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ソラという少年
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病院設立の話が、正式に動き出した事に、正直驚いた。
早い、とにかく早いのだ。
義父カイロスが表にたって設立の準備をする事により、教会の者達だけではない、貴族の間でも『何故そんな無駄なことを』と疑問に思われているのにも関わらず、我が道をゆく義父が頼もしいわね。
ユリウスも含めてだけど、、、もっと義父とも話し合うべきだったかもしれない。
それにしてもまた屋敷に、神官達がやってきた時は呆れた。
「治療は祈りで十分なのに、何故またややこしいことをしているんでしょうか」
「神への冒涜だ。それよりも令嬢の教会入りはーー」
神官たちの言葉は、前世と何一つ変わらなくて、笑えるわ。
私は、義父の執務室にて、一枚の名簿を広げていた。私には見つけたい子がいるのよね。
そこに記されているのは――
教会を追放された薬師、独学で医術を学んだ者や危険人物と烙印を押された者たち‥‥
いわゆる――うん、あぶれ者だわ。
「……本気ですか」
向かいに立つユリウスが、静かに義父に問いかける。
「この者たちは、教会からも世間からも避けられていますけど……」
義父カイロスがどうでるのか様子を見るユリウスに、義父は私の方を見つめる。
「だそうだ。何故、その者達を選ぼうとする?」
「才能があるのに、宝の持ち腐れです」
そうきっぱりと言い切ると義父は何も言わずに、手助けをしてくれた。
一枚の書類を手にすると、覚えのある名前をみつける。
いたわ!!!
薬師、異端の疑いの男性、、、ソルさん、、
現在、息子とともに貧民街への方へと追放される。
この人達だ。
あの日、、、免罪なのに、わけのわからない罪を被せられ、聖女の名を語るなと言われた時、地下と冷たい石床と生臭い臭いに、歩けないぐらい鞭に打たれた日々、、
前世の記憶が、いや、前前世の否応なく引きずり出される。
「……っ」
毎日来るわけではなかった、おそらく誰にも見つからない時間にだけ、青い髪色の青年と年老いた男性と二人の護衛であろうフードを被っていた男性の三人がやってくるのを覚えている。
『だ、だれ……ですか?』
『聖女様、静かにっ……少し痛みますが薬を塗っても?』
『……っ……』
青年の手は、荒れていたけれど、薬を塗る動きは、驚くほど丁寧だった。
『何故……私なんかを助けて……バレたら貴方達…』
そう私は下を向いて顔を直視できなかった。
『あの……俺の名前、ソラっていいます。隣にいるのは親父のソルです。親父は舌を抜かれて話せないんです、すいません。……ただ、、、俺達が貧民街にいた頃あの大地震が起きた時、貴女だけは我々を助けてくれた。黒の聖女様、、、ありがとうございます』
時々、美味しいクッキーや苺のお菓子など持ってきてくれた。
『聖女様の誕生日だとお伺いしました。あの、小さいですが、手作りの苺のシフォンケーキです』
『……あなたが………作ったのですか?』
『…えっと、そんな感じです。一口食べてみますか?」
甘くて美味しい苺のシフォンケーキと一本の蝋燭をプレゼントされた誕生日、、、
『……ありがとうっ……ございます…』
『聖女様、俺らに、敬語はよしてください!』
私がお礼を言うと、ソラさんは嬉しそうに笑顔を私に向けた。見返りなども求めず、、
だけど、、ぷつりと来なくなる。私を助けてたのがバレて殺された人達だった。
ソラ………確かに薬剤師としては腕は確かだし、あの処方された塗り薬はとても効果的だったもの。お父様であるソルさんの知識が長けていたからだとソラさんは自慢していたわ。
医者とはまた違うけれど、この世界には必要な人達。
彼らは、教会に属さず、貧しい人達の具合を見たり手当をしたりしていた。教会から嫌がらせをされながらも、生活をするため、掃除や、雑用など押し付けられている。
それでもこれから先、彼は数え切れない命を救う立派な薬剤師になるのは確かだもの。
彼らには、恩返しをしなきゃいけないわ。
