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第一章 暴虐皇子のやり直し開始
7話 暴虐皇子が文官達を論破する(※カンニング有)
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何故、商業都市ゲイボルグが俺への反抗勢力の最初の拠点として、ミョルニル侯爵軍に選ばれたか…
恐らく住民達の俺への反抗意識が高かったからだろうと漠然と考えていた…
いや、それは今の俺の考えであって、1周目の時の俺はミョルニル侯爵謀反の報を聞いた時も、何故自分の領地で反旗を上げず商業都市ゲイボルグで?とか疑問にすら思わなかった
しかし先に説明してくれたガウェインの話の内容で合点がいった
1周目の時に、ザッハと俺の取り巻き達が領地の一部だけ、やたら税率が低く設定されていると報告して来た事があった。俺はどこの領地だとも何故税率を低く設定しているのかとも聞かず
『俺が皇帝となったからには、その様な特別扱いは今後絶対に許さん!税率は他と同じに戻せ!!例外は認めん!!』
確かそんな事を指示した記憶があるな…今、ガウェインの説明を聞いて思い出した
「殿下?如何されました?」
顎に手を添え考える素振りをしていた俺に、『コイツ考える素振りして別の事を考えてないか?』と疑いの眼差しで声をかけてきたガウェインに視線を向け
「税率を見直すと言っても、具体的な数値はどのくらいを見越しているのだ?」
「え?あ、あぁ失礼しました・・・」
ガウェインは手元の資料を捲りながら、俺の質問に対する回答を探している。
「あっ、失礼しました、現状35%の税収から、住民達の生活を担保するのに必要な分を割り当てると12%~16%あたりが妥当かと・・・」
(あぁ確かに、ミョルニル侯爵軍がゲイボルグを支配下に置いた時も10何%かの税率にしたとか言っていたっけ・・・)
だったら俺は・・・
「中途半端だ、今回水害のあったゲイボルグはじめその近隣の農村に対して、本年度の税収を完全に免除してはどうだ?」
「「「「!?」」」」
俺の回答にガウェインはじめその場に居た全員が口をポカーンと開き呆れた様に驚いていた・・・
チラッと椅子の後ろを振り返りヒルダの表情を伺うと満面の笑みで力強く頷いていた。
「殿下・・・殿下の慈悲深いお心は我等臣下一同、感慨の至り・・・ですが、現実的に税収をゼロにすればこの地方での農作物や畜産物の価格が大幅に下落し、他の領地との均衡が崩れてしまいます、そうなれば他の領地を治める者や、そこの領民から不平不満があがるのは必至・・・下手をすれば内乱になりますぞ」
ガウェインは俺を小馬鹿にした様に、鼻で小さく笑いながら俺の提案した政策を不可能だとあげつらう
「ゲイボルグ近辺の物価が下がるなら大いに結構、他の領地からゲイボルグに買い付けに来る行商も増えるだろう、そうすればゲイボルグに金が落ちる・・・ともすれば復興に必要な資金も集まる」
「!?そ、それは、その通りかも知れませんが!?で、では他の帝国国民の不平不満はいかがなさいますか!」
俺から具体的な回答が出た事に驚くガウェインと他の文官連中は、慌てて他のアラを突いてくる
「誰が、無条件で税率をゼロにすると言った?税を免除する条件は「週に3日以上の復興支援活動への参画」だ」
「!?そ、それは具体的には一体どういう・・・」
ガウェインは俺への嘲笑も忘れ、俺の政策に興味を示していた
「復興支援とは、破損した家屋の撤去、冠水した農耕地の復旧、河川周辺の盛土、親を亡くし孤児となった子供への生活支援等だな」
俺からの解説に一同は黙り込む・・・そこへ更に説明を付け加える
