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バレンタインデー

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もう少しでバレンタインデー。
乙女が好きな殿方に愛の告白をしチョコレートを渡す特別な日です。


「やっぱこの顔ってイケメン類には入るけどさ、俺はクロみたいな顔が憧れるわ」

「その顔に、炭でも塗りつけましょうか?」

執事のクロは紅茶を入れている。

「さあ!もう少しでバレンタインだ!メアリー!」

「は?えぇ、そうですね。今年も沢山のご令嬢の方にもらえますわね」

毎年毎年毎年毎年毎年毎年毎年毎年、沢山のチョコレートをもらうジオ様。仲がよいとされてる私に令嬢たちは、バレンタインデーだけは!とゆうことで、チョコレートを代わりに渡して欲しいとお願いをされる。

迷惑です。はい。

「今年からはご自分で受け取ってくださいな」

紅茶を飲みながら伝えても、ジオ様は真剣な顔で
「たしかに、俺はカッコイイ。前世では中の下あたりだったが今世はアイドル並でカリスマ性もある。
自分が怖いよ…フッ」

…殴りたいわね。

「それに俺今年からチョコレート受け取らないようにしている!」

「?そうですか?それはそれはご苦労様です」

「メアリーからのチョコレートたべたいなあ」

「チョコレート受け取らない人には関係ないことでしょう」


あたふたするジオ様。
「ちが、!そーでなくて俺がいいたいのは」

「そろそろ私は帰ります。今日もお茶会ありがとうございます」

しゅんとするジオに執事のクロは笑いを堪えていた。



言い過ぎたかしら…いや、私のチョコレートが欲しいというのはどういう意図で言っているのでしょうか。

チョコ、そんなに好きなら、貰えばよいのに…

フゥとため息をつくメアリーだった。



生徒会室にて、沢山のチョコレートが並んでいた。

「だから、俺いらないって宣言したのに」

ブツブチ文句を言うジオ様。
他の生徒会員も貰っていて、執事のクロも
甘い香りが漂っています。

皆様にコーヒーを渡す。

「甘いのばっかだったから助かるよー」

ジオ様にもコーヒーを

「どうぞ」


「え、あぁ、ありがとうーメアリー。」

コクンと一口飲むジオ。

「!メアリーこれっ!」


他の人には普通のコーヒーを差し上げました。

ジオ様にはまあ、今年初の
チョコレート入りのコーヒーをあげてみました。

ほろ苦く甘いコーヒー。

そんなバレンタインデー。
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