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ポーちゃんママと隠しアイテム
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「エクレア!? エクレアに違いない!?」
ポーちゃんママの圧倒的な強さはあっという間に噂話に広がった。
「あの、サインください。」
「いいよ。はい。」
ファンにはサインを書いて笑顔で対応するポーちゃんママ。
「ありがとうございます。これをネットで転売してうな重を食べます!」
「サインを返せ!」
こんなやり取りは日常茶飯事である。
「キラー・ロボを突破できたのが10人位か。結局は2週間後の対戦の大会でも、こいつらがライバルになる訳だ。」
ポーちゃんママは周囲を見渡す。不気味そうな戦士が9人もいる。
ピキーン!
その時、ポーちゃんママは悪いことを思いついた。
「こいつらをここで闇討ちして完膚なきまでに倒してしまえば対戦の大会で私のライバルがいなくなるんじゃないか? イヒッ。」
悪い人の顔になるポーちゃんママ。
「いかんいかん。私は2児の母として、そんな卑怯なことはしてはいけない。」
しかし良心が卑怯な行為をやめさせる。
ピキーン!
その時、ポーちゃんママは何かを感じた。
「何!?」
どこかからか弓矢が飛んでくる。
「ウワアアアアアー!?」
間一髪のところでかわすポーちゃんママ。
「おまえ、エクレアだな? 俺と勝負しろ!」
そこにスナイパーが現れる。
「いいだろう。挑まれる分には仕方がないもんね。アハッ!」
最初からポーちゃんママは戦う気が満々である。
「かかって来なさい。私の実力を見せてあげましょう。」
ゲーマーの血が騒ぐのだ。
「悪いが俺はスナイパーでね。距離を取らせてもらうぜ!」
「そうわさせるか!」
逃げようとするスナイパーを追いかけるポーちゃんママ。
「ミラージュ!」
スナイパーの体が消えていく。
「なに!? 姿が消えた!?」
「どうだ? これで俺の位置が分かるまい! おまえはどこから飛んでくるかもわからない矢に射抜かれて死ぬのだ!」
一見、ポーちゃんママは大ピンチに見えた。
「ふっふっふっ。それがどうした?」
「なに? 見えなければ全部焼き払えばいいだけのことよ。いでよ! 魔王ドラゴン・キング!」
「ガオー!」
ポーちゃんママは魔王ドラゴン・キングをゴットカードから召喚する。
「なに!? 勇者トロが魔王を召喚しただと!? そんなことができるのか!?」
「できるんです。アハッ!」
スナイパーさんもビックリ。
「いくよ! ドラゴン・キング! 全部焼き払え!」
「ガオー! 必殺! ドラゴン・キング・ファイア!」
魔王ドラゴン・キングが火を吐いた。辺り一面は消えない炎に包まれた。
「ギャアアアアアアー!」
姿は見えないがスナイパーさんは倒された。
「まず1匹! アハッ!」
目的を忘れて狩りを楽しんでいるポーちゃんママ。
「ギャアアアアアアー!」
ポーちゃんママの前で誰かが倒された。
「あ、2匹目さんがやられてる。」
「そいつで3人目だよ。」
その時、騎士が声をかけてきた。
「ということは、これで4人脱落か。あと5人を倒せば私の天下だ。アハッ!」
どこか一人だけ方向性がズレているポーちゃんママ。
「おまえは悪魔か?」
「はい。よく言われます。エヘッ!」
ポーちゃんママはゲーム業界では悪魔のエクレアで名前が知れ渡っている。
「で、こいつはなんなんだ? まるで悪の大神官ベーコンみたいだな。」
「いや、そのまさか。どこから見てもベーコンでしょ。」
「やっぱりそうなんだ。アハッ!」
ポーちゃんママはうっかり屋さんでカワイイ。
「そういうことか、隠しダンジョンは製作中であろう竜の探求2のデータを活用しているのか。」
鈴木プログラマー、ご苦労様です。
悪の大神官ベーコン
レベル500
全ステータス1000
お金5000円
「こんなもんどうやって倒せっていうんだよ?」
さすがのポーちゃんママもびっくらこいた。
「ここは残った6人で協力して倒す方がいいと思うんだが? どうだろう?」
