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第3章 王立魔法学校入学編
180 サファイアブルーの瞳
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いつも読んでいただき、ありがとうございます。
今回ですが、前半部分で少し遊びすぎたかもしれません(汗)
でも、書いてて楽しかったので、とりあえずはそのままで。
もし、問題がある場合は修正することにします☆
---
「そう言えば、王太子様たちと同学年なら授業が一緒になったりするだろ?俺たちが兄弟なのは見た目でバレバレだったろー?昨日の件についてに何か言われなかったか?」
話が一段落したところでフィン君がカイン先輩に質問する。
確かにこれだけそっくりだと間違いなく兄弟だとわかるし、話しかけられてもおかしくないよね。
「いや、まったく。俺も目が合いそうになったらこう目を見開いてだな~」
突然、常に閉じられている目をカッ!と見開くカイン先輩。
「「「「「っ!?」」」」」
チャチャラー
"カイン"ノ目ガ糸目カラ細目二進化シタ!
…はっ!
なぜか頭の中でファンファーレと共にメッセージが流れた気がする!
良くわからない謎の現象が起こるくらい、劇的な変化がカイン先輩に起こった。
「ぷはぁ~っ。これ、5秒くらいしか持たないんだよな」
でも、それも数秒の事、すぐに見慣れたカイン先輩の顔に戻る。
「す、すげーっ!兄貴いつのまにそんな技を!!」
「ふふんっ。まあ、兄ちゃんのたゆまぬ努力の成果な訳よ!これならお前の兄ちゃんとはわからんだろ~?」
「糸目じゃないもんな!本当にすげーっ!」
フィン君も初めて見たのか、カイン先輩に向かってすごいを連呼している。
カイン先輩はそんなフィン君の様子に照れ臭そうに人差し指で鼻の下を擦っていた。
でも、三人の感想は違うようで…。
「驚きはしたけど、あんなに似てたら細目になったくらいじゃあ、変わらないわよね?」
「しっ!キャシー、それ言っちゃダメなやつだぞ」
「そうよ。二年間も一緒にいれば顔だって覚えてるだろうし、きっと王太子様たちもカイン先輩の気持ちを尊重して話しかけなかっただけよ。あんたも察しなさい」
えっ?そうだったの?
瞳の色がわかるくらいに目が開いたにも関わらず、意外にもみんな冷静だ。
ちなみに瞳の色はサファイアンブルーだった。フィン君も同じ色なのかな?
「王太子様はその側近の方たちは公正な方たちだから、話しかけられる分には別に良いんだが、周りの貴族科の生徒たちがな~。しばらくは王太子様と目が合いそうなときはこれで誤魔化そうと思う」
「なら、安心だなー」
幸運なことにみんなの会話はカイン先輩たちには聞こえなかったようだ。
「まあ、俺はそう言ったわけで大丈夫だが、お前たちは既に貴族科の生徒とやらかしてるわけだし、これ以上目をつけられんように気を付けろよ~」
一通り話して満足したのか、カイン先輩はしっかり釘を指すと席を立つ。
トレーを置いたままで。
「あ!兄貴、トレー忘れてるぞ!」
「それ、助言代な~。一緒に返しておいて~」
フィン君が慌てて声をかけるけど、カイン先輩は振り返ることもなく片手をあげて軽く手を振ると立ち去ってしまった。
「くっ!兄ってやつはすぐに弟をこき使うんだもんなー」
文句を言いつつもフィン君は手慣れた様子で自分の食器にカイン先輩の食器を重ねる。
「でも、あたしは一人っ子だから兄弟がいるのが羨ましいけど」
「いてもそんなに良いもんじゃないよー。家の用事は押し付けられるし、それで喧嘩になってもすぐに負けるしな」
「そうなの?わたしも兄が三人いるけれど、すっごく優しいわよ」
「ライト兄さんたちのキャシーに対する溺愛ぶりはちょっとあり得ないぐらいだけどな」
「ハル君だって、ミミちゃんにはすごく優しいじゃない。ミミちゃんもハル君にペッタリで、今回も家を出るとき大変だったもんね」
キャシーちゃんにはお兄さんが三人、ハル君には妹さんが一人いるらしい。
兄弟がいないのは私とアミーちゃんだけかぁ。
「忙しい親に代わって俺がほぼ世話してたからな。町までつれてくのは大変だから、祖母ちゃんに預けて出てきたけど、自分も学校にいくって大変だったぜ」
「うちのお兄ちゃんたちもずっと泣きっぱなしで、みっともないからってママが町についてくのを許さなかったのよね」
キャシーちゃんたちの話は兄弟のいない私にとっては新鮮で、アミーちゃん共々とても羨ましくなる。
カイン先輩だって心配して会いに来てくれたわけだし、兄弟がいるって良いなぁ。
今回ですが、前半部分で少し遊びすぎたかもしれません(汗)
でも、書いてて楽しかったので、とりあえずはそのままで。
もし、問題がある場合は修正することにします☆
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「そう言えば、王太子様たちと同学年なら授業が一緒になったりするだろ?俺たちが兄弟なのは見た目でバレバレだったろー?昨日の件についてに何か言われなかったか?」
話が一段落したところでフィン君がカイン先輩に質問する。
確かにこれだけそっくりだと間違いなく兄弟だとわかるし、話しかけられてもおかしくないよね。
「いや、まったく。俺も目が合いそうになったらこう目を見開いてだな~」
突然、常に閉じられている目をカッ!と見開くカイン先輩。
「「「「「っ!?」」」」」
チャチャラー
"カイン"ノ目ガ糸目カラ細目二進化シタ!
