私がいつの間にか精霊王の母親に!?

桜 あぴ子(旧名:あぴ子)

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第4章 王立魔法学校一年目

243 踊る、踊る、職員会議①

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学校のとある一室にて、職員会議が開かれようとしていた。
今回は前回のローズの件とは違い全教師が集まる大きな会議となった。
教師の中には当事者であるレベッカやモニカ、レーガンの姿もあり、ガストの隣で静かに座っていた。

「それでは、始めようか」

ガストの開始の合図で、ガストを挟んでレベッカ達とは反対側に座っていた副校長のアシュトン席を立つ。
今回の議題の説明をするためだ。

「今回の議題を話し合う前に、私から今回職員会議が開かれた経緯を説明させていただきます」

メガネの位置を神経質に何度も指で直しつつ、生徒がケルベロスを召還したこと、結界を破ってケルベロスが暴れたことで生徒達が大混乱に陥ったこと、その場にいた教師達や一部の生徒が負傷したことを時系列に沿って簡潔に説明していく。
だが、ジャスパーの勝手な行動についての説明はまったくなかった。

「初級の魔法陣でケルベロスが召喚されるなど前代未聞です。なぜこのような事態になってしまったのか、説明していただきたい」

それどころか授業の進め方に問題があったのではないかともとれる発言に、詳しい経緯を知らない教師達のレベッカ達を見る目は自然と冷たいものになる。

「まあ!ではレベッカの初歩的なミスが原因という訳ですのっ?」

礼儀作法の担当のイヴァンカが「なんて恐ろしいのでしょう」と大袈裟に驚く。
しかし、言葉とは裏腹に彼女の瞳は嬉々としていた。
彼女がレベッカを一方的に毛嫌いしているのは、教師たちの間では周知の事実だ。
また、始まったとしらっとした空気が流れる中、その言葉を好機としてとらえた人物がいた。アシュトンだ。

「生徒達が怪我をしているのです。どうか彼女に厳罰を!」
「イヴァンカ先生の意見はもっともです」

アシュトンはイヴァンカの言葉にしたり顔で頷く。
身分にかかわりなく平等に生徒に接するレベッカは、彼にとって目の上のたんこぶだった。
前回のローズの件でも、処分を軽くしようと奮闘する彼を彼女は激しく非難した。
身分によって処分の内容を変えるのであれば、教師たる資格はないと教師達のいる前で言い切ったのだ。
こちらは学校のためを思ってしたことなのにもかかわらずだ!
平民がこの学校に無料で通えるのも、王家と貴族が多額の寄付をしてくれているからこそなのだ。
貴族の不興を買わないよう必死になって何が悪い。
それを知ろうともせず、ただただ非難だけするなんて、腹ただしいにもほどがある。
しかしどんなに腹正しい相手でも、彼女の身分は彼よりもはるかに高い。
身分に弱い彼には何も言い返すことはできなかった。
そんな彼にとって、今回は彼女を責め立てることのできる絶好のチャンスであり、この機会を逃す気は毛頭なかった。
この間の自分以上の屈辱を味あわせてやろうと、意気込む彼をガストが止める。

「アシュトン副校長、その説明では少し説明不足ではないかね?今回のことの発端は、生徒が勝手な行動をしたことにあると報告を受けているが。それに、レベッカ先生達は体を張って生徒達を守ったことも忘れてはいけないよ」

アシュトンがあえて説明しなかった部分に踏み込むと、レベッカを責めるよりもまずはすることがあるのではないかとガストは静かに話す。
そして、まずは当事者たちの話も聞こうではないかと、会議が始まって以降固く口を閉ざしたままのレベッカ達の方を見た。

---
12/16 一部文章を削除しました。該当部分は下記の通りです。
    ↓
しかし、そこにはフェビラルの姿はなかった。
しかし、フェビラルを待たずにい会議は始まってしまう。
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