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へっぽこ姫の仲良し作戦⑥ 六章 原作の世界編

エメラルドの試練!

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《ビュン!!》

「あー…またハズれたよ…」

「ミャー」

今日はお勉強とレッスンも終えてマシューと一緒に弓矢の練習をしていた。この前当たったのはまぐれなんだよね。いつでも兄様達を、みんなを守れるような力をつけたいんだけど、矢が的になかなか当たらない!私は自分の両手を見てため息を出す。

「エメのお手手…ちっちゃすぎるなあ。パパみたく早く大きくなりたいー!」

カッコ良くビュン!と一発当てたいよ!アンにおやつの時間だと、小さなマシュマロ入りドーナツとオレンジジュースを食べていた時、パパとレピさんが私の様子を見に来てくれた。

「エメラルド」

「パパ!!」

私はパパに抱きついて、なかなか矢が当たらない事を相談するとレピさんは思い出したかのようにパパに
「弓使いといえば…やはりあの方が一番でしたよね」

「…うむ…今私も思い浮かんだ」

え?誰か弓矢が得意な人いるのかな??

「…パパ達のお知り合いでいるの?」

パパとレピさんは少し間を置いて私の方を見て

「「アザレア王妃だ(です)」

なんと!プリちゃんのママ!?プリちゃんのママは元々はスターダイオプサイト国出身の貴族でママとお友達だったんだよね!国一番弓矢が得意だと言われていたみたい!よし!プリちゃんのママに会ってみよう!私は一人で行くと言ったけど、兄様達は心配だからと一緒についてくる事となった。

「ガーネ兄様、ハウアイト兄様、いいの?お隣の国だから少しお時間かかるのに…」

ガーネット兄様は首を横に振り

「馬車ではいかん…これに乗れ」

「あ!黒い鳥さん!!」

ガーネット兄様の黒い大きな鷹だ!これに乗って隣国へいくんだね!空を飛べれるから嬉しい!ウキウキしているとハウライト兄様はクスッと笑い

「さて、エメラルド。アザレア王妃に会って弓矢のコツを教えてもらうのはいいけど、絶対無茶な事はしないようにね?」

「あいっ!エメ強くなるから大丈夫よ!さあ、マシューも一緒だよ」

「ミャー!」

「んー…そういうことじゃないんだけどな」

「…早く乗れ」

そう私達はガーネット兄様の鷹に乗りオドントクロッサム国へ向かった。少し時間が立つとオドントクロッサム 国へ到着したら、あの白うさぎさん達が迎えにきてくれた!!可愛いよ!オドントクロッサム国でしか使えない白うさぎ族…ちょっぴり羨ましい!マシュマロみたくふわふわなで真っ白!可愛いもの!

耳をピクピクしながら可愛いうさぎさんはニッコリと笑顔で対応をして案内してくれた。

「ようこそ!ガーネット王子、ハウライト王子!エメラルド姫様!ピーター国王とレピドライト様より聞いております!では、アザレア王妃のところへー」
そううさぎさんが話をしていた時

「このっ!!!浮気者がああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

「ちょっ!落ちつけっ!アザレー」

ガシャーン!!と廊下の窓から、血だらけ?のプリちゃんのパパと沢山の矢がビュンビュンと飛んできた。

「あわわわ!矢が!」

そう私と白うさぎさんが沢山の矢が降ってきたことに、慌てているとガーネット兄様とハウライト兄様はかろかやに矢を避けて魔術の力で防御していた。

「…大丈夫か。エメラルド」

「うん!ガーネ兄様ありがとう!」

「うさぎさんも、大丈夫ですか?それにしてもビックリしたね」


そっと廊下を見ると血だらけでボコボコにされているプリちゃんのパパにガーネット兄様とハウライト兄様は呆れていた。

「この国の王……なのだがな…」

「…強い…はずだよね?この王様」


「あら?もう着いたの?早いのね」


銀色の弓を持って、返り血を浴びている…アザレア王妃でした。

紅茶とクッキーを出されて私達三人はソファーに座り、目の前には優雅に紅茶を飲んでいたアザレア王妃は

「あのピーターとレピドライトから私に珍しく連絡が来たと思えば…エメラルド姫は一人で来た…わけではなさそうね。ガーネット王子、ハウライト王子も付き添いということね」

「あの、アザエア王妃様!エメね、もっともーっとね、弓矢を上手になりたいです!だから教えて下さい!」

アザレア王妃はジッと私の顔を見て、静かにまた紅茶を一口飲んだ後ため息を出して

「却下よ」

ガーン!なんで!?まだ小さいからとか!?でもでもみんな頑張ってるのに私だけのほほんと、マシュマロ食べてるわけにはいかないんだよ!

「…ど、どうして?エメのお手手、まだ小さいから?」

ガーネット兄様とハウライト兄様は
「アザレア王妃…何故エメラルドに弓矢のコツを教えてくださらないのか聞いても?」

「僕としては危険な事をして欲しくないんですが…妹のエメラルドは強くなりたいと思ってるんです」

「…強くなりたいと…はあ、プリムラと同じ事を言うのね。魔力もないのに…」

ハアとため息をだすアザレア王妃…確かアザレア王妃はプリちゃんの事可愛がってはいるけど、王としては向いてないと反対してるんだっけ…魔力がないのは生まれつきだけど…私もプリちゃんもみんなを守れる力を身につけたいんだよね…

「エメね、みんなを守れるようになりたいの!だからね、教えて下さい!!」

アザレア王妃はまたジッと私を見ては、何処懐かしそうな顔で
「……ローズに似てるわね。そう…それなら…一つ試練を与えるわ。ガーネット王子とハウライト王子は手助けは無しよ」

「エメがんばるよ!」

アザレア王妃は城の地下へと私と兄様達を案内してくれた。地下のドアには紫色の全身鏡がありアザレア王妃は自分の弓矢を持ち構えて鏡に向かって

ビュン!!

鏡は割れることもなく、矢は鏡の中へ入っていきアザレア王妃は私に
「鏡の中にある矢を探して、取り戻してきなさい。できたら、弓矢の練習を定期的に教えてあげるわ」

「いえっさあ!お師匠様!」

「まだお師匠でもないわよ。さあ行きなさい」

そうアザレア王妃は優しく私の頭を撫でてくれた。

「うん!マシューいくよ!ガーネ兄様!ハウアイト兄様!いってきまあーす!」

「え!ちょっ、まってエメラルドむやみやたらに突っ走るのは…っていっちゃた…」


ガーネットは

「マヤカシ鏡か…」

そうポソと呟いていた。





ジリリリリリリリリリリリ…

時計の音が鳴り響く。

「うーん……あと5分。寝てたい…」


「エメラルドー!!朝ごはんよー!早く起きなさーい」


聞いた事がある声に目を覚ますと周りは…知らない部屋?え?私の部屋??

ここは…ここの部屋の作りは…まるで…窓を開け景色を見渡すとここは…

「日本!!?」

フと部屋にある鏡をみるとパジャマ姿の中学生くらいになっている私が写っていた。












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