…はっ!
なぜか頭の中でファンファーレと共にメッセージが流れた気がする!
良くわからない謎の現象が起こるくらい、劇的な変化がカイン先輩に起こった。
「ぷはぁ~っ。これ、5秒くらいしか持たないんだよな」
でも、それも数秒の事、すぐに見慣れたカイン先輩の顔に戻る。
「す、すげーっ!兄貴いつのまにそんな技を!!」
「ふふんっ。まあ、兄ちゃんのたゆまぬ努力の成果な訳よ!これならお前の兄ちゃんとはわからんだろ~?」
「糸目じゃないもんな!本当にすげーっ!」
フィン君も初めて見たのか、カイン先輩に向かってすごいを連呼している。
カイン先輩はそんなフィン君の様子に照れ臭そうに人差し指で鼻の下を擦っていた。
でも、三人の感想は違うようで…。
「驚きはしたけど、あんなに似てたら細目になったくらいじゃあ、変わらないわよね?」
「しっ!キャシー、それ言っちゃダメなやつだぞ」
「そうよ。二年間も一緒にいれば顔だって覚えてるだろうし、きっと王太子様たちもカイン先輩の気持ちを尊重して話しかけなかっただけよ。あんたも察しなさい」
えっ?そうだったの?
瞳の色がわかるくらいに目が開いたにも関わらず、意外にもみんな冷静だ。
ちなみに瞳の色はサファイアンブルーだった。フィン君も同じ色なのかな?
「王太子様はその側近の方たちは公正な方たちだから、話しかけられる分には別に良いんだが、周りの貴族科の生徒たちがな~。しばらくは王太子様と目が合いそうなときはこれで誤魔化そうと思う」
「なら、安心だなー」
幸運なことにみんなの会話はカイン先輩たちには聞こえなかったようだ。
「まあ、俺はそう言ったわけで大丈夫だが、お前たちは既に貴族科の生徒とやらかしてるわけだし、これ以上目をつけられんように気を付けろよ~」
一通り話して満足したのか、カイン先輩はしっかり釘を指すと席を立つ。
トレーを置いたままで。
「あ!兄貴、トレー忘れてるぞ!」
「それ、助言代な~。一緒に返しておいて~」
フィン君が慌てて声をかけるけど、カイン先輩は振り返ることもなく片手をあげて軽く手を振ると立ち去ってしまった。
「くっ!兄ってやつはすぐに弟をこき使うんだもんなー」
文句を言いつつもフィン君は手慣れた様子で自分の食器にカイン先輩の食器を重ねる。
「でも、あたしは一人っ子だから兄弟がいるのが羨ましいけど」
「いてもそんなに良いもんじゃないよー。家の用事は押し付けられるし、それで喧嘩になってもすぐに負けるしな」
「そうなの?わたしも兄が三人いるけれど、すっごく優しいわよ」
「ライト兄さんたちのキャシーに対する溺愛ぶりはちょっとあり得ないぐらいだけどな」
「ハル君だって、ミミちゃんにはすごく優しいじゃない。ミミちゃんもハル君にペッタリで、今回も家を出るとき大変だったもんね」
キャシーちゃんにはお兄さんが三人、ハル君には妹さんが一人いるらしい。
兄弟がいないのは私とアミーちゃんだけかぁ。
「忙しい親に代わって俺がほぼ世話してたからな。町までつれてくのは大変だから、祖母ちゃんに預けて出てきたけど、自分も学校にいくって大変だったぜ」
「うちのお兄ちゃんたちもずっと泣きっぱなしで、みっともないからってママが町についてくのを許さなかったのよね」
キャシーちゃんたちの話は兄弟のいない私にとっては新鮮で、アミーちゃん共々とても羨ましくなる。
カイン先輩だって心配して会いに来てくれたわけだし、兄弟がいるって良いなぁ。
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