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誤解
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全部、嘘かもね──なんて思いながら目を覚ます。
(楢村くんはゴム無しでシたかっただけで、私はホイホイいつも通り楢村くんに逆らえなかっただけ──だったり、して)
そんな現実が待ってるかも。
……いや、楢村くんが結婚したがってるのは(なぜか)本当なんだっけ? 先にお母さんに紹介(?)されちゃってるし……
(謎すぎる……)
ぱちりと瞬きを繰り返す。
量販店のクリーム色のカーテン、差し込んでくる夏の朝日。……ていうか、暑っ!
汗でベトついた身体を動かそうとするけれど、やっぱり無理。楢村くんに抱きこまれているから──
「楢村くん、離して。エアコンつけたい……」
タイマーになっていたらしいクーラーを動かしたくてそう口を開く。楢村くんは少しだけ眉をひそめたあと、ぱちりと目を開いて私の額にキスをした。
「おはよう」
「……お、おはよ?」
挙動不審になってしまった私を尻目に、楢村くんがリモコンのボタンを押す。ほどなくして稼働するエアコンに、私はそっと息を吐いた。
床にはぐちゃぐちゃな浴衣。……まあ、クリーニング出すから……
「瀬奈」
楢村くんに呼ばれて、また抱きしめ直される。
「とりあえず家探したいんやけど、どう思う」
「家……?」
「いま実家やねん。同居イヤやし……そのうち買うにしても、とりあえず賃貸でマンションかなんか探そうかと」
「……え、あ、うん……?」
あれ? なんかすっごく話進んでない……?
「どの辺がいい? 職場元町やんな」
「あ、うん……」
「その前に瀬奈のご両親にご挨拶やな」
「はあ」
「来週とか再来週あたり、どうやろ」
「ら、来週?」
ん、と楢村くんは頷く。
「忙しくなる前に。ほんま急で悪いんやけど」
「え、あ、うん……」
淡々と言われて、思わず頷く。楢村くんは「で」と話を区切った。
「籍、いついれる?」
「籍」
「今日?」
「ば、ばかじゃないの」
さすがに突っ込む。
今日って!
「……ダメか」
「だめに決まってるじゃん!」
「せやんな、ご挨拶もまだやのに」
そういう問題じゃない。
そういう問題じゃないんだよ楢村くん──!
(か、考えてることがわかんない……!)
そう思いながらも、気が付けば身体をまた弄られていて──
「ま、待って。さすがにシャワー……」
「なんで」
「なんでって!」
なんでって、そりゃ、絶対汗臭いし!
でも楢村くんはなんでもないことのように返す。
「瀬奈のにおい好きやし」
「す、好き!?」
「好き」
そう言われて、また抱かれて、ナカにたくさん、出されて──
(……怒涛だった……)
軽くおでこに手を当てる。
九月に入ったばかりの、また夏色を浮かべている空には、ぽっかりと入道雲。
あれから二週間──で、本当にウチの親にも挨拶に行って、今からは楢村くんのお母さんに改めてご挨拶、するところで……
(展開が早過ぎる……)
追いつけてない。全然追いつけてない。
結局あのあと生理が来て、赤ちゃんはできていなかったのだけれど……
ていうか、タイミング見て別れるつもりだったのに──いつの間にやら、後戻りできないところまで来てしまっている。
「瀬奈、こっちや」
楢村くんに連れられて、二度ほどか取材でお邪魔していた酒蔵の横を抜ける。
「……わあ」
純日本風のお庭が、裏手にあった。いろはもみじに、苔むした石と小さな池。そこには錦鯉が泳いでいた。ふと目線を向けると鹿威し、っていうんだろうか、かぽーんって鳴る例のやつ。
シャワシャワとまだまだ健在なセミの声が降り注ぐ。木の葉を擦り抜けて落ちる陽射しが、きらきらと輝いていた。
「綺麗なお庭……」
「餌やる?」
楢村くんが言ってるのは鯉の話みたいだった。……あれ、なんか……こころなしか、テンション高くない?
珍しい彼のテンションにやや困惑しつつ、気がつく──もしかして、あれ、おうち……?
