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第4章 王立魔法学校一年目
216 みんなの召喚獣(ジャスパー編)⑭
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休憩が終わるとすぐに、召喚獣の召喚が再開された。
既に召喚獣との契約が完了していた私達とは言え、初めて見るモンスターに興味は尽きず、レベッカ先生の説明を瞳を輝かせながら夢中になって聞いていた。
「キューン」
リプカの困り果てたような鳴き声に何事かとみんなで振り向く。
「ぷすー」
「わふぅ」
そこにはソルテとスピカが、リプカの胴体としっぽを枕にして、気持ち良さそうに寝ている姿があった。
二匹の体重で押し潰されていたリプカをフィン君が慌てて救出する。
ソルテとスピカはキャシーちゃんとハル君が回収した。
それでも全く目を覚ます様子のない二匹のマイペースっぷりを見て、「この二匹は大物になるかもね」とあきれた様子のアミーちゃんの姿があった。
その横でマーブルも全くだと言うように頷いてたけど、休憩中にリプカのしっぽを追いかけ回していたのは誰だったかな?
モスがそれを見てため息をついていたんだけど、気づいてなかったんだね。
思わず生暖かい目でマーブルを見つめてしまう私であった。まる。
※※※
「あれ?あの問題児の彼、いつの間にか最後尾に並んでるのね」
キャシーちゃんの指差す先にいたのはジャスパー君達だった。
どうやらキャシーちゃんの言う「問題児の彼」とはジャスパー君のことのようだ。
休憩前は中央辺りに並んでいたはずの彼は、今は最後尾に移動していて、他の生徒の召喚の様子をにやにや笑いながら見つめていた。
「目立ちがり屋の彼らしいんじゃない?授業が始まる前に大見得を切っていた位だから、ここぞと言う場面で自分の召喚獣を見せつけてやろうって思ってるんでしょ」
「俺がトリを飾ってやろうってことかなー」
「そうそう。どんな召喚獣が喚ばれるのか何て、わからないのにね」
アミーちゃんも、フィン君もジャスパー君に対しては、なかなかの辛口意見だ。
でも、ジャスパー君は一番最初の授業でやらかしてしまった訳だから、仕方がないのかな?
そして、ついにジャスパー君が呼ばれた。
レベッカ先生が今まで同じように詠唱を先行しようとして口を開くのをなぜかジャスパー君が手挙げて阻止した。
「もう詠唱は覚えたので、僕一人で結構」
ジャスパー君の傲慢ともとれる一言に、レベッカ先生の眉がピクリと動く。
「…安全対策はしてあるとは言え、その慢心は失敗を招きますわ」
「慢心ではない。事実を言ったまでです」
レベッカ先生から注意を受けても、全く自分の考えを改めようとしないジャスパー君。
周囲は一瞬にしてして緊迫した雰囲気に変わった。
どっ、どうなっちゃうんだろう?
二人のにらみ合いをハラハラしながら見つめていると、レーガン先生がジャスパー君を庇うように前に進み出る。
「なんのつもりですの?」
「ここは生徒の自主性を重んじてみてはいかがですかな?」
「ですが!」
「ジャスパー君はとても優秀な生徒です。その彼がここまで言ってるのですから、相当自信があるのでしょう」
「もちろんです!」
ジャスパー君はレーガン先生の言葉に瞳を輝かせながら答える。
「場合によっては、あなただけ召喚獣が呼び出せない可能性もありますが、それも覚悟の上なのですわね?」
「そんなことになるはずがない」
どこまでも自信満々なジャスパー君に、レベッカ先生はひとつため息をついたあと、覚悟を決めたようだ。
「わかりましたわ」
「よろしいのですか?」
レベッカ先生が許可するとは思わなかったようで、それまで沈黙を守っていたモニカ先生が驚いたようにレベッカ先生に尋ねた。
「仕方がありませんわ。何かあればフォローをするだけです」
「では、私も微弱ながら手伝います」
「よろしくお願いしますわ」
最後にもう一度ジャスパー君に向き直ると、レベッカ先生は言った。
「どうなっても知りませんからね」
後から思えば、レベッカ先生はこれから起こる事件を予見していたのかもしれない。
既に召喚獣との契約が完了していた私達とは言え、初めて見るモンスターに興味は尽きず、レベッカ先生の説明を瞳を輝かせながら夢中になって聞いていた。
「キューン」
リプカの困り果てたような鳴き声に何事かとみんなで振り向く。
「ぷすー」
「わふぅ」
そこにはソルテとスピカが、リプカの胴体としっぽを枕にして、気持ち良さそうに寝ている姿があった。
二匹の体重で押し潰されていたリプカをフィン君が慌てて救出する。
ソルテとスピカはキャシーちゃんとハル君が回収した。
それでも全く目を覚ます様子のない二匹のマイペースっぷりを見て、「この二匹は大物になるかもね」とあきれた様子のアミーちゃんの姿があった。
その横でマーブルも全くだと言うように頷いてたけど、休憩中にリプカのしっぽを追いかけ回していたのは誰だったかな?
