私がいつの間にか精霊王の母親に!?

桜 あぴ子(旧名:あぴ子)

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第2章 王都へ

67 久しぶりと初めまして

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屋上には子供たちやその家族の他に、竜に竜籠を取り付けている人たちや護衛と思しき人が数人いて、とても賑わっていた。

「サラちゃん!」
「アミーちゃん!」

私に向かって手を振っているアミーちゃんの元に、走って向かう。

「久しぶりだね!元気だった?」
「うんっ!アミーちゃんも元気だった?」
「うんっ!」
「ハッサンさんお久しぶりです。今日は宿は?」
「お久しぶりです。今回も妹夫婦に頼んできました」

アミーちゃんと久しぶりの再会を喜んでいる間に、お父さんたちもハッサンさんたちに挨拶していた。

「サラちゃん、マーブルも一緒に行くんだよね?どこにいるの?」
「ふふ。ここにいるよ 」「にゃん♪」

アミーちゃんにポシェットの中にいるマーブルを見せる。
マーブルはアミーちゃんを覚えていたみたいで、嬉しそうだ。

「わぁっ!って、マーブル全然大きくなってないのね。3か月前に会った時と同じサイズじゃない?」
「あ!えっと、マーブルはこれ以上は大きくならないかな?」
「えー?」
「マーブルはもう1歳になってるんだ。ねー、マーブル」
「にゃんっ」
「えっ!本当に成猫なんだ」
「う、うんっ」「にゃっ」

アミーちゃんが納得いかなそうにマーブルを見ているけど、マーブルはこれ以上大きくなることはないしなぁ。
どう言えば納得してくれるか悩んでいると、キャシーちゃんが男の子と一緒にこちらに近づいてきた。

「あなたも学校にいくのね」

キャシーちゃんは腕を組み、仁王立ちになると、開口一番にそう言った。

「うん、そうなの。キャシーちゃん、これからよろしくね」
「何でわたしの名前を知ってんのよ⁉️」

キャシーちゃんに挨拶すると、私が名前を覚えているとは思わなかったみたいで、目を真ん丸にして驚いている。

「能力鑑定の時に、神父様がお名前を呼んでいたから。あ、私はサラって言うの」

初めての子もいるので、改めて自己紹介をすると、キャシーちゃんの横にいた男の子も挨拶してくれた。

「俺はハルって言うんだ。よろしくな」
「よろしくね」
「あたしはアミーよ。よろしくね」

ハル君はオレンジ色の短髪に青色の瞳のやんちゃそうな子だった。
ちょっと、カイお兄ちゃんに似てるかも。
3人で自己紹介をしていると、キャシーちゃんがハル君を押し退けて、私に話しかける。

「あなたのあの変な称号、結局何だったの?」
「にゃっ⁉️」
「あ、えーと。あの称号は間違いだったみたいで、もう一回やり直したら別の称号だったの」

キャシーちゃんに変な称号と言われて、マーブルがショックを受ける。
頭を撫でてマーブルを慰めつつ、キャシーちゃんに嘘をつく。
仕方がない事とはいえ、嘘を付くのはやっぱり嫌だなぁ。

「別の称号って?」
「う、うーんっと」

キャシーちゃんとハル君のご両親がすぐ近くにいて、お父さんたちと会話している。ここで話すと聞こえちゃうよね?
話して良いものなのか悩んでいると、私の煮えきらない態度に、焦れたキャシーちゃんが更に聞いてくる。

「何で教えてくれないの?わたしたちには教えたくないとでも?そんなのひどいわっ!ハル君もそう思うよね?」
「え?う、うん」

キャシーちゃんに話しかけられ、ハル君が困ったように返事する。
どうしようか悩んでいたら、アミーちゃんが間に入ってくれた。

「別に今話さなくってもいいじゃない。ほら、神父様たちがやって来たわよ。そろそろ出発の時間なんじゃない?これから1週間一緒にいるわけだし、学校に入学したら嫌でもわかるわよ」

アミーちゃんに言われて、入り口をみると、フェ様たちが丁度入ってくるところだった。

「ふんっ!行こう、ハル君」
「おう。またな二人とも」
「うん。またね」
「あなたも大変ね」
「あはは。じゃあなっ」


二人は神父様の元に走っていく。

「ふぅ。せわしない子ね」
「アミーちゃん、ありがとう」

助けてくれたアミーちゃんにお礼を言う。アミーちゃんには加護を授かった話を既にしていた。

「ううん。私たちも神父様のところに行こ!」
「うん!お父さんたちも早く行こう?」

私たちもフェ様の元に行くことにした。
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