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裏の顔
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お茶のセットを準備して、取締役室へ戻る。
二人はテーブルを挟んで、ソファに座っている。
お茶と葛きりを並べて、立った。
「ちょっと、君も座って」
専務からそう言われて、取締役を見ると、頷いている。
「失礼します」
横の独り席に座る。
「今日ね、原田君のところに蓮見商事さんの専務が見えてるんだ」
「……」
「古川君、どうした?」
顔色の変わった私を見て、専務が言う。
「先ほど、チラッとお見かけ致しました」
「そう。実は、原田君のほうで取引の詰めをしている。その後状況次第で、僕らもそこへ乗り込む算段だよ」
状況次第?
「どうやら原田取締役秘書の川口さんと蓮見専務がお付き合いをされているみたいだ。彼女のことは原田君もかわいがっているから、本気かどうかかなり確認したようだよ。蓮見専務とは大学時代から交流があったそうで、まあ、原田君も複雑だろう。そこへ来て、どうもかなり本気で川口さんが好きらしい。原田君が言うには、蓮見専務は彼女と結婚も考えるくらい好きなんだそうだ」
弘取締役は、はあとため息をつくと、答えた。
「蓮見専務という人も、なんか軽い人ですね。そんなこと他人に簡単に言うことかな?」
「まあ、原田君と親しいということだろう」
「うちとの取引は最初にしては大きいものになりそうだ。堂本へ出していたいくつかがこちらと取引になる。予想もしなかった展開だよ。古川さん、聞きたいのは川口さんのことなんだ」
そうでしょうね。
「はい」
「川口さんは、本当に好きで付き合っているんだよね?こんなこと言うのはどうかと思うけどさ。どうもこの取引の後ろに彼女の存在があるような気がしてならないんだよ。彼女の実家の原田重機と取引がある営業二課を指名してきていて、そこが今回の取引の相手になる」
「……それは、本当ですか?」
「うん。本当なんだよ、古川さん」
弘取締役が私を見て言う。
思いもしなかった。
そうだ、皐月は私と違って一応社長令嬢だった。
「ここだけの話にしてください」
二人は頷く。
「彼女は本当に蓮見専務が好きでお付き合いしているんだと思います。もともと、男性に告白されることの多い子ですが、なかなか付き合うことはしないのです。本人がかなり納得しないと付き合わないからです」
「そうか。それなら取引を進めるのは大丈夫そうだな。何かあって、共倒れとかしゃれにならん」
専務が言う。
「だから、公私混同は良くないといつも僕が言っているでしょ」
弘取締役が言う。
「……」
デスクの電話が鳴った。
「はい、石井です」
取締役がソファを立ち上がり、デスクの電話を取る。
「わかった。今から兄貴とそちらに行くから」
振り向いた取締役は、専務に目で合図した。
「さあ、最後の詰めだ」
「古川さん、僕ら原田取締役の部屋へ行くから」
「古川さん、その葛きりまだ食べたいから残しておいてね」
「は?兄さんいい加減にしろよ」
「わかりました。入れ物に入れて、専務秘書にお渡ししておきます。少しお土産に二個くらいつけますから」
「あーいいなあ。古川さんホント僕のとこに……」
「ほらいくぞ、兄さん」
専務の腕を引っ張ってつれていく取締役。
面白い兄弟。
私は頭を下げて見送った。
そして、皐月のことを思うと複雑だった。
近いうちにゆっくり話す必要があると痛感した。
秘書室へ戻ると、皐月にメールする。
昼休憩を一緒にとりたいと連絡した。
できないなら夜電話するからいい時間に連絡してと伝えた。
もし、この取引が始まれば、彼女も別れることが難しいかもしれない。
それを考えて取引を直也さんが進めているとしたら?
そんな付き合い、私だったら息が詰まりそう。
でも、愛し合っているなら口を出すことではない。
彼女は社長令嬢。
私の知らないこともあるに違いない。
そして、取引が始まれば、蓮見商事と大口取引のある堂本コーポレーションにも影響が出る。
彼が困らないといいと思った。
相手は直也さんだから親しいし、了承済みという可能性のほうが高いかな。
忘れていたけど、取締役は匠さんと名前で呼び合っていた。
二人の関係も聞いてみないと分からない。
皐月を見ると、取引先の関係者と付き合うのは非常に難しいと痛感した。
私はまだ何も始まっていない。
考えないようにしよう。
頭を振って仕事に入る。
集中していて、昼になったことも忘れていた。
昼休み。
皐月は石井兄弟と原田取締役、蓮見専務と一緒に食事へ行くらしい。
私だったら地獄。可哀想に……。
まあ、直也さんが溺愛しているから守ってくれそうだけど。
久しぶりに上司が外出しているし、のんびりと社食へ行く。
すると、せっかくなのに嫌な人に肩を叩かれた。
「遙、久しぶりだな」
春樹……。よくこんなところで話しかけられるよね?