「異議なし! 賛成!」
6人で共闘してベーコンと戦うかに見えた。
「パス。」
「え?」
「私は一人でベーコンをたおせると思うから。」
しかしポーちゃんママは共闘の誘いを断った。
「ええー!?」
ポーちゃんママの発言に一同は驚愕する。
「じゃあ、私はソロプレイなんで、皆さんは仲良く遊んでくださいね。」
そういうとポーちゃんママは悪の大神官ベーコンに戦いを挑む。
「ベーコンのステータスはこんなものか。私の攻撃力が1320だから1回の攻撃で与えられるダメージが320。ということは4回の攻撃で倒せるな。」
あくまでも勝つ気でいるポーちゃんママ。
「逆にベーコンの攻撃で780のダメージを食らうのか・・・・・・オエヘッ。防具も作らないとダメだな。」
剣は作ったが材料が足らないので防具はまだ作っていないポーちゃんママ。
「つまり私は2回攻撃を受けると死んじゃうのか不公平だな。」
ポーちゃんママは荒んだ世の中を嘆く。
「まあ、いい。必殺技で一撃で倒せばいいだけの話よね。」
ポーちゃんママの覚悟が決まった。
「いでよ! 勇者トロ!」
「おお!」
ポーちゃんママはゴットカードから勇者トロを召喚する。
「よく来た! 勇者よ! ここがおまえの墓場になるのだ!」
大神官ベーコンが現れた。
「よく言うよ。邪神シトの使い魔の分際で。」
「なに!? おまえは邪神様を知っているというのか!?」
「その通り。邪神どころか大魔王ソーマも知り合いだ。」
「なんと!?」
急な展開に慌てるベーコン。
「いいのか? 邪神と大魔王の知り合いに無礼を働いたと知られたら、おまえの命はないぞ。」
「ヒイイイイイー!?」
「そういえば魔王のパラモスが私に無礼を働いたといって大魔王ソーマにゾンビに変えられたってな。」
「なんですと!? あれはあなた様の仕業だったんですか!?」
「その通り。エッヘン。」
なぜか話のつじつまが合う。
「どうも失礼しました。どうぞ。お通り下さい。ダンジョンの中に大量の資源が眠っております。」
「ありがとう。ベーコンちゃん。」
「どういたしまして。」
お礼を言って中に進んでいくポーちゃんママ。
「あ、そうだ。他に5人の冒険者がいるから絶対にここを通さないでね。分かった?」
「イエッサ! ボス!」
大神官ベーコンは門番になった。
「お宝! お宝! 嬉しいな! アハッ!」
ポーちゃんママはお宝を探しに消えていった。
「いったい俺たちは何を見ていたんだ?」
「大神官ベーコンと会話してた。スゴイ!?」
「こんなのありか!?」
他の5人の冒険者はつまらないものを見てしまった。
「おまえたち! ここから先に進めると思うなよ!」
冒険者たちの前に大神官ベーコンが立ちはだかる。
「そんなバカな!?」
「死ね! 人間ども! 大神官最大の呪文! 固焼き魔法! ウェルダン!」
灼熱の炎が冒険者たちを襲う。
「ギャアアアアアアー!」
魔法力1000に魔法の破壊力をプラスして冒険者たちを焼き尽くしてしまった。
「やったー! お宝がたくさん! これで私の防具も作るんだ! わ~い!」
貴重なアイテムをたくさん手に入れて大喜びのポーちゃんママであった。
つづく。
ポーちゃんママの圧倒的な強さはあっという間に噂話に広がった。
「あの、サインください。」
「いいよ。はい。」
ファンにはサインを書いて笑顔で対応するポーちゃんママ。
「ありがとうございます。これをネットで転売してうな重を食べます!」
「サインを返せ!」
こんなやり取りは日常茶飯事である。
「キラー・ロボを突破できたのが10人位か。結局は2週間後の対戦の大会でも、こいつらがライバルになる訳だ。」
ポーちゃんママは周囲を見渡す。不気味そうな戦士が9人もいる。
ピキーン!
その時、ポーちゃんママは悪いことを思いついた。
「こいつらをここで闇討ちして完膚なきまでに倒してしまえば対戦の大会で私のライバルがいなくなるんじゃないか? イヒッ。」
悪い人の顔になるポーちゃんママ。
「いかんいかん。私は2児の母として、そんな卑怯なことはしてはいけない。」
しかし良心が卑怯な行為をやめさせる。
ピキーン!