まだ、彼は生きているはず!!私は、すぐに顔を上げて義父の方を見る。
「お義父様、この名簿の者たちを、全員調べてもらえることはできますか?特に記録にない者も含めて。できる限り、特に、、この薬師と、その家族を」
こうして、ソラの居所を知り私はすぐに彼の元へ向かうと、何故かユリウスもついてくると言い出し、仕方なく連れていく事にした。
王都から少し離れたた、小さな町がある。犯罪を犯したもの、所得が低いもの、何かしら事情がある人達が薄暗い裏路地に 薬草の匂いが漂う、古いぼけた倉庫と窓ガラスが少し割れており、板のつぎはぎの小さな家がそこにあった。
「……ここ?」
「そうだ。書類によると、学会でも優秀だった彼が
薬草の素晴らしさを伝えたとした時、教会と王妃から追い出された人だな」
王妃‥‥かつて私の婚約者だった第二王子の実の母親であり、よく嫌がらせもされていたわね。
国王陛下と王太子が亡くなって、政治の実権を握っていたのは王妃だったもの‥‥
いや、今は目の前の問題を解決をしなきゃ。私は寂れているドアを叩こうとした時だった。突然ドアが開き、小さな少年がでてきた。
「親父!また教会から嫌がらせされてんのかよ!!もう我慢ならねー!あいつら人間じゃねー!」
張りのある声が響いた。 見つけた!!青い髪色に黄色い瞳の少年だわ。あの時は、物静かで好青年な印象だったけれど、やんちゃな感じだわ。
「……ソラ」
思わず、名前をよんでしまったわ、、
「は?」
少年が振り向く。
「……誰?あんた、、髪色黒だな。…きもちわる」
そう言い走り去っていった。
私や義父達を見て、貴族だとすぐにわかり警戒心むき出しで走りさる。
「……姉上、奴をどうしましょうか…」
「追うわ」
そのあと、家の中から男性が慌てて頭を下げにやってくる。ソラの父、ソルさんだわ。
……舌を抜かれて話せない年老いた彼しかわからないけれど、面影がある。
「も、申し訳ありません……!この子は口が悪くて……」
「構まわん、少し我々から話がある」
そう義父が男性に、病院の設立の話をすると、大人二人で話し合う為に、私達はソラを追うことにする。
「……姉上を馬鹿にしたさっきの奴と話をするのですか?」
そうユリウスは少し不機嫌そうな顔をして話す。
「んー、才能があるし、これから頑張って欲しいでしょ。私もいつか屋敷へ出るし、こうやって人材を集めてーーユリウス?」
「………」
何故かだんまりしているユリウスに私は再度話しかけると、
「キャイン!!」
「あはは!泣いてるぜ!この犬!」
「はい!次俺!俺が神様なる番なー!」
森の近くで犬に石を投げて虐めている者達がいた。彼らがの服を見ると白と青模様の制服。教会の見習いの子達だ。
犬は体を丸め、逃げ場もなく震えていた。
「姉上、まっててください。私が止めにいきます」
「ユリウスはいいわ、ここはーー」
その時だった。
「……やめろよ!!」
叫びながら、ソラが犬の前に飛び出して、両腕を広げ、必死に庇うその姿を見て、教会の子どもたちは一瞬きょとんとし、すぐに嘲るように笑い出す。
「なあんだ!おまえかよ。犬は犬でも、負け犬が来たじゃん」
「お前の親父、神様からも見放されたんだろ。可哀想になぁ」
少年の一人が、にやにやとソラを見下ろす。
「だからさ、こんな汚い場所まで、わざわざ俺たちが来てやってんだよ」
「ほんとうせそうだよな。炊き出しとか、仕事とかさ。感謝しろよ?」
足元の小石を拾い上げる音が、嫌に大きく聞こえた。
「ほら、犬と一緒に祈ってみろよ。神様が助けてくれるかもな?」
次の瞬間――風を切る音と共に、影が落ちた。
「……何をしているのかしら」
低く、凍りつくような声。気づいた時には遅かった。教会見習いの一人の頭を、シャーロットが容赦なく鷲掴みにしていた。
「え――」
言葉を発する暇すら与えられない。そのまま、地面へ。
鈍い音が響き、少年の体が土に叩きつけられる。周囲が一瞬で静まり返った。
シャーロットはゆっくりと立ち上がり、残りの見習いたちを冷たい眼差しで見下ろす。
「弱い者を痛めつける行為が、神の教えだと?へえー、随分と、都合のいい神様を信じているのね」
