながらポツリと呟く。今度はこちらが居た堪れなくなる番だ。
「……僕だけじゃない。みんな君を心配していた。君のことを大切な友だと思っているから。血筋だなんだなんて関係ない。君はローアルデの人間で、僕たちの大切な仲間だ。……君自身を蔑ろにすることは、僕たちをそうするのと同じだと気づいて欲しい」
「………ずいぶん愛されてるんだな、俺」
照れ隠しで茶化してみたものの、指先に妙なひりつきを感じる。この話を早く終わらせたかった。
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