私が振られたことになっているというのは本当のようね。
「……そういう貴方は元気そうね」
焼き肉定食を持って、コーラを乗せている。好みは変わってない。
「お前も相変わらず、月見うどん好きだなあ。一緒に食わないか」
受け答えも相変わらず。
こんなに空気感変わらないのに……不思議なものね、ドキドキしなくなった。
外のデッキのほうのテーブルへ。
今日は少し寒いので外には人はほとんどいない。
席に座ると黙々とお互い食べる。これも通常運転。
もともと、食べることが好きで付き合い始めた。
「遙。お前、最近綺麗になったな。なんか、あったのか?」
「え?お世辞言える人だったっけ?」
「お前。せっかく褒めてんのに何だよ。誰か出来たのか?」
「あんたに関係ないと言いたいとこだけど、まだシングルです」
「そうか、ならよかった」
「何がいいのよ」
「……悪かったよ、ホントに。魔が差した。今だから言うが、石井取締役にお前のこと牽制されてた」
え?なんて?
驚いて、箸を落としてしまった私を見て、春樹は苦笑いを浮かべている。
「勘違いしたんだ。石井取締役にお前をつまみ食いされたかと。お前のことは信用していたし、よく知っていたから違うはずだとわかってはいた。だけど、相手が悪い。いつもお前を独占してる。俺からしたら雲の上の殿上人だぜ。ホントに悩んで魔が差した」
嘘でしょ。そんな背景があったなんて。
春樹が謝ってきたとき、聞いてくれと言われても突っぱねていた。
まさかそんな理由があったとは。
「春樹が心配しているようなことは取締役から何もされてないし、私に気があるような素振りをされたこともない。でもごめんなさい。あのとき、貴方の話を聞く余裕が私にはなかった。そんなことがあったなんて知らなかった。牽制って気のせいじゃないの?」
こちらをじっと見る。
「……お前と付き合っていると言うことが耳に入ってから、何かというと俺の所に寄って話しかけてくるようになったんだ。しかもお前のことを聞いてくる。そして、お前がどんなにいい秘書か俺に言うんだ。そして結婚退職させるなよとか」
まさか……本当に?
「俺も、いい加減煩わしくてさ。お前に言おうかどうしようか悩んだ。でもお前の直属上司だし。言うと悩むだろ。お前結構繊細なところがあるし」
春樹……私のことを思って、言わないでくれてたの?
「今思うと奴の策略にはまって作戦負けしたかもな。取締役は別れたの聞いてほくそ笑んでいた」
「……それ、本当?」
「嘘言って今更どうするんだよ。お前が戻ってくれるんなら……」
「何言ってんのよ?清水さんはどうしたの?」
「一度そういうことがあっただけで、会社で言い回り彼女面。外側だけで中身がない。お前と比べたら月とすっぽんだな。俺も反省したから、しばらくは彼女の会社での立場を考えて放っておいたが、そろそろ限界でね。昨日別れた。彼女はお休みだよ。俺に当てつけか心痛でお休みだそうだ」
「……春樹。ごめん。ありがとう。でも……」
「分かってるよ。お前は繊細だって言っただろ。俺のやったこと、いくら魔が差してもお前が元に戻る気になんて、すぐにはならないのはわかってる。それに、あの取締役。奴をなんとかしないと。しかし、御曹司だしな。俺も出世はそこそこできそうだが、この会社じゃ勝負にならん」
何言ってんの、春樹。
「その様子だと、取締役のひとり相撲のようだな。まだ、俺の方に分がありそうだ」
「だから言ったでしょ、私にそういう素振りは見せないし、公私混同は大嫌いな人なの」
「混同しなきゃいいんだろ。遙、気をつけろよ。何かあったら呼べよ。助けるくらいは出来る。いざとなれば、転職覚悟で助けてやるよ」
春樹ったら……。
「春樹、ありがとう。何かあったら相談するわ。あなたも自分を大切にね。清水さんとのことも公になると、私とのことからまだ日が浅いし」
「だから、言ったろ。転職も覚悟のうえだ。とはいえ、俺の営業成績を捨てる覚悟がこの会社にあるかねえ?」
「ふふ。確かに。仕事も出来て食いしん坊な春樹を好きになったんでした」
「やめろよ、過去形。マジうざい」
そんな顔を見て、また吹き出して笑ってしまった。
話せてよかった。春樹の顔を正面から見られるようになった。
そして、彼を好きだったこと、良かったと思えるようになった。
でも取締役の話は……気をつけよう。秘書として大切にされていることは口に出してくれているから知っていた。
春樹にそんなことしていたなんて……。
表の顔と裏の顔。公私で別な顔がある人?