その場にいた誰も、もう笑うことはできなかった。
早い、とにかく早いのだ。
義父カイロスが表にたって設立の準備をする事により、教会の者達だけではない、貴族の間でも『何故そんな無駄なことを』と疑問に思われているのにも関わらず、我が道をゆく義父が頼もしいわね。
ユリウスも含めてだけど、、、もっと義父とも話し合うべきだったかもしれない。
それにしてもまた屋敷に、神官達がやってきた時は呆れた。
「治療は祈りで十分なのに、何故またややこしいことをしているんでしょうか」
「神への冒涜だ。それよりも令嬢の教会入りはーー」
神官たちの言葉は、前世と何一つ変わらなくて、笑えるわ。
私は、義父の執務室にて、一枚の名簿を広げていた。私には見つけたい子がいるのよね。
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教会を追放された薬師、独学で医術を学んだ者や危険人物と烙印を押された者たち‥‥
いわゆる――うん、あぶれ者だわ。
「……本気ですか」
向かいに立つユリウスが、静かに義父に問いかける。
「この者たちは、教会からも世間からも避けられていますけど……」
義父カイロスがどうでるのか様子を見るユリウスに、義父は私の方を見つめる。
「だそうだ。何故、その者達を選ぼうとする?」
「才能があるのに、宝の持ち腐れです」
そうきっぱりと言い切ると義父は何も言わずに、手助けをしてくれた。
一枚の書類を手にすると、覚えのある名前をみつける。
いたわ!!!
薬師、異端の疑いの男性、、、ソルさん、、
現在、息子とともに貧民街への方へと追放される。
この人達だ。
あの日、、、免罪なのに、わけのわからない罪を被せられ、聖女の名を語るなと言われた時、地下と冷たい石床と生臭い臭いに、歩けないぐらい鞭に打たれた日々、、
前世の記憶が、いや、前前世の否応なく引きずり出される。
「……っ」
毎日来るわけではなかった、おそらく誰にも見つからない時間にだけ、青い髪色の青年と年老いた男性と二人の護衛であろうフードを被っていた男性の三人がやってくるのを覚えている。
『だ、だれ……ですか?』
『聖女様、静かにっ……少し痛みますが薬を塗っても?』
『……っ……』
青年の手は、荒れていたけれど、薬を塗る動きは、驚くほど丁寧だった。
『何故……私なんかを助けて……バレたら貴方達…』
そう私は下を向いて顔を直視できなかった。
『あの……俺の名前、ソラっていいます。隣にいるのは親父のソルです。親父は舌を抜かれて話せないんです、すいません。……ただ、、、俺達が貧民街にいた頃あの大地震が起きた時、貴女だけは我々を助けてくれた。黒の聖女様、、、ありがとうございます』
時々、美味しいクッキーや苺のお菓子など持ってきてくれた。
『聖女様の誕生日だとお伺いしました。あの、小さいですが、手作りの苺のシフォンケーキです』
『……あなたが………作ったのですか?』
『…えっと、そんな感じです。一口食べてみますか?」
甘くて美味しい苺のシフォンケーキと一本の蝋燭をプレゼントされた誕生日、、、
『……ありがとうっ……ございます…』
『聖女様、俺らに、敬語はよしてください!』
私がお礼を言うと、ソラさんは嬉しそうに笑顔を私に向けた。見返りなども求めず、、
だけど、、ぷつりと来なくなる。私を助けてたのがバレて殺された人達だった。
ソラ………確かに薬剤師としては腕は確かだし、あの処方された塗り薬はとても効果的だったもの。お父様であるソルさんの知識が長けていたからだとソラさんは自慢していたわ。
医者とはまた違うけれど、この世界には必要な人達。
彼らは、教会に属さず、貧しい人達の具合を見たり手当をしたりしていた。教会から嫌がらせをされながらも、生活をするため、掃除や、雑用など押し付けられている。
それでもこれから先、彼は数え切れない命を救う立派な薬剤師になるのは確かだもの。
彼らには、恩返しをしなきゃいけないわ。
まだ、彼は生きているはず!!私は、すぐに顔を上げて義父の方を見る。