(でかっ)
お庭の先に見えたのは、晩夏の陽光に照らされた純和風の邸宅。
そう、家じゃない。邸宅。邸宅だこれ。
「な、なにこれ」
「? 古いやろ」
「いやあ、古いっていうか……」
「明治の初めらしいわ。建ったの」
クソ古いやろ間取り使いづらいねん、と楢村くんはなんでもないように言った。なんて答えたらいいものか迷って「へぇーん」とだけ、なんとか返して……そこで。
「おい坊、──あ、今日嫁さん一緒か。ほんなら若社長~」
「田中さん、ほんまその呼び方やめてください」
お庭の向こう側、酒蔵のほうから作業服の男性が楢村くんを呼ぶ。
「ちょお来てや!」
「俺休みなんすけど!」
「休みなんてまだ坊には早い! いつも言ってるやろ、責任感もっと持て」
楢村くんは唇に「むう」って感情を一瞬浮かべて、それから私を見る。
「瀬奈、ちょっとだけここいてくれるか? まだ時間あるし鯉でもみとって、すぐ戻る」
「え、あ、うん」
こくこくと頷く。楢村くんはなんでか私の頭を一瞬撫でて、早足で酒蔵のほうへ向かう。
……ご両親と鉢合わせしたら気まずい気もするけれど、まあ一度お会いしてるし……と、池の鯉を見下ろした。
ふ、と背後に影がさす。
振り返ると──大きなひと、がいた。思わず眼を瞠る。その人が、あまりに美しい造形をしていたから。
──造形、なんて生きている人間に使うのは変なのかもしれないけれど、思わず使っちゃうくらいに綺麗な男の人、だった。
ギリシャ彫刻のように彫りの深い顔立ち、すうっと流れる眦に、ブルーグレーの瞳。
「こんにちは」
その人が微笑んで、関西なまりの挨拶をしたことに……一瞬、気がつかなかった。日本語……どころか、その綺麗な唇が言葉を発するとは思わなかったのだ。
「あれ? こんにちは。コーセーの婚約者サンやんな」
「へ? ……ええっと、はい、そ、そうです」
そうだ楢村くん、昴生だ。一瞬ぽかんとしちゃったや──ていうか、この人喋るんだ。当たり前か、当たり前なんだけれど──
その人はにっこりと微笑みをたたえた。それだけで、彫刻のようだと思った印象は崩れて、一気に親しみやすい印象へと変わる。不思議な人だと──そう思った。
「こんなところでどうしたん」
「あ、えっと……楢村、くんが、ちょっと呼ばれて」
「ふうん?」
私はその人を観察する──今更だけれど、楢村酒造の作業着を着ていた。あれ、従業員さん? それにしては楢村くんのこと、「コーセー」って仲良さげに呼んでいたけれど……
「ああ」
その人は笑みを深めた。そうして続ける。
「はじめまして──自己紹介が遅れました。僕はエリ・ドゥトワ、コーセーのイトコです」
「……」
私は思いっきり、ぽかんと彼を見つめた。
「えっ、……と。エリ、さん……?」
「ハイ」
不思議そうに、ニコニコと首を傾げるエリさんに、私は叫びそうになる。
(お、男の人だったー!)
それから、多分ほっぺた赤い。
(うわ、うわわ、頭の中で勝手に色々想像して、勝手にヤキモチ妬いてたーっ!)
は、恥ずかしい。
私は曖昧に笑みを浮かべて「道重瀬奈です……」となんとか自己紹介を返したのだった。
(楢村くんはゴム無しでシたかっただけで、私はホイホイいつも通り楢村くんに逆らえなかっただけ──だったり、して)
そんな現実が待ってるかも。
……いや、楢村くんが結婚したがってるのは(なぜか)本当なんだっけ? 先にお母さんに紹介(?)されちゃってるし……
(謎すぎる……)
ぱちりと瞬きを繰り返す。
量販店のクリーム色のカーテン、差し込んでくる夏の朝日。……ていうか、暑っ!
汗でベトついた身体を動かそうとするけれど、やっぱり無理。楢村くんに抱きこまれているから──
「楢村くん、離して。エアコンつけたい……」
タイマーになっていたらしいクーラーを動かしたくてそう口を開く。楢村くんは少しだけ眉をひそめたあと、ぱちりと目を開いて私の額にキスをした。
「おはよう」
「……お、おはよ?」
挙動不審になってしまった私を尻目に、楢村くんがリモコンのボタンを押す。ほどなくして稼働するエアコンに、私はそっと息を吐いた。
床にはぐちゃぐちゃな浴衣。……まあ、クリーニング出すから……
「瀬奈」
楢村くんに呼ばれて、また抱きしめ直される。
「とりあえず家探したいんやけど、どう思う」
「家……?」
「いま実家やねん。同居イヤやし……そのうち買うにしても、とりあえず賃貸でマンションかなんか探そうかと」
「……え、あ、うん……?」
あれ? なんかすっごく話進んでない……?
「どの辺がいい? 職場元町やんな」
「あ、うん……」
「その前に瀬奈のご両親にご挨拶やな」
「はあ」
「来週とか再来週あたり、どうやろ」
「ら、来週?」
ん、と楢村くんは頷く。
「忙しくなる前に。ほんま急で悪いんやけど」
「え、あ、うん……」
淡々と言われて、思わず頷く。楢村くんは「で」と話を区切った。
「籍、いついれる?」
「籍」
「今日?」
「ば、ばかじゃないの」
さすがに突っ込む。
今日って!
「……ダメか」
「だめに決まってるじゃん!」
「せやんな、ご挨拶もまだやのに」
そういう問題じゃない。
そういう問題じゃないんだよ楢村くん──!
(か、考えてることがわかんない……!)
そう思いながらも、気が付けば身体をまた弄られていて──
「ま、待って。さすがにシャワー……」
「なんで」
「なんでって!」
なんでって、そりゃ、絶対汗臭いし!
