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再会
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とうとう、匠さんと食事の日が来た。
時間ギリギリに仕事を終え、約束の時間制駐車場へ行った。
白い指定のセダンが止まっている。
私の姿を見て、運転席から出てきたのは初老の男性だった。
「古川遙さんでしょうか?」
「はい」
「私は、匠様の運転手をしております、柿崎と申します」
そう言うと、お辞儀して後部座席を開けてくれる。
車に乗ると、バックミラーを見ながら私に話しかけてくる。
「ご心配でしょうから、私の話をしておきます。私は、匠様のお小さい頃からお世話をしていたものです。妻はお屋敷住み込みで匠様の乳母もしておりました。おこがましいですが、私にとって匠様は息子同然、それ以上です。ご安心ください」
そうだったのか。それは、身内同然だわ。
「こちらこそ、初対面なのにご丁寧にお話頂きありがとうございます」
遅くなるので出しますねといいながら、運転しながら話してくれる。
「匠様が女性のことで私に頼み事をしてきたのは初めてです。嬉しかったのです」
「そうなんですか?」
「大切にしたい人だと……。その意味は無論ですが、お立場上色々気にすることもあり、かなり厳重に気をつけておられます。古川様の立場と匠様の立場がなかなかすんなりいかないとか。でも、大丈夫です。こういったことは本人次第ですから。匠様にもそうお伝えしました」
「匠さんにとって、柿崎さんは助言ももらえる本当にお父さんのような方なんですね」
「……おこがましいですが、古川様も匠様のことで何かお悩みがあってご本人に言えず困るようなことがあればご相談ください。悪いようには致しません」
なんて、出来た人なんだろう。
親以外でこういう人がいるなんてうらやましい。
「ありがとうございます。よろしくお願いします」
話しているうちに着いてしまった。
エレベーターの場所を教えられ、裏に回ると店の担当者が確認してくる。
すぐにエレベーターに乗せられてそのまま上がると、部屋がひとつ。
ノックをしてはいると、彼が座って待っていた。
「遙。大丈夫だったか?」
「はい。柿崎さんに良くして頂きました」
「は?何をしたんだ柿崎」
「違いますよ、どれだけ匠さんを大切にしているか説明してくださり、安心させてくださったんです。父親のように優しい良い方ですね」
恥ずかしそうにする匠さん。かわいい。
「柿崎のはなしはいいから、ほらこっちに座って」
彼に手を引かれて、横に座る。大きなテーブル。
「料理はまかせてもらっていい?創作フレンチなんだけど、どれも旨いから」
「ええ」
「お酒はどうする?」
「明日も会社ですし、あまり飲みたくないので、軽いものを一杯くらいなら」
「わかった」
そう言うと、彼は軽い白ワインを頼んでくれた。
ステキ。相変わらずいいスーツを着こなしている。
一重の目が私を射貫く。
「どうした?」
「いいえ。久しぶりだけど、相変わらずかっこいいなと思って」
「君も素敵だよ。そのワンピース、君にとても似合う色だ。しかも今日の俺のネクタイと同系色。偶然でも、嬉しいよ」
そうなの。ブルーの色。まるでペアみたい。
「君の僕を真っ直ぐ見つめるキラキラした瞳を見ると心臓がドキドキしてくるよ。吸い込まれてしまいそうで……最初に会った時もそうだった。話していると君の中に引き込まれて……忘れられなくなった」
匠さんが、口元を押さえて横を向く。耳が赤い。
近づいて、正面から匠さんの目を覗き込む。
「どうですか?ドキドキします?」
「……遙。だから俺を煽ってどうする気だ。そんな小悪魔ぶりは俺だけにしろよ。他の男の目を覗いたら許さない」
私の膝を軽く叩く。
「私、小悪魔だったんですね。知らなかった。言われたことないもの。だからそんなつもりじゃありません」
こちらまで恥ずかしい。
美味しい料理が運ばれはじめた。あれ、全部運ばれるの?