「お義父様、この名簿の者たちを、全員調べてもらえることはできますか?特に記録にない者も含めて。できる限り、特に、、この薬師と、その家族を」
こうして、ソラの居所を知り私はすぐに彼の元へ向かうと、何故かユリウスもついてくると言い出し、仕方なく連れていく事にした。
王都から少し離れたた、小さな町がある。犯罪を犯したもの、所得が低いもの、何かしら事情がある人達が薄暗い裏路地に 薬草の匂いが漂う、古いぼけた倉庫と窓ガラスが少し割れており、板のつぎはぎの小さな家がそこにあった。
「……ここ?」
「そうだ。書類によると、学会でも優秀だった彼が
薬草の素晴らしさを伝えたとした時、教会と王妃から追い出された人だな」
王妃‥‥かつて私の婚約者だった第二王子の実の母親であり、よく嫌がらせもされていたわね。
国王陛下と王太子が亡くなって、政治の実権を握っていたのは王妃だったもの‥‥
いや、今は目の前の問題を解決をしなきゃ。私は寂れているドアを叩こうとした時だった。突然ドアが開き、小さな少年がでてきた。
「親父!また教会から嫌がらせされてんのかよ!!もう我慢ならねー!あいつら人間じゃねー!」
張りのある声が響いた。 見つけた!!青い髪色に黄色い瞳の少年だわ。あの時は、物静かで好青年な印象だったけれど、やんちゃな感じだわ。
「……ソラ」
思わず、名前をよんでしまったわ、、
「は?」
少年が振り向く。
「……誰?あんた、、髪色黒だな。…きもちわる」
そう言い走り去っていった。
私や義父達を見て、貴族だとすぐにわかり警戒心むき出しで走りさる。
「……姉上、奴をどうしましょうか…」
「追うわ」
そのあと、家の中から男性が慌てて頭を下げにやってくる。ソラの父、ソルさんだわ。
……舌を抜かれて話せない年老いた彼しかわからないけれど、面影がある。
「も、申し訳ありません……!この子は口が悪くて……」
「構まわん、少し我々から話がある」
そう義父が男性に、病院の設立の話をすると、大人二人で話し合う為に、私達はソラを追うことにする。
「……姉上を馬鹿にしたさっきの奴と話をするのですか?」
そうユリウスは少し不機嫌そうな顔をして話す。
「んー、才能があるし、これから頑張って欲しいでしょ。私もいつか屋敷へ出るし、こうやって人材を集めてーーユリウス?」
「………」
何故かだんまりしているユリウスに私は再度話しかけると、
「キャイン!!」
「あはは!泣いてるぜ!この犬!」
「はい!次俺!俺が神様なる番なー!」
森の近くで犬に石を投げて虐めている者達がいた。彼らがの服を見ると白と青模様の制服。教会の見習いの子達だ。
犬は体を丸め、逃げ場もなく震えていた。
「姉上、まっててください。私が止めにいきます」
「ユリウスはいいわ、ここはーー」
その時だった。
「……やめろよ!!」
叫びながら、ソラが犬の前に飛び出して、両腕を広げ、必死に庇うその姿を見て、教会の子どもたちは一瞬きょとんとし、すぐに嘲るように笑い出す。
「なあんだ!おまえかよ。犬は犬でも、負け犬が来たじゃん」
「お前の親父、神様からも見放されたんだろ。可哀想になぁ」
少年の一人が、にやにやとソラを見下ろす。
「だからさ、こんな汚い場所まで、わざわざ俺たちが来てやってんだよ」
「ほんとうせそうだよな。炊き出しとか、仕事とかさ。感謝しろよ?」
足元の小石を拾い上げる音が、嫌に大きく聞こえた。
「ほら、犬と一緒に祈ってみろよ。神様が助けてくれるかもな?」
次の瞬間――風を切る音と共に、影が落ちた。
「……何をしているのかしら」
低く、凍りつくような声。気づいた時には遅かった。教会見習いの一人の頭を、シャーロットが容赦なく鷲掴みにしていた。
「え――」
言葉を発する暇すら与えられない。そのまま、地面へ。
鈍い音が響き、少年の体が土に叩きつけられる。周囲が一瞬で静まり返った。
シャーロットはゆっくりと立ち上がり、残りの見習いたちを冷たい眼差しで見下ろす。
「弱い者を痛めつける行為が、神の教えだと?へえー、随分と、都合のいい神様を信じているのね」
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