135 / 278
第3章 王立魔法学校入学編
176 仲直り
しおりを挟む
朝にお知らせした話の続きです。
少し短めです。
---
ファムの必死な姿を見て思い出す。
良く考えたら初めてファムと会った日から一週間ほどしかたっていないのだ。
色々あって忙しくしていたので、大分前のような気がしてたけれど、ファムにとってはマーブルに脅されたのは記憶も新しいはず。
そんなファムにうかうかと声をかけてしまった事を反省するが、後の祭りだ。
同じ被害にあったゲオルドはいなかったけれど、召喚獣は他にもいて、ファムの怯えた姿に周りにいた召喚獣たちも食べるのをやめても何事かとこちらを見ていた。
「にゃんっ!」
ファムにどう声をかけようかと悩んでいたら、マーブルがポシェットから顔を出し、ファムの側に行かせてくれと言うように鳴いた。
「でも、すごく怯えてるし」
「にゃにゃん!」
「脅しちゃダメだよ?優しくね」
「にゃふんっ」
少し悩んだけれど、マーブルに念押ししてから、ポシェットから出してあげる。
マーブルはそのまま軽やかな足取りでファムのもとに向かう。
その間ファムはというと、
「わふっ!!?きゅーん、きゅーん」
可哀想な位怯えていた。
やっぱり、やめておいた方が良かったかなと後悔していると、マーブルがファムのお腹によじ登り始める。
「わ、わふ?」
そして、そのままファムの顔まで近づくと、ペロッとファムの顔をなめ始める。
どうやら毛繕いしてあげるつもりのようだ。
でも、マーブルの舌は小さくって、ファムはくすぐったそうだ。
それでも、マーブルの仲直りの意図が伝わったのか緊張はしていたけれど、大人しく毛繕いを受け入れてくれた。
そして最後には恐る恐るではあるけれど、お返しとばかりにマーブルの毛繕いをしてくれた。
実に感動的な光景だ。
光景なんだけれど、大きい子と小さい子が一緒にじゃれている姿は殺人級の可愛らしさで、思わず身もだえしてしまう。
あ!ファムの一舐めでマーブルがコロンとひっくり返っちゃった。
かーわーいーいー!
「にゃーん」
一人耐えて忍んでいると、いつの間にやら毛繕いは終了していて、マーブルが私の前でちょこんとお座りしていた。
「仲直りできたの?」
「にゃん♪」
「がるっ!」
ファムも既に立ち上がり、尻尾がフリフリと機嫌良く揺れていた。
「マーブルを許してくれてありがとう」
「がう!」
ファムにお礼を言って、カウンターに向かうと料理人から焼き魚を受けとる。
身はほぐした状態で出してくれたから食べやすそうだ。
最後にもう一度ファムにお別れを言って、部屋をあとにした。
「またね」
「にゃん!」
「わふんっ!」
少し短めです。
---
ファムの必死な姿を見て思い出す。
良く考えたら初めてファムと会った日から一週間ほどしかたっていないのだ。
色々あって忙しくしていたので、大分前のような気がしてたけれど、ファムにとってはマーブルに脅されたのは記憶も新しいはず。
そんなファムにうかうかと声をかけてしまった事を反省するが、後の祭りだ。
同じ被害にあったゲオルドはいなかったけれど、召喚獣は他にもいて、ファムの怯えた姿に周りにいた召喚獣たちも食べるのをやめても何事かとこちらを見ていた。
「にゃんっ!」
ファムにどう声をかけようかと悩んでいたら、マーブルがポシェットから顔を出し、ファムの側に行かせてくれと言うように鳴いた。
「でも、すごく怯えてるし」
「にゃにゃん!」
「脅しちゃダメだよ?優しくね」
「にゃふんっ」
少し悩んだけれど、マーブルに念押ししてから、ポシェットから出してあげる。
マーブルはそのまま軽やかな足取りでファムのもとに向かう。
その間ファムはというと、
「わふっ!!?きゅーん、きゅーん」
可哀想な位怯えていた。
やっぱり、やめておいた方が良かったかなと後悔していると、マーブルがファムのお腹によじ登り始める。
「わ、わふ?」
そして、そのままファムの顔まで近づくと、ペロッとファムの顔をなめ始める。
どうやら毛繕いしてあげるつもりのようだ。
でも、マーブルの舌は小さくって、ファムはくすぐったそうだ。
それでも、マーブルの仲直りの意図が伝わったのか緊張はしていたけれど、大人しく毛繕いを受け入れてくれた。
そして最後には恐る恐るではあるけれど、お返しとばかりにマーブルの毛繕いをしてくれた。
実に感動的な光景だ。
光景なんだけれど、大きい子と小さい子が一緒にじゃれている姿は殺人級の可愛らしさで、思わず身もだえしてしまう。
あ!ファムの一舐めでマーブルがコロンとひっくり返っちゃった。
かーわーいーいー!
「にゃーん」
一人耐えて忍んでいると、いつの間にやら毛繕いは終了していて、マーブルが私の前でちょこんとお座りしていた。
「仲直りできたの?」
「にゃん♪」
「がるっ!」
ファムも既に立ち上がり、尻尾がフリフリと機嫌良く揺れていた。
「マーブルを許してくれてありがとう」
「がう!」
ファムにお礼を言って、カウンターに向かうと料理人から焼き魚を受けとる。
身はほぐした状態で出してくれたから食べやすそうだ。
最後にもう一度ファムにお別れを言って、部屋をあとにした。
「またね」
「にゃん!」
「わふんっ!」
12
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。
古森真朝
ファンタジー
「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。
俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」
新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは――
※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。