考えると寒気がした。
二人はテーブルを挟んで、ソファに座っている。
お茶と葛きりを並べて、立った。
「ちょっと、君も座って」
専務からそう言われて、取締役を見ると、頷いている。
「失礼します」
横の独り席に座る。
「今日ね、原田君のところに蓮見商事さんの専務が見えてるんだ」
「……」
「古川君、どうした?」
顔色の変わった私を見て、専務が言う。
「先ほど、チラッとお見かけ致しました」
「そう。実は、原田君のほうで取引の詰めをしている。その後状況次第で、僕らもそこへ乗り込む算段だよ」
状況次第?
「どうやら原田取締役秘書の川口さんと蓮見専務がお付き合いをされているみたいだ。彼女のことは原田君もかわいがっているから、本気かどうかかなり確認したようだよ。蓮見専務とは大学時代から交流があったそうで、まあ、原田君も複雑だろう。そこへ来て、どうもかなり本気で川口さんが好きらしい。原田君が言うには、蓮見専務は彼女と結婚も考えるくらい好きなんだそうだ」
弘取締役は、はあとため息をつくと、答えた。
「蓮見専務という人も、なんか軽い人ですね。そんなこと他人に簡単に言うことかな?」
「まあ、原田君と親しいということだろう」
「うちとの取引は最初にしては大きいものになりそうだ。堂本へ出していたいくつかがこちらと取引になる。予想もしなかった展開だよ。古川さん、聞きたいのは川口さんのことなんだ」
そうでしょうね。
「はい」
「川口さんは、本当に好きで付き合っているんだよね?こんなこと言うのはどうかと思うけどさ。どうもこの取引の後ろに彼女の存在があるような気がしてならないんだよ。彼女の実家の原田重機と取引がある営業二課を指名してきていて、そこが今回の取引の相手になる」
「……それは、本当ですか?」
「うん。本当なんだよ、古川さん」
弘取締役が私を見て言う。
思いもしなかった。
そうだ、皐月は私と違って一応社長令嬢だった。
「ここだけの話にしてください」
二人は頷く。
「彼女は本当に蓮見専務が好きでお付き合いしているんだと思います。もともと、男性に告白されることの多い子ですが、なかなか付き合うことはしないのです。本人がかなり納得しないと付き合わないからです」
「そうか。それなら取引を進めるのは大丈夫そうだな。何かあって、共倒れとかしゃれにならん」
専務が言う。
「だから、公私混同は良くないといつも僕が言っているでしょ」
弘取締役が言う。
「……」
デスクの電話が鳴った。
「はい、石井です」
取締役がソファを立ち上がり、デスクの電話を取る。
「わかった。今から兄貴とそちらに行くから」
振り向いた取締役は、専務に目で合図した。
「さあ、最後の詰めだ」
「古川さん、僕ら原田取締役の部屋へ行くから」
「古川さん、その葛きりまだ食べたいから残しておいてね」
「は?兄さんいい加減にしろよ」
「わかりました。入れ物に入れて、専務秘書にお渡ししておきます。少しお土産に二個くらいつけますから」
「あーいいなあ。古川さんホント僕のとこに……」
「ほらいくぞ、兄さん」
専務の腕を引っ張ってつれていく取締役。
面白い兄弟。
私は頭を下げて見送った。
そして、皐月のことを思うと複雑だった。
近いうちにゆっくり話す必要があると痛感した。
秘書室へ戻ると、皐月にメールする。
昼休憩を一緒にとりたいと連絡した。
できないなら夜電話するからいい時間に連絡してと伝えた。
もし、この取引が始まれば、彼女も別れることが難しいかもしれない。
それを考えて取引を直也さんが進めているとしたら?
そんな付き合い、私だったら息が詰まりそう。
でも、愛し合っているなら口を出すことではない。
彼女は社長令嬢。
私の知らないこともあるに違いない。
そして、取引が始まれば、蓮見商事と大口取引のある堂本コーポレーションにも影響が出る。
彼が困らないといいと思った。
相手は直也さんだから親しいし、了承済みという可能性のほうが高いかな。
忘れていたけど、取締役は匠さんと名前で呼び合っていた。
二人の関係も聞いてみないと分からない。
皐月を見ると、取引先の関係者と付き合うのは非常に難しいと痛感した。
私はまだ何も始まっていない。
考えないようにしよう。
頭を振って仕事に入る。
集中していて、昼になったことも忘れていた。
昼休み。
皐月は石井兄弟と原田取締役、蓮見専務と一緒に食事へ行くらしい。
私だったら地獄。可哀想に……。
まあ、直也さんが溺愛しているから守ってくれそうだけど。
久しぶりに上司が外出しているし、のんびりと社食へ行く。
すると、せっかくなのに嫌な人に肩を叩かれた。
「遙、久しぶりだな」
春樹……。よくこんなところで話しかけられるよね?
