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ハッピーエンドルート?
本命?ルート
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長い、戦いだった。もしかしたら魔王討伐よりも疲れたかもしれない。
5人とのイベントという名の迷惑ハプニングからなんとか逃げ切ることに成功した私は、平和な日常を取り戻した。
今は季節的にも限定イベがない頃だし、と安心して外出した私は、なんとなくトニーの家へと向かい彼に日頃の愚痴を聞いてもらっていた。
「でね、思うんだけど、ムードとかそれ以前の問題なんだよね!はいエンカウントしましたー、イベ発生しますー、選択肢選びますー、はい好感度UP…って!」
出してもらったミルクティーを飲みながらうだうだ愚痴る私に、トニーは優しく相づちを打ちながら付き合ってくれる。
「…そうかー、ヒロインも大変なんだな。でもな、俺は彼らの気持ちも少し分かるぞ」
向かいの席でコーヒーのカップをそっと置いたトニーは、ニコリと笑う。
「お前に会ったら声をかけたくなるし、話したいって思う。それくらいリディアは魅力的なんだよ」
彼の言葉に、カーッと頬が熱くなる。
しかし、そんな私の反応を気にする素振りもなく、トニーは思い出したようにキッチンの戸棚に向かった。
「そうそう。酒場の女将さんに美味しいクッキーもらったんだった。お茶うけに食べよう」
可愛いクッキーを持ってきたトニーは、たんとお食べと私に笑いかける。
いつもこうだった。ちょっとした言葉や行動に私はドキドキさせられっぱなしだが、彼にとっては妹みたいなものなんだろう。それっぽい雰囲気になったことなんかない。
(そりゃあさ?10も歳離れてるし、最初出会った時、私は11才だったし?恋愛対象に見ろっていうのも難しいかもだけどさ~。私も成長してるでしょ?精神的には、なんなら年上ぐらいのつもりなんだけど)
つい、ジトリとした視線を送るとトニーはわしわしと髪を撫でてくる。
「んもー!子供扱いしないで!私ももう16なんだからね!」
怒って彼の手を払い除けてしまう。子供扱いするなと言いつつ、子供じみた対応しか出来てない自分に自己嫌悪だ。
トニーに対しては、気を付けていても年相応の態度しか出来ないのが、子供扱いされてしまう原因なのは分かっていた。
半ばやけ食いのようにクッキーを頬張る。
「悪い悪い。別に子供扱いしてるわけじゃないんだけどな」
向かいから伸ばしてきたトニーの手は不意に私の頬に触れる。
唇の端をなぞった彼の指には、私が頬張ったクッキーのカケラが。そのままパクリと食べられてしまう。
「でも、リディアの反応がいちいち可愛いから、つい構っちゃうんだよな」
ふっと笑うトニーは、やけに色っぽく見えて口をパクパクさせながら赤面するしかない。
突然の甘い雰囲気に戸惑うしか出来ない私は、まだまだお子さまのようだ…。
もしかしたら新たなルートが解放される日も近い、のかもしれない──?
5人とのイベントという名の迷惑ハプニングからなんとか逃げ切ることに成功した私は、平和な日常を取り戻した。
今は季節的にも限定イベがない頃だし、と安心して外出した私は、なんとなくトニーの家へと向かい彼に日頃の愚痴を聞いてもらっていた。
「でね、思うんだけど、ムードとかそれ以前の問題なんだよね!はいエンカウントしましたー、イベ発生しますー、選択肢選びますー、はい好感度UP…って!」
出してもらったミルクティーを飲みながらうだうだ愚痴る私に、トニーは優しく相づちを打ちながら付き合ってくれる。
「…そうかー、ヒロインも大変なんだな。でもな、俺は彼らの気持ちも少し分かるぞ」
向かいの席でコーヒーのカップをそっと置いたトニーは、ニコリと笑う。
「お前に会ったら声をかけたくなるし、話したいって思う。それくらいリディアは魅力的なんだよ」
彼の言葉に、カーッと頬が熱くなる。
しかし、そんな私の反応を気にする素振りもなく、トニーは思い出したようにキッチンの戸棚に向かった。
「そうそう。酒場の女将さんに美味しいクッキーもらったんだった。お茶うけに食べよう」
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いつもこうだった。ちょっとした言葉や行動に私はドキドキさせられっぱなしだが、彼にとっては妹みたいなものなんだろう。それっぽい雰囲気になったことなんかない。
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つい、ジトリとした視線を送るとトニーはわしわしと髪を撫でてくる。
「んもー!子供扱いしないで!私ももう16なんだからね!」
怒って彼の手を払い除けてしまう。子供扱いするなと言いつつ、子供じみた対応しか出来てない自分に自己嫌悪だ。
トニーに対しては、気を付けていても年相応の態度しか出来ないのが、子供扱いされてしまう原因なのは分かっていた。
半ばやけ食いのようにクッキーを頬張る。
「悪い悪い。別に子供扱いしてるわけじゃないんだけどな」
向かいから伸ばしてきたトニーの手は不意に私の頬に触れる。
唇の端をなぞった彼の指には、私が頬張ったクッキーのカケラが。そのままパクリと食べられてしまう。
「でも、リディアの反応がいちいち可愛いから、つい構っちゃうんだよな」
ふっと笑うトニーは、やけに色っぽく見えて口をパクパクさせながら赤面するしかない。
突然の甘い雰囲気に戸惑うしか出来ない私は、まだまだお子さまのようだ…。
もしかしたら新たなルートが解放される日も近い、のかもしれない──?
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