その時、ポーちゃんママは何かを感じた。
「何!?」
どこかからか弓矢が飛んでくる。
「ウワアアアアアー!?」
間一髪のところでかわすポーちゃんママ。
「おまえ、エクレアだな? 俺と勝負しろ!」
そこにスナイパーが現れる。
「いいだろう。挑まれる分には仕方がないもんね。アハッ!」
最初からポーちゃんママは戦う気が満々である。
「かかって来なさい。私の実力を見せてあげましょう。」
ゲーマーの血が騒ぐのだ。
「悪いが俺はスナイパーでね。距離を取らせてもらうぜ!」
「そうわさせるか!」
逃げようとするスナイパーを追いかけるポーちゃんママ。
「ミラージュ!」
スナイパーの体が消えていく。
「なに!? 姿が消えた!?」
「どうだ? これで俺の位置が分かるまい! おまえはどこから飛んでくるかもわからない矢に射抜かれて死ぬのだ!」
一見、ポーちゃんママは大ピンチに見えた。
「ふっふっふっ。それがどうした?」
「なに? 見えなければ全部焼き払えばいいだけのことよ。いでよ! 魔王ドラゴン・キング!」
「ガオー!」
ポーちゃんママは魔王ドラゴン・キングをゴットカードから召喚する。
「なに!? 勇者トロが魔王を召喚しただと!? そんなことができるのか!?」
「できるんです。アハッ!」
スナイパーさんもビックリ。
「いくよ! ドラゴン・キング! 全部焼き払え!」
「ガオー! 必殺! ドラゴン・キング・ファイア!」
魔王ドラゴン・キングが火を吐いた。辺り一面は消えない炎に包まれた。
「ギャアアアアアアー!」
姿は見えないがスナイパーさんは倒された。
「まず1匹! アハッ!」
目的を忘れて狩りを楽しんでいるポーちゃんママ。
「ギャアアアアアアー!」
ポーちゃんママの前で誰かが倒された。
「あ、2匹目さんがやられてる。」
「そいつで3人目だよ。」
その時、騎士が声をかけてきた。
「ということは、これで4人脱落か。あと5人を倒せば私の天下だ。アハッ!」
どこか一人だけ方向性がズレているポーちゃんママ。
「おまえは悪魔か?」
「はい。よく言われます。エヘッ!」
ポーちゃんママはゲーム業界では悪魔のエクレアで名前が知れ渡っている。
「で、こいつはなんなんだ? まるで悪の大神官ベーコンみたいだな。」
「いや、そのまさか。どこから見てもベーコンでしょ。」
「やっぱりそうなんだ。アハッ!」
ポーちゃんママはうっかり屋さんでカワイイ。
「そういうことか、隠しダンジョンは製作中であろう竜の探求2のデータを活用しているのか。」
鈴木プログラマー、ご苦労様です。
悪の大神官ベーコン
レベル500
全ステータス1000
お金5000円
「こんなもんどうやって倒せっていうんだよ?」
さすがのポーちゃんママもびっくらこいた。
「ここは残った6人で協力して倒す方がいいと思うんだが? どうだろう?」
「異議なし! 賛成!」
6人で共闘してベーコンと戦うかに見えた。
「パス。」
「え?」
「私は一人でベーコンをたおせると思うから。」
しかしポーちゃんママは共闘の誘いを断った。
「ええー!?」
ポーちゃんママの発言に一同は驚愕する。
「じゃあ、私はソロプレイなんで、皆さんは仲良く遊んでくださいね。」
そういうとポーちゃんママは悪の大神官ベーコンに戦いを挑む。
「ベーコンのステータスはこんなものか。私の攻撃力が1320だから1回の攻撃で与えられるダメージが320。ということは4回の攻撃で倒せるな。」
あくまでも勝つ気でいるポーちゃんママ。
「逆にベーコンの攻撃で780のダメージを食らうのか・・・・・・オエヘッ。防具も作らないとダメだな。」
剣は作ったが材料が足らないので防具はまだ作っていないポーちゃんママ。
「つまり私は2回攻撃を受けると死んじゃうのか不公平だな。」
ポーちゃんママは荒んだ世の中を嘆く。
「まあ、いい。必殺技で一撃で倒せばいいだけの話よね。」
ポーちゃんママの覚悟が決まった。
「いでよ! 勇者トロ!」
「おお!」
ポーちゃんママはゴットカードから勇者トロを召喚する。
「よく来た! 勇者よ! ここがおまえの墓場になるのだ!」
大神官ベーコンが現れた。
「よく言うよ。邪神シトの使い魔の分際で。」
「なに!? おまえは邪神様を知っているというのか!?」
「その通り。邪神どころか大魔王ソーマも知り合いだ。」
「なんと!?」
急な展開に慌てるベーコン。
「いいのか? 邪神と大魔王の知り合いに無礼を働いたと知られたら、おまえの命はないぞ。」
「ヒイイイイイー!?」
「そういえば魔王のパラモスが私に無礼を働いたといって大魔王ソーマにゾンビに変えられたってな。」
「なんですと!? あれはあなた様の仕業だったんですか!?」
「その通り。エッヘン。」
なぜか話のつじつまが合う。
「どうも失礼しました。どうぞ。お通り下さい。ダンジョンの中に大量の資源が眠っております。」
「ありがとう。ベーコンちゃん。」
「どういたしまして。」
お礼を言って中に進んでいくポーちゃんママ。
「あ、そうだ。他に5人の冒険者がいるから絶対にここを通さないでね。分かった?」
「イエッサ! ボス!」
大神官ベーコンは門番になった。
「お宝! お宝! 嬉しいな! アハッ!」
ポーちゃんママはお宝を探しに消えていった。
「いったい俺たちは何を見ていたんだ?」
「大神官ベーコンと会話してた。スゴイ!?」
「こんなのありか!?」
他の5人の冒険者はつまらないものを見てしまった。
「おまえたち! ここから先に進めると思うなよ!」
冒険者たちの前に大神官ベーコンが立ちはだかる。
「そんなバカな!?」
「死ね! 人間ども! 大神官最大の呪文! 固焼き魔法! ウェルダン!」
灼熱の炎が冒険者たちを襲う。
「ギャアアアアアアー!」
魔法力1000に魔法の破壊力をプラスして冒険者たちを焼き尽くしてしまった。
「やったー! お宝がたくさん! これで私の防具も作るんだ! わ~い!」
貴重なアイテムをたくさん手に入れて大喜びのポーちゃんママであった。
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