「物価が下がる事によって得られる利益、税制優遇を受ける為の復興活動への参加義務化、そこに1年限りという期限、この特別税制優遇を求め、他の領地からゲイボルグ周辺へと移り住みたいという、他の領地の民に対しては先の条件に加え、「元の領地に半年分の税を納める事と、向こう10年はゲイボルグ周辺から移民してはならない」という条件を追加で設ける事で、税優遇に目が眩んで軽い気持ちで移民してくる者をある程度は抑止する事が出来る」
「俺が考えるゲイボルグの減税に対する政策案は以上だ・・・」
ガウェインはじめ他の文官達を見渡すと全員が下を向き顔を赤くしている・・・おれは背後を振り返りヒルダの方に視線を向けると、ヒルダは笑顔で音が出ない様に小さく拍手していた
(まぁ、元々この案はヒルダが俺に献策したものだしな・・・正直これ以上突っ込まれても答えようがない)
「で、殿下・・・殿下の政策案、感服致しました・・・仰る通り減税のみでは復興も時間がかかるでしょうし、何より復興が遅れれば来年も、再来年も・・・減税への嘆願は続く事でしょう、たとえ本年の税収が減ったとしても長い目で見れば、プラスになります・・・お見事です、是非次の案件にもご意見をお伺いしたく!」
「「「是非に!!」」
ガウェインに続き他の文官も席を立ち俺に向かって頭を下げた
「え?あぁ・・・(ガウェインが何言ってるか半分も理解できなかったぁ!!いや次って何ぃ?無理無理!!)」
「殿下そろそろ次のご予定が・・・」
背後からヒルダがこの部屋に入り始めて口を開く(助かったぁ――――!)
「あぁ・・もうそんな時間か、ガウェインすまぬ俺にも予定があってな、でもここに居るお前たちなら俺が提案した政策よりもっと良い策を陛下に献策できる!俺はそう信じてるぞ!」
「「「はっ!!勿体ないお言葉、精進致します!!」」」
俺は席を立ち、頭を下げたままのガウェイン達に軽く手を翳すと、気持ち足早に会議室を後にした
「はぁ―――疲れたぁ・・・」
「お疲れ様で御座います・・・このヒルダ殿下の御見識に感服致しました、学園での学びがアーサー様を成長させてくれたのですね・・・」
「ま、まぁ・・・そうか?な?」
とりあえず、ここは感動しているヒルダに対し水を差す様な事は言わないでおこう・・・
「次は、商人ギルドからの新しい取引品の認可についてで御座います」
恐らく住民達の俺への反抗意識が高かったからだろうと漠然と考えていた…
いや、それは今の俺の考えであって、1周目の時の俺はミョルニル侯爵謀反の報を聞いた時も、何故自分の領地で反旗を上げず商業都市ゲイボルグで?とか疑問にすら思わなかった
しかし先に説明してくれたガウェインの話の内容で合点がいった
1周目の時に、ザッハと俺の取り巻き達が領地の一部だけ、やたら税率が低く設定されていると報告して来た事があった。俺はどこの領地だとも何故税率を低く設定しているのかとも聞かず
『俺が皇帝となったからには、その様な特別扱いは今後絶対に許さん!税率は他と同じに戻せ!!例外は認めん!!』
確かそんな事を指示した記憶があるな…今、ガウェインの説明を聞いて思い出した
「殿下?如何されました?」
顎に手を添え考える素振りをしていた俺に、『コイツ考える素振りして別の事を考えてないか?』と疑いの眼差しで声をかけてきたガウェインに視線を向け
「税率を見直すと言っても、具体的な数値はどのくらいを見越しているのだ?」
「え?あ、あぁ失礼しました・・・」
ガウェインは手元の資料を捲りながら、俺の質問に対する回答を探している。
「あっ、失礼しました、現状35%の税収から、住民達の生活を担保するのに必要な分を割り当てると12%~16%あたりが妥当かと・・・」
(あぁ確かに、ミョルニル侯爵軍がゲイボルグを支配下に置いた時も10何%かの税率にしたとか言っていたっけ・・・)
だったら俺は・・・
「中途半端だ、今回水害のあったゲイボルグはじめその近隣の農村に対して、本年度の税収を完全に免除してはどうだ?」
「「「「!?」」」」
俺の回答にガウェインはじめその場に居た全員が口をポカーンと開き呆れた様に驚いていた・・・