温かい方がいいものは、ホットテーブルに乗っている。
デザートとコーヒーは後でご連絡をと言うと、給仕は出て行く。
鍵がかけられた。
「完全個室。必要なければ人は入れないんだ。呼んだときだけ」
だから、ホテルの一室のような作りなのか。
「遙。君が石井コーポレーション勤務なのは直也から聞いていた。分かっているだろうが、ウチとは競合相手だ。直也は俺の小学校からの腐れ縁。高校まで一緒だった。俺は大学一時期海外だったから」
そうだったのか。
「匠さん。石井弘取締役とは親しいんですか?」
「いや、兄の隆君が同窓だった。彼は高校でも同じ部活でね。色々あって。弘君は同じ高校だったし、部活も後から入ってきたから知っているんだ」
部活?
「何の部活ですか?」
「ボランティアや慈善事業から収益を上げられる構築を目指す。まあ、部活というか小さな会社を起業経営する」
は?何それ?
「そんな鳩が豆鉄砲食らったような顔しないで。わかりやすく言うと、まあ、似たような会社経営者の子供が集まって親のまねごとをして収益を上げようとするというか」
何ですって?
「一時期だけやるんだ。そして卒業と同時に解散する。勉強も兼ねて」
「……私達庶民にはわかりにくいですけど、要は将来のために色々やってみるということですね」
「そう。たくさんの従業員を預かってからは失敗できない。従業員のいない会社を作って経営のまねごとをして難しさを知るんだ」
はー、匠さんと私って世界が違う。春樹のいうとおり、雲の上の殿上人だね。
「世界が違うとか思ってるだろ?違わないぞ。弘君の秘書やってるだろ。同じ舞台にいるんだぞ」
そうだけど、そうだけど……違うでしょ。少なくとも私は親もサラリーマン。
「遙。君が気になって仕方ない。一目惚れだったのかも知れない。女性とこんなに趣味が合って、話していて時間を忘れるほど楽しかったことなんて今までなかったんだ。会いたくてしょうがないんだ。つまり……君と付き合いたいんだ」
食事が一段落したとき、意を決したように私を真っ直ぐ見て話した。
「私もこの間言ったとおり、匠さんが気になって仕方なかった。匠さんのことを聞くと皐月は知らないふりをしたの。直也さんと付き合っているのに……。何かあると直感した。まさか、堂本コーポレーションの御曹司だったとは思いも寄りませんでした。でも、私も匠さんを諦められない」
そう言うと、彼は私の腕を引いて、胸の中に入れた。
「好きだ。遙」
「私も好きです。匠さん」
ふたりでにっこりと笑い合い、おでこをつける。ゆっくり重なって、優しい口づけが落ちてきた。
「ダメだ。これ以上やると止まらなくなる。今度は休日にデートしよう」
嬉しい。
「可愛い顔するなよ。どうしたらいいんだ」
彼は顔を上に向けてはーっと息を吐いた。
「今日はここまでだな。明日もあるし。俺も明日からパリへ出張なんだ」
「そうですか。忙しいんですね」
「遙。ひとつ言っておく。石井兄弟には気をつけろ。兄の隆は俺にライバル意識がある。君のことを気づかれると君にちょっかいを出す可能性がある。弘君は君をずいぶん気に入っているようだ。それらしいことはなかったか?」
「今のところはありません。ですが……」
「なんだ?」
「実は……お付き合いをしていた社内の人から付き合っていた当時、取締役に私のことでしょっちゅう声をかけられて牽制されていたと聞かされたんです」
「それは、秘書としてということなのか?弘君は結構策略家だ。実は隆より厄介かもしれない。口に出さないで考えて行動するタイプだ。石井コーポレーションは隆だけならどうということはないが、弘君がやっかいなんだ。うちもそれで気をつけている」