でも楢村くんはなんでもないことのように返す。
「瀬奈のにおい好きやし」
「す、好き!?」
「好き」
そう言われて、また抱かれて、ナカにたくさん、出されて──
(……怒涛だった……)
軽くおでこに手を当てる。
九月に入ったばかりの、また夏色を浮かべている空には、ぽっかりと入道雲。
あれから二週間──で、本当にウチの親にも挨拶に行って、今からは楢村くんのお母さんに改めてご挨拶、するところで……
(展開が早過ぎる……)
追いつけてない。全然追いつけてない。
結局あのあと生理が来て、赤ちゃんはできていなかったのだけれど……
ていうか、タイミング見て別れるつもりだったのに──いつの間にやら、後戻りできないところまで来てしまっている。
「瀬奈、こっちや」
楢村くんに連れられて、二度ほどか取材でお邪魔していた酒蔵の横を抜ける。
「……わあ」
純日本風のお庭が、裏手にあった。いろはもみじに、苔むした石と小さな池。そこには錦鯉が泳いでいた。ふと目線を向けると鹿威し、っていうんだろうか、かぽーんって鳴る例のやつ。
シャワシャワとまだまだ健在なセミの声が降り注ぐ。木の葉を擦り抜けて落ちる陽射しが、きらきらと輝いていた。
「綺麗なお庭……」
「餌やる?」
楢村くんが言ってるのは鯉の話みたいだった。……あれ、なんか……こころなしか、テンション高くない?
珍しい彼のテンションにやや困惑しつつ、気がつく──もしかして、あれ、おうち……?
(でかっ)
お庭の先に見えたのは、晩夏の陽光に照らされた純和風の邸宅。
そう、家じゃない。邸宅。邸宅だこれ。
「な、なにこれ」
「? 古いやろ」
「いやあ、古いっていうか……」
「明治の初めらしいわ。建ったの」
クソ古いやろ間取り使いづらいねん、と楢村くんはなんでもないように言った。なんて答えたらいいものか迷って「へぇーん」とだけ、なんとか返して……そこで。
「おい坊、──あ、今日嫁さん一緒か。ほんなら若社長~」
「田中さん、ほんまその呼び方やめてください」
お庭の向こう側、酒蔵のほうから作業服の男性が楢村くんを呼ぶ。
「ちょお来てや!」
「俺休みなんすけど!」
「休みなんてまだ坊には早い! いつも言ってるやろ、責任感もっと持て」
楢村くんは唇に「むう」って感情を一瞬浮かべて、それから私を見る。
「瀬奈、ちょっとだけここいてくれるか? まだ時間あるし鯉でもみとって、すぐ戻る」
「え、あ、うん」
こくこくと頷く。楢村くんはなんでか私の頭を一瞬撫でて、早足で酒蔵のほうへ向かう。
……ご両親と鉢合わせしたら気まずい気もするけれど、まあ一度お会いしてるし……と、池の鯉を見下ろした。
ふ、と背後に影がさす。
振り返ると──大きなひと、がいた。思わず眼を瞠る。その人が、あまりに美しい造形をしていたから。
──造形、なんて生きている人間に使うのは変なのかもしれないけれど、思わず使っちゃうくらいに綺麗な男の人、だった。
ギリシャ彫刻のように彫りの深い顔立ち、すうっと流れる眦に、ブルーグレーの瞳。
「こんにちは」
その人が微笑んで、関西なまりの挨拶をしたことに……一瞬、気がつかなかった。日本語……どころか、その綺麗な唇が言葉を発するとは思わなかったのだ。
「あれ? こんにちは。コーセーの婚約者サンやんな」
「へ? ……ええっと、はい、そ、そうです」
そうだ楢村くん、昴生だ。一瞬ぽかんとしちゃったや──ていうか、この人喋るんだ。当たり前か、当たり前なんだけれど──
その人はにっこりと微笑みをたたえた。それだけで、彫刻のようだと思った印象は崩れて、一気に親しみやすい印象へと変わる。不思議な人だと──そう思った。
「こんなところでどうしたん」
「あ、えっと……楢村、くんが、ちょっと呼ばれて」
「ふうん?」
私はその人を観察する──今更だけれど、楢村酒造の作業着を着ていた。あれ、従業員さん? それにしては楢村くんのこと、「コーセー」って仲良さげに呼んでいたけれど……
「ああ」
その人は笑みを深めた。そうして続ける。
「はじめまして──自己紹介が遅れました。僕はエリ・ドゥトワ、コーセーのイトコです」
「……」
私は思いっきり、ぽかんと彼を見つめた。
「えっ、……と。エリ、さん……?」
「ハイ」
不思議そうに、ニコニコと首を傾げるエリさんに、私は叫びそうになる。
(お、男の人だったー!)
それから、多分ほっぺた赤い。
(うわ、うわわ、頭の中で勝手に色々想像して、勝手にヤキモチ妬いてたーっ!)
は、恥ずかしい。
私は曖昧に笑みを浮かべて「道重瀬奈です……」となんとか自己紹介を返したのだった。
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