チラッと椅子の後ろを振り返りヒルダの表情を伺うと満面の笑みで力強く頷いていた。
「殿下・・・殿下の慈悲深いお心は我等臣下一同、感慨の至り・・・ですが、現実的に税収をゼロにすればこの地方での農作物や畜産物の価格が大幅に下落し、他の領地との均衡が崩れてしまいます、そうなれば他の領地を治める者や、そこの領民から不平不満があがるのは必至・・・下手をすれば内乱になりますぞ」
ガウェインは俺を小馬鹿にした様に、鼻で小さく笑いながら俺の提案した政策を不可能だとあげつらう
「ゲイボルグ近辺の物価が下がるなら大いに結構、他の領地からゲイボルグに買い付けに来る行商も増えるだろう、そうすればゲイボルグに金が落ちる・・・ともすれば復興に必要な資金も集まる」
「!?そ、それは、その通りかも知れませんが!?で、では他の帝国国民の不平不満はいかがなさいますか!」
俺から具体的な回答が出た事に驚くガウェインと他の文官連中は、慌てて他のアラを突いてくる
「誰が、無条件で税率をゼロにすると言った?税を免除する条件は「週に3日以上の復興支援活動への参画」だ」
「!?そ、それは具体的には一体どういう・・・」
ガウェインは俺への嘲笑も忘れ、俺の政策に興味を示していた
「復興支援とは、破損した家屋の撤去、冠水した農耕地の復旧、河川周辺の盛土、親を亡くし孤児となった子供への生活支援等だな」
俺からの解説に一同は黙り込む・・・そこへ更に説明を付け加える
「物価が下がる事によって得られる利益、税制優遇を受ける為の復興活動への参加義務化、そこに1年限りという期限、この特別税制優遇を求め、他の領地からゲイボルグ周辺へと移り住みたいという、他の領地の民に対しては先の条件に加え、「元の領地に半年分の税を納める事と、向こう10年はゲイボルグ周辺から移民してはならない」という条件を追加で設ける事で、税優遇に目が眩んで軽い気持ちで移民してくる者をある程度は抑止する事が出来る」
「俺が考えるゲイボルグの減税に対する政策案は以上だ・・・」
ガウェインはじめ他の文官達を見渡すと全員が下を向き顔を赤くしている・・・おれは背後を振り返りヒルダの方に視線を向けると、ヒルダは笑顔で音が出ない様に小さく拍手していた
(まぁ、元々この案はヒルダが俺に献策したものだしな・・・正直これ以上突っ込まれても答えようがない)
「で、殿下・・・殿下の政策案、感服致しました・・・仰る通り減税のみでは復興も時間がかかるでしょうし、何より復興が遅れれば来年も、再来年も・・・減税への嘆願は続く事でしょう、たとえ本年の税収が減ったとしても長い目で見れば、プラスになります・・・お見事です、是非次の案件にもご意見をお伺いしたく!」
「「「是非に!!」」
ガウェインに続き他の文官も席を立ち俺に向かって頭を下げた
「え?あぁ・・・(ガウェインが何言ってるか半分も理解できなかったぁ!!いや次って何ぃ?無理無理!!)」
「殿下そろそろ次のご予定が・・・」
背後からヒルダがこの部屋に入り始めて口を開く(助かったぁ――――!)
「あぁ・・もうそんな時間か、ガウェインすまぬ俺にも予定があってな、でもここに居るお前たちなら俺が提案した政策よりもっと良い策を陛下に献策できる!俺はそう信じてるぞ!」
「「「はっ!!勿体ないお言葉、精進致します!!」」」
俺は席を立ち、頭を下げたままのガウェイン達に軽く手を翳すと、気持ち足早に会議室を後にした
「はぁ―――疲れたぁ・・・」
「お疲れ様で御座います・・・このヒルダ殿下の御見識に感服致しました、学園での学びがアーサー様を成長させてくれたのですね・・・」
「ま、まぁ・・・そうか?な?」
とりあえず、ここは感動しているヒルダに対し水を差す様な事は言わないでおこう・・・
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