私が振られたことになっているというのは本当のようね。
「……そういう貴方は元気そうね」
焼き肉定食を持って、コーラを乗せている。好みは変わってない。
「お前も相変わらず、月見うどん好きだなあ。一緒に食わないか」
受け答えも相変わらず。
こんなに空気感変わらないのに……不思議なものね、ドキドキしなくなった。
外のデッキのほうのテーブルへ。
今日は少し寒いので外には人はほとんどいない。
席に座ると黙々とお互い食べる。これも通常運転。
もともと、食べることが好きで付き合い始めた。
「遙。お前、最近綺麗になったな。なんか、あったのか?」
「え?お世辞言える人だったっけ?」
「お前。せっかく褒めてんのに何だよ。誰か出来たのか?」
「あんたに関係ないと言いたいとこだけど、まだシングルです」
「そうか、ならよかった」
「何がいいのよ」
「……悪かったよ、ホントに。魔が差した。今だから言うが、石井取締役にお前のこと牽制されてた」
え?なんて?
驚いて、箸を落としてしまった私を見て、春樹は苦笑いを浮かべている。
「勘違いしたんだ。石井取締役にお前をつまみ食いされたかと。お前のことは信用していたし、よく知っていたから違うはずだとわかってはいた。だけど、相手が悪い。いつもお前を独占してる。俺からしたら雲の上の殿上人だぜ。ホントに悩んで魔が差した」
嘘でしょ。そんな背景があったなんて。
春樹が謝ってきたとき、聞いてくれと言われても突っぱねていた。
まさかそんな理由があったとは。
「春樹が心配しているようなことは取締役から何もされてないし、私に気があるような素振りをされたこともない。でもごめんなさい。あのとき、貴方の話を聞く余裕が私にはなかった。そんなことがあったなんて知らなかった。牽制って気のせいじゃないの?」
こちらをじっと見る。
「……お前と付き合っていると言うことが耳に入ってから、何かというと俺の所に寄って話しかけてくるようになったんだ。しかもお前のことを聞いてくる。そして、お前がどんなにいい秘書か俺に言うんだ。そして結婚退職させるなよとか」
まさか……本当に?
「俺も、いい加減煩わしくてさ。お前に言おうかどうしようか悩んだ。でもお前の直属上司だし。言うと悩むだろ。お前結構繊細なところがあるし」
春樹……私のことを思って、言わないでくれてたの?
「今思うと奴の策略にはまって作戦負けしたかもな。取締役は別れたの聞いてほくそ笑んでいた」
「……それ、本当?」
「嘘言って今更どうするんだよ。お前が戻ってくれるんなら……」
「何言ってんのよ?清水さんはどうしたの?」
「一度そういうことがあっただけで、会社で言い回り彼女面。外側だけで中身がない。お前と比べたら月とすっぽんだな。俺も反省したから、しばらくは彼女の会社での立場を考えて放っておいたが、そろそろ限界でね。昨日別れた。彼女はお休みだよ。俺に当てつけか心痛でお休みだそうだ」
「……春樹。ごめん。ありがとう。でも……」
「分かってるよ。お前は繊細だって言っただろ。俺のやったこと、いくら魔が差してもお前が元に戻る気になんて、すぐにはならないのはわかってる。それに、あの取締役。奴をなんとかしないと。しかし、御曹司だしな。俺も出世はそこそこできそうだが、この会社じゃ勝負にならん」
何言ってんの、春樹。
「その様子だと、取締役のひとり相撲のようだな。まだ、俺の方に分がありそうだ」
「だから言ったでしょ、私にそういう素振りは見せないし、公私混同は大嫌いな人なの」
「混同しなきゃいいんだろ。遙、気をつけろよ。何かあったら呼べよ。助けるくらいは出来る。いざとなれば、転職覚悟で助けてやるよ」
春樹ったら……。
「春樹、ありがとう。何かあったら相談するわ。あなたも自分を大切にね。清水さんとのことも公になると、私とのことからまだ日が浅いし」
「だから、言ったろ。転職も覚悟のうえだ。とはいえ、俺の営業成績を捨てる覚悟がこの会社にあるかねえ?」
「ふふ。確かに。仕事も出来て食いしん坊な春樹を好きになったんでした」
「やめろよ、過去形。マジうざい」
そんな顔を見て、また吹き出して笑ってしまった。
話せてよかった。春樹の顔を正面から見られるようになった。
そして、彼を好きだったこと、良かったと思えるようになった。
でも取締役の話は……気をつけよう。秘書として大切にされていることは口に出してくれているから知っていた。
春樹にそんなことしていたなんて……。
表の顔と裏の顔。公私で別な顔がある人?
考えると寒気がした。
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