モスがそれを見てため息をついていたんだけど、気づいてなかったんだね。
思わず生暖かい目でマーブルを見つめてしまう私であった。まる。
※※※
「あれ?あの問題児の彼、いつの間にか最後尾に並んでるのね」
キャシーちゃんの指差す先にいたのはジャスパー君達だった。
どうやらキャシーちゃんの言う「問題児の彼」とはジャスパー君のことのようだ。
休憩前は中央辺りに並んでいたはずの彼は、今は最後尾に移動していて、他の生徒の召喚の様子をにやにや笑いながら見つめていた。
「目立ちがり屋の彼らしいんじゃない?授業が始まる前に大見得を切っていた位だから、ここぞと言う場面で自分の召喚獣を見せつけてやろうって思ってるんでしょ」
「俺がトリを飾ってやろうってことかなー」
「そうそう。どんな召喚獣が喚ばれるのか何て、わからないのにね」
アミーちゃんも、フィン君もジャスパー君に対しては、なかなかの辛口意見だ。
でも、ジャスパー君は一番最初の授業でやらかしてしまった訳だから、仕方がないのかな?
そして、ついにジャスパー君が呼ばれた。
レベッカ先生が今まで同じように詠唱を先行しようとして口を開くのをなぜかジャスパー君が手挙げて阻止した。
「もう詠唱は覚えたので、僕一人で結構」
ジャスパー君の傲慢ともとれる一言に、レベッカ先生の眉がピクリと動く。
「…安全対策はしてあるとは言え、その慢心は失敗を招きますわ」
「慢心ではない。事実を言ったまでです」
レベッカ先生から注意を受けても、全く自分の考えを改めようとしないジャスパー君。
周囲は一瞬にしてして緊迫した雰囲気に変わった。
どっ、どうなっちゃうんだろう?
二人のにらみ合いをハラハラしながら見つめていると、レーガン先生がジャスパー君を庇うように前に進み出る。
「なんのつもりですの?」
「ここは生徒の自主性を重んじてみてはいかがですかな?」
「ですが!」
「ジャスパー君はとても優秀な生徒です。その彼がここまで言ってるのですから、相当自信があるのでしょう」
「もちろんです!」
ジャスパー君はレーガン先生の言葉に瞳を輝かせながら答える。
「場合によっては、あなただけ召喚獣が呼び出せない可能性もありますが、それも覚悟の上なのですわね?」
「そんなことになるはずがない」
どこまでも自信満々なジャスパー君に、レベッカ先生はひとつため息をついたあと、覚悟を決めたようだ。
「わかりましたわ」
「よろしいのですか?」
レベッカ先生が許可するとは思わなかったようで、それまで沈黙を守っていたモニカ先生が驚いたようにレベッカ先生に尋ねた。
「仕方がありませんわ。何かあればフォローをするだけです」
「では、私も微弱ながら手伝います」
「よろしくお願いしますわ」
最後にもう一度ジャスパー君に向き直ると、レベッカ先生は言った。
「どうなっても知りませんからね」
後から思えば、レベッカ先生はこれから起こる事件を予見していたのかもしれない。
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