私がいつの間にか精霊王の母親に!?

桜 あぴ子(旧名:あぴ子)

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第4章 王立魔法学校一年目

214 みんなの召喚獣(ハル編)⑫

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犬じゃない?
レベッカ先生から意外なことを言われ、首をかしげてしまう。
見れば、ハル君もキョトンとした顔でレベッカ先生を見ていた。

「灰色狼の子供ね」

なんと!ワンコの正体は狼だった。
狼と言えば、鋭い牙と爪を持つ獰猛な生き物だと聞いたことがある。
それを踏まえて、ハル君が召喚した犬改め狼を見つめる。
モコモコの灰色の毛に、きらきらの藍色の瞳、濡れてつやつやのお鼻に、太くて短い足。
今はここから早くだしてと言うように、結界に前足をかけてハル君を物言いたげに見つめている。
…うん。どこからどう見てもワンコだよね。
まじまじとワン…狼を見つめている間も、レベッカ先生の説明は続く。

「森に生息する地属性のモンスターですの。今は子犬ほどの大きさしかありませんけど、大人になれば全長2~3mにまで成長しますわ」
「えっ!じゃ、じゃあ、大きくなったら俺がこいつに乗ることもできますか?」
「ええ。今から教えこめば可能ですわ」
「よっしゃっー!」

ハル君は大きくガッツポーツをすると、ワ…狼と早速契約を結んだ。

「かっこいい名前のが良いだろう?うーん、そうだなぁ。よし!お前の名前はキングサンダーだ!」
「ヒャン!?…キューン」

どうやらハル君の考えた名前はお気に召さなかったようだ。
ぴんと立っていた耳が横に倒れ、尻尾は垂れ下がっている。
さっきまでの喜びに満ち溢れた態度は見る影もない。

「なんだよ、気に入らないのか?かっこいいのになぁ」

ハル君は犬をひょいと抱き上げて話しかける。
するとハル君は、「あっ」と驚きの声をあげた。

「こいつメスだ」

それで嫌だったのかと納得する。
女の子ならかわいい名前の方がいいもんね。
しかし、残念なことにハル君は女の子の名前を一つも考えていなかった。
そのため、焦ったハル君はなんと妹さんの名前をそのまま狼につけようとしたのだ!
だけど、「絶対にダメ!それ位ならわたしが考える」とのキャシーちゃんの猛反対を受けて、狼の名前は「スピカ」に決まった。
契約主以外が名前をつけて良いのかと心配だったけど、契約自体が完了していれば問題ないみたい。
スピカ自身も尻尾をブンブン振っているところを見ると、名前を気に入ったようだ。
無事に名前が決まって何よりなんだけど、

「あの子が勝ち誇った笑い声をあげるところを阻止してやったわ!」とキャシーちゃんがそう晴れ晴れとした顔で言っていたのが気になった。
あの子ってハル君の妹さんのことかな?
前に食堂でみんなと家族の話をしていた時は、そんなそぶりは全くなかったけど、キャシーちゃんとミミちゃんの関係は何やら複雑そうだ。

「貴族科のやつが終わったら、次は俺の番かー」

キャシーちゃんとは対照的に、フィン君は浮かない顔で、自分が呼ばれる時を待っていた。 
どうやら、みんながほぼ希望通りの召喚獣と契約できたことで、少しプレッシャーを感じているみたい。

「まあ、なるようになるさー」

それでもフィン君は自分の番までには気を取り直すと、魔法陣に向かった。
確かフィン君は鳥以外の召喚獣が良いと言っていたはず。
どんな子が呼ばれてくるのかな?

---
9/19
話によって魔物とかモンスターとか、表記にばらつきがあったので、魔物で統一することにしました。→ユニークモンスターを生かしたいので、モンスターで統一します!
変更ばかりで、申し訳ありませんm(_ _)m
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