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各キャラパート
シトリンルート
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小さい時からそんな感じはしてたけど、5人の中で一番残念な育ち方をしたのは、シトリンだと思う。
馬鹿っぽさに磨きがかかり、よく言えば愛されるいじられキャラなのだが、私的に愛され要素は感じず、ただのおバカキャラだ。
「も~!あんまり意地悪だと女の子にモテないぞっ☆ここは俺を立てて皆仲良く…」
「何故シトリンを立てる必要があるのだ?」
「と言うか~「自分を立てる」って意味分かってるのー?」
不毛な言い争いの中、一歩出たシトリンにオニキスとペリドットが問いかける。
「ん?ここは俺に任せろ!ってやつでしょ?」
「全然違うね」
「てか、お前に任せれるかよ!言葉の意味も分かってねーし。大体昔っからそーだよな」
サファイアのつっこみからガーネットの指摘に始まり、4人でシトリンの駄目な所を言い合う話の流れに。
(おっ!これはチャンスなのでは!?)
皆の意識が私から離れてるこの隙にと、気配を消して後ずさっていく。
こうして、シトリンという尊い犠牲の上に今日の私の平穏は保たれた。
(シトリングッジョブ!今日限定で好感度ほんのちょびっと上げとくから)
そう思ってた矢先。
「ぅぐう…。リ、リディア~!俺のビーナスはそんなことないって言ってくれるよね~っ?」
どうする?
▽助け船を出す
いいよどむ
追い討ちをかける
(くっ!?ここで話振ってくるとかっ!好感度なんか1㎜も上げるんじゃなかった)
逃げそびれてしまった私は恨みを込めて選ぶ。
▼「追い討ちをかける」
「そんなことあるでしょ。私だって思い当たることいっぱいあるよー?」
「そ、そんなぁ~」
ナミダ目になられても一切同情などしない。
が、しかし。
「言い間違いもそうだけど、探索の時も採集の時だって、よく装備忘れてるしシトリンは脛が甘いんだよね~」
「・・・リディア、それツメが甘いじゃない?」
まさかのシトリン本人に突っ込まれてしまった。
▼「いいよどむ」
「え、…!あー…あぁ、そうツメね!爪!間違っちゃった」
悲しいかな、私もあんまり国語力というかそういう方面は弱かったり…。
「だよね!どっちも体の一部だし、間違うの分かるー!でも、なんで爪が甘いってゆーのかなぁ」
「ねーねー?一応言っとくと、詰めね?爪のことじゃないから。最後の最後で仕上げが足んないってことなんだけど大丈夫?」
ペリドットが小首を傾げながらも的確な指摘をし、何も言えなくなるシトリン。
そして、同じ間違いをしていた私も慌てる。
▼「助け船を出す」
「だ、誰にでも覚え間違いってあることじゃないっ?つ、次!次から正しく使えばいいことなんだから大丈夫よ!」
自分をフォローするつもりで必死になって言ってしまって後悔する。
シトリンがパアァと効果音が聞こえるくらいキラキラした顔でこっちを見ている。
同じ間違いをした仲間意識と、庇うような私の台詞にシトリンからの好感度はだだ上がりだ。
てゆーか、結局全部の選択肢使ってるし。どの道こうなるって確定のやつじゃん?
この強制的なイベント発生の感じ、すっごくヤダ!
「さっすが俺の女神!優しーっ!!ねぇねぇ、ならこれから2人っきりで勉強会なんてどう?リディアとならどんな問題だって解いてみせちゃうよ!」
どうする?
▽しょうがな…
って、しょうがないわけあるかぁーーー!!
爪が甘かろうと、脛が甘かろうと知ったことじゃない!足らない部分は力で埋めてみせる!
そう、魔王さえも肉弾戦で戦い抜いた「武闘家リディア」の名に懸けて!!