そうだったんだ。
私、分かっていなかったのかも知れない。
じっと考え込む私を見て、匠さんは頭を撫でてくれた。
「大丈夫だ。何かあれば守るから。それと、直也達だが……」
「はい」
「あいつから事前連絡がなかった。皐月さんのことが今回の取引の引き金のようだ。まあ、あのくらいの額はどうということはないが、そのまま石井の傘下に入るようなことがあれば大変なことになる。皐月さんはそちらの取引企業のお嬢さんらしいな」
「調べたんですか?」
「悪いが、直也がこちらに話してこないことは調べるしかない。こちらも対処できないんでね。皐月さんの担当役員が直也の大学の後輩らしい。面倒なことになった」
どうしよう。
「遙には関係ない。気にしなくていいが、巻き込まれて何か困ることが起きたらすぐに言ってくるんだ。わかったね?」
「……はい」
そう言うと、パリから戻ったら連絡すると言い残して、また抱きしめてキスをした。
先に下へ降りると、そこには私を柿崎さんが待っていた。
そしてもう一人、柿崎さんに似た男性がそこにいた。
「初めまして。柿崎の息子です。堂本コーポレーションの秘書室長をしております」
綺麗にお辞儀をされる。
「初めまして。あの」
「匠様は私がお送りします。古川さんは父が。これからお目にかかることもあるかもしれません。どうぞよろしくお願いします」
そう言うと、去って行く。
さすがというか、ちょっとびっくりした。
柿崎さんに促されて、乗ってきた白いセダンに乗る。
そして、マンションの前まで送ってもらった。
私は今親元を離れて会社近くのマンション暮らし。
実家は関東だが神奈川の田舎のほう。
とても通いきれず、三年目を機に一人暮らしを始めた。
結構適当な性格なので、食事もこだわりはないが、さすがにコンビニ弁当や外食は続けば辛くて、親のありがたみを痛感している。
ただ、彼氏がいる時に実家はやはり面倒。
春樹と付き合っている時も外泊が続けば言わざる得ない。
そして別れれば心配をかける。
難しい年頃だ。
親は結婚を期待するし、まあ、自分だってゴールが考えられる人とお付き合いしたいと思ってはいる。
匠さんとのお付き合いは知られたらおそらく心配しかかけないだろう。
一人暮らしで良かったと思う。
時間ギリギリに仕事を終え、約束の時間制駐車場へ行った。
白い指定のセダンが止まっている。
私の姿を見て、運転席から出てきたのは初老の男性だった。
「古川遙さんでしょうか?」
「はい」
「私は、匠様の運転手をしております、柿崎と申します」
そう言うと、お辞儀して後部座席を開けてくれる。
車に乗ると、バックミラーを見ながら私に話しかけてくる。
「ご心配でしょうから、私の話をしておきます。私は、匠様のお小さい頃からお世話をしていたものです。妻はお屋敷住み込みで匠様の乳母もしておりました。おこがましいですが、私にとって匠様は息子同然、それ以上です。ご安心ください」
そうだったのか。それは、身内同然だわ。
「こちらこそ、初対面なのにご丁寧にお話頂きありがとうございます」
遅くなるので出しますねといいながら、運転しながら話してくれる。
「匠様が女性のことで私に頼み事をしてきたのは初めてです。嬉しかったのです」
「そうなんですか?」
「大切にしたい人だと……。その意味は無論ですが、お立場上色々気にすることもあり、かなり厳重に気をつけておられます。古川様の立場と匠様の立場がなかなかすんなりいかないとか。でも、大丈夫です。こういったことは本人次第ですから。匠様にもそうお伝えしました」
