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第2章 王都へ
115 王立魔法学校
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「到着しましたよ!」
御者さんから声をかけられ、馬車を降りると門の前だった。
御者さんにお別れを言い、門の前にみんなで立つ。
門の前には槍を持った門番さんが二人立っていた。
「ご用件は?」
「この子達はこの学校に入学するためにやってきました。俺たちはこの子たちの護衛です。あと、サーズ町の神官長様より校長宛の手紙を預かってます」
アランさんが私たちの合格通知書と手紙を門番さんに渡す。
門番さんの一人が確認したあと、門の中に通してくれた。
門を入ると広い庭があり、その奥の正面にはお城のような大きな建物と、そのお城の周りにいくつかの建物がたっていた。
「この道の先の正面にある建物に事務員がおりますので、その者に手紙を渡してください。入学生の皆さんは学生寮に直接向かってください。学生寮は中央の建物の奥にありますから、そのまま建物の中を通ると早いですよ」
「「「「「ありがとうございます」」」」」
取り敢えずみんなで教えてもらったお城に向かう。
遂に王立魔法学校に到着したのだ。
みんなでドキドキしながら建物まで歩く。
建物の中に入ると、事務員さんがやって来た。
アランさんたちのお仕事は私達を学校に連れてくることなので、ここでアランさんたちとはお別れだ。仲良くなった人たちとのお別れはとっても寂しい。
ハル君は冒険者にあこがれてるから特にその思いが強いみたいで、ぎゅっと口を結んで、泣かないように耐えていた。
「みんなの護衛ができて、楽しかったわ」
「途中で怖い思いさせてごめんな」
「また会おう」
アランさんたちが思い思いの言葉で別れを惜しんでくれる。
「「「「ありがとうございました」」」」
みんなで一斉に頭を下げ、お礼を言う。ずっと、ここいにいると引き留めてしまいそうなので、事務員さんに道を聞いて、早々にこの場をあとにする。
けれど歩き出そうとしたとき、私だけアランさんに呼び止められる。
「サラちゃん、前に言ったこと覚えてる?」
「え?」
「困ったことがあったら、俺たちに連絡して欲しいって話。いつまででも有効だから、何かあったら絶対に連絡してくれよ」
「遠慮するなよ」
「あ、あの。お願いではないんですけど、落ち着いたら私、皆さんに話したいことがあるんです」
みんなに加護の話を何時しようか悩んでいたので、アランさんたちの話は渡りに船だった。
「じゃあ、私たちは『猫の庭』って言う宿を拠点にしてるから、そちらに連絡をちょうだい。話をするならそちらの方が良いわ」
「はいっ!」
私の様子に何かを感じたのか、シーラさんがそう言ってくれる。
「サラちゃん、先いっちゃうよー」
「あ。ごめーんっ、すぐ行く!では、みなさんまたっ」
「またね」
私たちは再会を約束して、その場を去った。
「サラったら、遅いわよっ」
「みんな、ごめんねっ」
みんなで建物の中を15分ほど歩いていくと、外に出る扉を見つける。
扉の奥はクラウジアさんのお屋敷に似た建物がいくつか建っていて、どこにいけば良いのか悩んでしまう。
「困ったね。こんなに建物があるって知ってたら、もっと詳しく聞いたのに」
「取り敢えず、建物の近くまでいってみれば?誰かに会えるかも」
キャシーちゃんの言う通り、事務員さんの所にもう一度戻るよりはその方が良いかも。
皆で一番近くにある建物に向かうと、その建物から私たちより年上の男の子が出てくる。
制服を着てるから私たちの先輩かな?
