【完結】長男は悪役で次男はヒーローで、私はへっぽこ姫だけど死亡フラグは折って頑張ります!

くま

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へっぽこ姫の仲良し作戦⑥ 六章 原作の世界編

原作の世界でパニック!!?②

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『素敵な少女と素敵な王子様の恋物語』

これが前世でよく読んでいた王子様との恋物語…。
今目の前にいるハウライト兄様とオーロラは紛れもなく…原作に忠実した感じ、だよね!?
え!?未来にきちゃったのかな?!やだやだやだやだ!!こんな未来絶対やだよ!パパは?!アンもいない!いつも知ってる人達のメイドや執事の姿もいない!!私はプリちゃんの手を握ってその場から走った。

「わわ!エメ!どーしたの!?」

薔薇園へ足を運ぶとあんなに綺麗に咲いていた薔薇は一輪も咲いてなどいなかった。

「……ハァハァハァ…バラ…ない…」

私はボーと突っ立ていると

「誰だ」

振り向くと杖をもちボロボロのベンチに座っている…パパ…。だけど……なんで…なんで…

「な…んで両眼…みえないの??」

パパはクスッと笑いながら
「小さな子供か…王に挨拶をしない者は無礼だが…なんだか懐かしい声だな…」

「あ……」

パパはそっと手を伸ばして私に触ろうとしていた。何かを確かめようとして必死に伸ばすパパ。私はパパの手をギュッと握りしめた。

まだガーネット兄様には殺されてはいないパパ。原作でなんで無敵の国王が息子にあっけなく殺されてしまったか、、、目が見えてないせいでもあったのかな?パパの目には大きな傷がある…。

「まだ…いきてる。よかった、エメね、エメ達ね、迷子なっちゃった!パパに会えて嬉しいけど、でもここじゃないの!みんな違うの!パパ!」

パパは首を傾げながら
「…エメラルド…私の亡くなった娘と同じ名前とは。運が良いな」

「僕プリムラだよ!エメも一緒だよ!みんな大きくなってて、喧嘩しててチューしてたよ!」

「プリムラ?プリムラはブバルの亡き息子と同じ名前なのだな…これもまた不思議な出会いがあるものだな…」

パパと呼んでも、私達は何処か迷子になった一般の子供と勘違いしてる!パパは無表情だけど、優しい手で私の頭を撫でてくれた。

「お前達逃げろ。ここから。もう時期この国は…落ちる」

「まって!パパ!パパ殺されちゃう!」

そうパパはパチンと指を鳴らして風の魔術を使い、私とプリちゃんは城の外へと出されてしまった。
町の人達は騒いでいた。

「国王様が処刑されるぞ!!新しい王となるのは…あの悪魔の…ガーネット王子だ!」

「…何故国王様が!あぁ神様なんてこと!」

「我らの希望ハウライト王子がなんとかしてくれる!」

ワーワーと騒ぐみんなに私は固まってしまった。今日がパパ殺されちゃう時?その後ガーネット兄様は王になるけれど…なるけれど…二人は闘うんだ…。

「エメ?だいじょうぶ?」

「……ちがうの…」

「エメ?」

「…エメ、原作みたくならないよー…家族なかよく…だってまだ死ねなかったんだも…《ここ》は原作通りのシナリオになってる。どどどどうしよー…みんな仲良しにしたいだけで…だからね、エメは…エメは…」

「エメ!」

プリちゃんは私の頰をムギュとしながら、チョコを食べさせてくれた。私はプリちゃんの顔を見つめるとプリちゃんは私を心配するわけでもなく、いつもの笑顔でもなく珍しく…真剣な表情だった。

「あ、、、プリちゃん、エメ、パニックなっちゃたね。ごめんね」

私がしっかりしてないといけないのに、プリちゃんを不安させてしまったよ!

「僕ね、怒ってないよ。ほら、見て僕の足プルプル!」

「あ、プルプルだ!」

「あははは!そー僕プルプル!」

プリちゃんはニコッと笑いながら
「えと、エメは何かくしてるの?」

「へ??え、なんで?何を?え?なんでそう思ったの?」

「なんとなくだよー!!」

いや、なんとなくって変に勘が鋭いよ!?プリちゃんはニコニコ笑ってるけど、凄く私を心配しているのがわかる。プリちゃんだって怖くて足震えてるのに。
ポツポツと雨が降り出してきた。
「あー!雨だ!エメ!とりあえず、あそこのお店前であまどやりしよー!」

「うんっ!」

…言っていいのかな?

誰にも言ってないことを小さな子に…いや、私も小さいけど。言っていいのかな。チラッと横にいるプリちゃんの様子を見てると、何やら空見上げながら歌を歌っていた。

「プリちゃん」

教えていいのかな?

「ん?」

言っていいのだろうか…いや、多分…

「あのね、エメね、」

「うん」

誰かに聞いて欲しかったんだよね。自分の話を…。

「エメ、転生者なの!!!」

「……」

あー絶対こいつ、頭おかしいと思われちゃってるかも!可愛らしいプリちゃんに幻滅されるかもしれない!

「ねえ、エメ」

「あ、あいっ」

「テンセーシャッて……チョコよりおいしーの?」

キョトンとするプリちゃんでした。私はその後沢山沢山話をした。前世の事、小説の事、今までの事。プリちゃんは頭を真っ赤にしながら、理解をしようとしててただずっと黙って私の話を聞いてくれていた。












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