「匠さんにとって、柿崎さんは助言ももらえる本当にお父さんのような方なんですね」
「……おこがましいですが、古川様も匠様のことで何かお悩みがあってご本人に言えず困るようなことがあればご相談ください。悪いようには致しません」
なんて、出来た人なんだろう。
親以外でこういう人がいるなんてうらやましい。
「ありがとうございます。よろしくお願いします」
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「遙。大丈夫だったか?」
「はい。柿崎さんに良くして頂きました」
「は?何をしたんだ柿崎」
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恥ずかしそうにする匠さん。かわいい。
「柿崎のはなしはいいから、ほらこっちに座って」
彼に手を引かれて、横に座る。大きなテーブル。
「料理はまかせてもらっていい?創作フレンチなんだけど、どれも旨いから」
「ええ」
「お酒はどうする?」
「明日も会社ですし、あまり飲みたくないので、軽いものを一杯くらいなら」
「わかった」
そう言うと、彼は軽い白ワインを頼んでくれた。
ステキ。相変わらずいいスーツを着こなしている。
一重の目が私を射貫く。
「どうした?」
「いいえ。久しぶりだけど、相変わらずかっこいいなと思って」
「君も素敵だよ。そのワンピース、君にとても似合う色だ。しかも今日の俺のネクタイと同系色。偶然でも、嬉しいよ」
そうなの。ブルーの色。まるでペアみたい。
「君の僕を真っ直ぐ見つめるキラキラした瞳を見ると心臓がドキドキしてくるよ。吸い込まれてしまいそうで……最初に会った時もそうだった。話していると君の中に引き込まれて……忘れられなくなった」
匠さんが、口元を押さえて横を向く。耳が赤い。
近づいて、正面から匠さんの目を覗き込む。
「どうですか?ドキドキします?」
「……遙。だから俺を煽ってどうする気だ。そんな小悪魔ぶりは俺だけにしろよ。他の男の目を覗いたら許さない」
私の膝を軽く叩く。
「私、小悪魔だったんですね。知らなかった。言われたことないもの。だからそんなつもりじゃありません」
こちらまで恥ずかしい。
美味しい料理が運ばれはじめた。あれ、全部運ばれるの?
温かい方がいいものは、ホットテーブルに乗っている。
デザートとコーヒーは後でご連絡をと言うと、給仕は出て行く。
鍵がかけられた。
「完全個室。必要なければ人は入れないんだ。呼んだときだけ」
だから、ホテルの一室のような作りなのか。
「遙。君が石井コーポレーション勤務なのは直也から聞いていた。分かっているだろうが、ウチとは競合相手だ。直也は俺の小学校からの腐れ縁。高校まで一緒だった。俺は大学一時期海外だったから」
そうだったのか。
「匠さん。石井弘取締役とは親しいんですか?」
「いや、兄の隆君が同窓だった。彼は高校でも同じ部活でね。色々あって。弘君は同じ高校だったし、部活も後から入ってきたから知っているんだ」
部活?
「何の部活ですか?」
「ボランティアや慈善事業から収益を上げられる構築を目指す。まあ、部活というか小さな会社を起業経営する」
は?何それ?
「そんな鳩が豆鉄砲食らったような顔しないで。わかりやすく言うと、まあ、似たような会社経営者の子供が集まって親のまねごとをして収益を上げようとするというか」
何ですって?