男の子はどこかに行こうとしてたけど、私たちに気づくと声をかけてくれた。
「君たち新入生?」
「はいっ!あの、学生寮はどこになりますか?」
ハル君が代表して男の子に聞いてくれる。
「ああ、いっぱい建物があるから分かりにくいよね。学生寮は一般寮の建物が一つと貴族寮の建物が二つの全部で三つあるんだ。今僕が出てきたのが一般寮だよ」
男の子は質問に答えてくれた後、「学園寮へようこそ」とにっこりと笑って私達を歓迎してくれた。
御者さんから声をかけられ、馬車を降りると門の前だった。
御者さんにお別れを言い、門の前にみんなで立つ。
門の前には槍を持った門番さんが二人立っていた。
「ご用件は?」
「この子達はこの学校に入学するためにやってきました。俺たちはこの子たちの護衛です。あと、サーズ町の神官長様より校長宛の手紙を預かってます」
アランさんが私たちの合格通知書と手紙を門番さんに渡す。
門番さんの一人が確認したあと、門の中に通してくれた。
門を入ると広い庭があり、その奥の正面にはお城のような大きな建物と、そのお城の周りにいくつかの建物がたっていた。
「この道の先の正面にある建物に事務員がおりますので、その者に手紙を渡してください。入学生の皆さんは学生寮に直接向かってください。学生寮は中央の建物の奥にありますから、そのまま建物の中を通ると早いですよ」
「「「「「ありがとうございます」」」」」
取り敢えずみんなで教えてもらったお城に向かう。
遂に王立魔法学校に到着したのだ。
みんなでドキドキしながら建物まで歩く。
建物の中に入ると、事務員さんがやって来た。
アランさんたちのお仕事は私達を学校に連れてくることなので、ここでアランさんたちとはお別れだ。仲良くなった人たちとのお別れはとっても寂しい。
ハル君は冒険者にあこがれてるから特にその思いが強いみたいで、ぎゅっと口を結んで、泣かないように耐えていた。
「みんなの護衛ができて、楽しかったわ」
「途中で怖い思いさせてごめんな」
「また会おう」
アランさんたちが思い思いの言葉で別れを惜しんでくれる。
「「「「ありがとうございました」」」」
みんなで一斉に頭を下げ、お礼を言う。ずっと、ここいにいると引き留めてしまいそうなので、事務員さんに道を聞いて、早々にこの場をあとにする。
けれど歩き出そうとしたとき、私だけアランさんに呼び止められる。
「サラちゃん、前に言ったこと覚えてる?」
「え?」
「困ったことがあったら、俺たちに連絡して欲しいって話。いつまででも有効だから、何かあったら絶対に連絡してくれよ」
「遠慮するなよ」
「あ、あの。お願いではないんですけど、落ち着いたら私、皆さんに話したいことがあるんです」
みんなに加護の話を何時しようか悩んでいたので、アランさんたちの話は渡りに船だった。
「じゃあ、私たちは『猫の庭』って言う宿を拠点にしてるから、そちらに連絡をちょうだい。話をするならそちらの方が良いわ」
「はいっ!」
私の様子に何かを感じたのか、シーラさんがそう言ってくれる。
「サラちゃん、先いっちゃうよー」
「あ。ごめーんっ、すぐ行く!では、みなさんまたっ」
「またね」
私たちは再会を約束して、その場を去った。
「サラったら、遅いわよっ」
「みんな、ごめんねっ」
みんなで建物の中を15分ほど歩いていくと、外に出る扉を見つける。
扉の奥はクラウジアさんのお屋敷に似た建物がいくつか建っていて、どこにいけば良いのか悩んでしまう。
「困ったね。こんなに建物があるって知ってたら、もっと詳しく聞いたのに」
「取り敢えず、建物の近くまでいってみれば?誰かに会えるかも」
キャシーちゃんの言う通り、事務員さんの所にもう一度戻るよりはその方が良いかも。
皆で一番近くにある建物に向かうと、その建物から私たちより年上の男の子が出てくる。
制服を着てるから私たちの先輩かな?
男の子はどこかに行こうとしてたけど、私たちに気づくと声をかけてくれた。
「君たち新入生?」
「はいっ!あの、学生寮はどこになりますか?」
ハル君が代表して男の子に聞いてくれる。
「ああ、いっぱい建物があるから分かりにくいよね。学生寮は一般寮の建物が一つと貴族寮の建物が二つの全部で三つあるんだ。今僕が出てきたのが一般寮だよ」
男の子は質問に答えてくれた後、「学園寮へようこそ」とにっこりと笑って私達を歓迎してくれた。
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