私がいつの間にか精霊王の母親に!?

桜 あぴ子(旧名:あぴ子)

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第2章 王都へ

105 新しい友達①

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家の中はまさに豪奢の一言だった。
廊下の所々には大きな坪に花が生けてあり、廊下はつるつるでうっすら自分の姿が写るほどピカピカに磨かれている。靴で歩くことに抵抗を感じるほどだ。
何となくつま先立ちで歩いていたら、アミーちゃんたちも同じくつま先立ちで歩いていて、何となく安心する。
そうこうするうちに、クラウジアさんの待つ部屋の前に到着する。

コンコンコン

「はい」
「皆様をお連れしました」
「お通ししてくれ」

マットさんが扉を開けてくれたので、みんなで中にはいる。
部屋の中にはクラウジアさんとその横に見知らぬ女性、その向かいにフェ様がいて、フェ様の後ろにアランさんが控えていた。
クラウジアさんの奥さんかな?
黄色の髪にオレンジの瞳のとても可愛らしい女性だった。
女性はクラウジアさんと一緒にソファーから立ち上がると、挨拶してくれた。

「クラウジアの妻のマーガレットと申します。この度はなんとお礼を言えば良いか…。本当にありがとうございます」
「さあ、椅子にお座りください。アランさんも、皆さんがいらっしゃったのですから、ぜひ」
「ですが」
「せっかくのご厚意だ。座らせてもらいなさい」
「はい」

私たちはフェ様と一緒のソファーに座り、アランさんたちは別のソファーに腰かける。
私たちが座ったタイミングで、マットさんが紅茶を出してくれた。

「どうぞ」
「「「「ありがとうございます!」」」」
「冒険者の皆様もどうぞ」
「「「ありがとうございます」」」

紅茶を一口飲み、みんなで一息つくと、ずっと気にかかっていたことをシーラさんがクラウジアさんに聞いてくれる。

「アデーレの花は無事に咲きましたか?」
「お陰様で1時間ほど前に咲きました。あの花は開花時にのみ一滴の滴を流すんです。その滴こそが万病に効くと言われていまして。無事に滴を息子のルークに飲ませることができて、安心しました」
「では、息子さんは?」
「まだ、何とも。ですが飲んだ後に体がぽかぽかすると言ってましたから、何かしらの効果はあったのだと思います」

クラウジアさんとマーガレットさんの表情は明るく、良い結果になったようでほっとする。

「皆様が良ければ、ぜひ息子にも会っていただきたい」
「旦那様がルークに今回の話をしましたら、ぜひ皆さんに会ってお礼を言いたいと言ってますの」

私たちもぜひお土産を渡したかったので、そのままルーク君に会うことになった。
でも、ここで一つ問題が。
奥さんのマーガレットさんに何もお土産を買ってきていなかったのだ。
クラウジアさんにお土産を渡す前に、素直にその事を謝るとマーガレットさんは優しく笑って、「旦那様のご無事以上に嬉しいことはございませんから。本当にありがとう」と一人一人の手をとって言ってくれた。

「ジェラート、ありがとうございましたっ」
「スッゴク美味しかったですっ」
「あの。これ、みんなで選んだんです」
「受け取ってくださいっ」

ルーク君の部屋に行く前に、クラウジアさんにお土産を渡す。

「これを私に?やぁ、素敵なハンカチだね!ぜひ大切に使わせてもらうよっ」
「皆さん、ありがとうございます」

クラウジアさんはすごく喜んでくれて、大切そうに胸ポケットにいれてくれた。
 
「やったわねっ!」
「うんっ!」
「さすがわたしっ!」  
「俺の選んだお土産も喜んでくれるかな?」

みんなで喜びあっている中、ハル君は一人不安そうだ。

「ルークもきっと喜ぶよ。ルークには同年代の友達がいないんだ。みんながこの屋敷に滞在している間、仲良くしてくれると嬉しいな」
「俺っ、ルークの友達一号になるっ!」

クラウジアさんの言葉に、さっきまで不安そうにしたことも忘れて、ハル君が張り切っていた。

「男って単純ね」
「それがハル君の良いところなの!」
「でも、元気になって良かったね」

クラウジアさんとフェ様、それにアランさんたちは用事があるとのことだったので、マーガレットさんにルーク君の部屋まで案内してもらう。

コンコンコン

「ルーク、起きてる?」
「うん。起きてるよ」

中から、可愛らしい声が聞こえてくる。

「皆さんが来てくれたわよ」
「っ本当?入ってもらって」

マーガレットさんが扉を開けると、ベットの中で体を起こした状態で男の子がこちらを見ていた。

「初めまして 」

銀色の髪に灰青色の瞳の男の子はマーガレットさんとよく似た可愛らしい顔立ちを緊張で強張らせながら、私たちに挨拶してくれた。

---
1/13  一部文章を変更しました。

誤:《ローク》には同年代の友達がいないんだ。
正:《ルーク》には同年代の友達がいないんだ。
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