「一時期だけやるんだ。そして卒業と同時に解散する。勉強も兼ねて」
「……私達庶民にはわかりにくいですけど、要は将来のために色々やってみるということですね」
「そう。たくさんの従業員を預かってからは失敗できない。従業員のいない会社を作って経営のまねごとをして難しさを知るんだ」
はー、匠さんと私って世界が違う。春樹のいうとおり、雲の上の殿上人だね。
「世界が違うとか思ってるだろ?違わないぞ。弘君の秘書やってるだろ。同じ舞台にいるんだぞ」
そうだけど、そうだけど……違うでしょ。少なくとも私は親もサラリーマン。
「遙。君が気になって仕方ない。一目惚れだったのかも知れない。女性とこんなに趣味が合って、話していて時間を忘れるほど楽しかったことなんて今までなかったんだ。会いたくてしょうがないんだ。つまり……君と付き合いたいんだ」
食事が一段落したとき、意を決したように私を真っ直ぐ見て話した。
「私もこの間言ったとおり、匠さんが気になって仕方なかった。匠さんのことを聞くと皐月は知らないふりをしたの。直也さんと付き合っているのに……。何かあると直感した。まさか、堂本コーポレーションの御曹司だったとは思いも寄りませんでした。でも、私も匠さんを諦められない」
そう言うと、彼は私の腕を引いて、胸の中に入れた。
「好きだ。遙」
「私も好きです。匠さん」
ふたりでにっこりと笑い合い、おでこをつける。ゆっくり重なって、優しい口づけが落ちてきた。
「ダメだ。これ以上やると止まらなくなる。今度は休日にデートしよう」
嬉しい。
「可愛い顔するなよ。どうしたらいいんだ」
彼は顔を上に向けてはーっと息を吐いた。
「今日はここまでだな。明日もあるし。俺も明日からパリへ出張なんだ」
「そうですか。忙しいんですね」
「遙。ひとつ言っておく。石井兄弟には気をつけろ。兄の隆は俺にライバル意識がある。君のことを気づかれると君にちょっかいを出す可能性がある。弘君は君をずいぶん気に入っているようだ。それらしいことはなかったか?」
「今のところはありません。ですが……」
「なんだ?」
「実は……お付き合いをしていた社内の人から付き合っていた当時、取締役に私のことでしょっちゅう声をかけられて牽制されていたと聞かされたんです」
「それは、秘書としてということなのか?弘君は結構策略家だ。実は隆より厄介かもしれない。口に出さないで考えて行動するタイプだ。石井コーポレーションは隆だけならどうということはないが、弘君がやっかいなんだ。うちもそれで気をつけている」
そうだったんだ。
私、分かっていなかったのかも知れない。
じっと考え込む私を見て、匠さんは頭を撫でてくれた。
「大丈夫だ。何かあれば守るから。それと、直也達だが……」
「はい」
「あいつから事前連絡がなかった。皐月さんのことが今回の取引の引き金のようだ。まあ、あのくらいの額はどうということはないが、そのまま石井の傘下に入るようなことがあれば大変なことになる。皐月さんはそちらの取引企業のお嬢さんらしいな」
「調べたんですか?」
「悪いが、直也がこちらに話してこないことは調べるしかない。こちらも対処できないんでね。皐月さんの担当役員が直也の大学の後輩らしい。面倒なことになった」
どうしよう。
「遙には関係ない。気にしなくていいが、巻き込まれて何か困ることが起きたらすぐに言ってくるんだ。わかったね?」
「……はい」
そう言うと、パリから戻ったら連絡すると言い残して、また抱きしめてキスをした。
先に下へ降りると、そこには私を柿崎さんが待っていた。
そしてもう一人、柿崎さんに似た男性がそこにいた。
「初めまして。柿崎の息子です。堂本コーポレーションの秘書室長をしております」
綺麗にお辞儀をされる。
「初めまして。あの」
「匠様は私がお送りします。古川さんは父が。これからお目にかかることもあるかもしれません。どうぞよろしくお願いします」
そう言うと、去って行く。
さすがというか、ちょっとびっくりした。
柿崎さんに促されて、乗ってきた白いセダンに乗る。
そして、マンションの前まで送ってもらった。
私は今親元を離れて会社近くのマンション暮らし。
実家は関東だが神奈川の田舎のほう。
とても通いきれず、三年目を機に一人暮らしを始めた。
結構適当な性格なので、食事もこだわりはないが、さすがにコンビニ弁当や外食は続けば辛くて、親のありがたみを痛感している。
ただ、彼氏がいる時に実家はやはり面倒。
春樹と付き合っている時も外泊が続けば言わざる得ない。
そして別れれば心配をかける。
難しい年頃だ。
親は結婚を期待するし、まあ、自分だってゴールが考えられる人とお付き合いしたいと思ってはいる。
匠さんとのお付き合いは知られたらおそらく心配しかかけないだろう。
一人暮らしで良かったと思う。
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