〇〇少女ワールド ２

アナザーストーリー少女

「私と、お友達になろうよ。アハッ！」
　真理亜はお友達１００万人キャンペーンを行っている。
「この世はお友達が全て！　勝負の決め手はお友達で決まる！」
　テーマは、なぜか盛り上がるお友達。ちょうど子供の頃に呼んだ週刊少年マンガ雑誌と同じテーマだからだろうか。
「ということで、全ての話に真理亜ちゃんが出る必要はないんだ。私がメインの物語の話を〇〇少女ワールドの中で書けばいいんだ。」
　そういうこと。もう疲れたし、新しいタイトルはいらない。何か思いついたら、〇〇少女ワールドの中で書けばいいのだ。
「即興でKAC２０２０コン５作も直ぐにできたしね。素晴らしい速筆力だ。アハッ！」
　過去作を〇〇少女ワールドに置き換えると４００万字位の文字量はある。素晴らしい経験だ。私のレベルはいくらだろう？　コネがないので出版社からお声がかかるのを待っていよう。普通にアニメ化やドラマ化できる原作である。新聞やアニメ雑誌の４コマ漫画でもいいな。アハッ！
「魔法少女アリアと魔法擬人化少女たちの憂鬱。いい感じのタイトルだ。」
　完全に涼宮ハルヒの憂鬱ですな。
「異世界ファンタジーで、魔法少女と魔法擬人化少女が大冒険！　若しくは現世界ファンタジーで、魔法少女と魔法擬人化少女たちが大冒険！」
　どちらかの路線か？　それとも両方か？
「私は異世界ファンタジーの方がいいです。だって現世界ファンタジーだと、炎の魔法ファイアを使うと、直ぐに消防車少女が来ちゃうんだもの。アハッ！」
　ファイア魔法の擬人化ファイリアは、消防隊少女に敏感なお年頃だった。
「逆に私は現世界で地球温暖化と戦い氷山で氷を増幅させて、地球に氷河期をもたらせて地球を救います！　アハッ！」
　ブリザリアは地球の自然環境を考える心優しい女の子である。
「そんなことしたら人類が凍っちゃうわ。」
「真理亜ちゃん！？」
　アナザーストーリーの話をしている所に本編の〇〇少女ワールドの主人公、不動のセンター、４番でサードの真理亜が現れる。
「アリアちゃん！　ファイリアちゃん！　ブリザリアちゃん！　私たちはお友達よね？」
　３人の〇〇少女に戦慄が走る。ここで「お友達じゃない。」といえば、３人の命はない。
「もちろんよ！　真理亜ちゃんは私のお友達だよ！　なあ、みんな！」
「はい！　真理亜様は大切なお友達です！　アハッ！」
「その通りです！　真理亜様あっての私たちですよ！　アハッ！」
「そうよね！　私たちお友達だもんね！　アハッ！」
「ふ～う。」
　命が助かったと３人の〇〇少女たちは安堵のため息を吐く。
「なら、アナザーストーリーをする時も私を呼んでくれるんでしょうね？」
　ギクッ！？　鋭くドスの利いた声で３人の〇〇少女を脅す真理亜。
「も、もちろんよ！　ね？　ね？　アハッ！」
「はい！　お友達同士助け合いましょう！　アハッ！」
「真理亜様は私たちの女神です！　アハッ！」
　こうして真理亜の周囲の〇〇少女の気遣いにより世界の平和は守られているのだった。
　つづく。