「はぁあああああー!!!」
腕力を重点的に上げる【肉体強化】をかけ、シトリンの胸ぐらをガシリと掴む。
そして、大きく振りかぶってぇ…。
「そんなに勉強したいんならぁ、1人でしてこーーーーい!!」
絶妙な力加減で、村の北北西2キロ先にシトリンを投げ飛ばす。
「あっちって、確かぁ…」
「うむ、修練の遺跡~学問編~あたりであるな」
「あー、一度入ったら全問正解まで抜け出せなかったとこな。俺、46問目未だにトラウマだわ」
シトリンが消えていった方角を眺めていた残り4人をギンっと睨む。
「シトリンと一緒に勉強したい人、いる?」
私の鬼気迫る迫力にフルフルフルと首を降った4人はそそくさとその場を立ち去るのだった。
それから、シトリンが村に帰ってくるまで5日かかったとさ。
今回は、かなり…強引ではあったけど!なんとかイベント回収の難は逃れたのである。
馬鹿っぽさに磨きがかかり、よく言えば愛されるいじられキャラなのだが、私的に愛され要素は感じず、ただのおバカキャラだ。
「も~!あんまり意地悪だと女の子にモテないぞっ☆ここは俺を立てて皆仲良く…」
「何故シトリンを立てる必要があるのだ?」
「と言うか~「自分を立てる」って意味分かってるのー?」
不毛な言い争いの中、一歩出たシトリンにオニキスとペリドットが問いかける。
「ん?ここは俺に任せろ!ってやつでしょ?」
「全然違うね」
「てか、お前に任せれるかよ!言葉の意味も分かってねーし。大体昔っからそーだよな」
サファイアのつっこみからガーネットの指摘に始まり、4人でシトリンの駄目な所を言い合う話の流れに。
(おっ!これはチャンスなのでは!?)
皆の意識が私から離れてるこの隙にと、気配を消して後ずさっていく。
こうして、シトリンという尊い犠牲の上に今日の私の平穏は保たれた。
(シトリングッジョブ!今日限定で好感度ほんのちょびっと上げとくから)
そう思ってた矢先。
「ぅぐう…。リ、リディア~!俺のビーナスはそんなことないって言ってくれるよね~っ?」
どうする?
▽助け船を出す
いいよどむ
追い討ちをかける
(くっ!?ここで話振ってくるとかっ!好感度なんか1㎜も上げるんじゃなかった)
逃げそびれてしまった私は恨みを込めて選ぶ。
▼「追い討ちをかける」
「そんなことあるでしょ。私だって思い当たることいっぱいあるよー?」
「そ、そんなぁ~」
ナミダ目になられても一切同情などしない。
が、しかし。
「言い間違いもそうだけど、探索の時も採集の時だって、よく装備忘れてるしシトリンは脛が甘いんだよね~」
「・・・リディア、それツメが甘いじゃない?」
まさかのシトリン本人に突っ込まれてしまった。
▼「いいよどむ」
「え、…!あー…あぁ、そうツメね!爪!間違っちゃった」
悲しいかな、私もあんまり国語力というかそういう方面は弱かったり…。
「だよね!どっちも体の一部だし、間違うの分かるー!でも、なんで爪が甘いってゆーのかなぁ」
「ねーねー?一応言っとくと、詰めね?爪のことじゃないから。最後の最後で仕上げが足んないってことなんだけど大丈夫?」
ペリドットが小首を傾げながらも的確な指摘をし、何も言えなくなるシトリン。
そして、同じ間違いをしていた私も慌てる。
▼「助け船を出す」
「だ、誰にでも覚え間違いってあることじゃないっ?つ、次!次から正しく使えばいいことなんだから大丈夫よ!」
自分をフォローするつもりで必死になって言ってしまって後悔する。
シトリンがパアァと効果音が聞こえるくらいキラキラした顔でこっちを見ている。
同じ間違いをした仲間意識と、庇うような私の台詞にシトリンからの好感度はだだ上がりだ。
てゆーか、結局全部の選択肢使ってるし。どの道こうなるって確定のやつじゃん?
この強制的なイベント発生の感じ、すっごくヤダ!
「さっすが俺の女神!優しーっ!!ねぇねぇ、ならこれから2人っきりで勉強会なんてどう?リディアとならどんな問題だって解いてみせちゃうよ!」
どうする?
▽しょうがな…
って、しょうがないわけあるかぁーーー!!
爪が甘かろうと、脛が甘かろうと知ったことじゃない!足らない部分は力で埋めてみせる!
そう、魔王さえも肉弾戦で戦い抜いた「武闘家リディア」の名に懸けて!!
「はぁあああああー!!!」
腕力を重点的に上げる【肉体強化】をかけ、シトリンの胸ぐらをガシリと掴む。
そして、大きく振りかぶってぇ…。
「そんなに勉強したいんならぁ、1人でしてこーーーーい!!」
絶妙な力加減で、村の北北西2キロ先にシトリンを投げ飛ばす。
「あっちって、確かぁ…」
「うむ、修練の遺跡~学問編~あたりであるな」
「あー、一度入ったら全問正解まで抜け出せなかったとこな。俺、46問目未だにトラウマだわ」
シトリンが消えていった方角を眺めていた残り4人をギンっと睨む。
「シトリンと一緒に勉強したい人、いる?」
私の鬼気迫る迫力にフルフルフルと首を降った4人はそそくさとその場を立ち去るのだった。
それから、シトリンが村に帰ってくるまで5日かかったとさ。
今回は、かなり…強引ではあったけど!なんとかイベント回収の難は逃れたのである。
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