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24話
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平和な日常を謳歌していた瑞希だが、そんな平和な日常はすぐに終わりを迎えた。
いつものように一人で昼食を食べ、適当に廊下を歩いていたら誰かに声をかけられた。
ちなみに、舞はクラス最上位のリア充グループと昼食を食べているし、撫子は昼休みになるとどこかにいなくなる。
きっと一人で静かに過ごしたいのだろう。
その気持ちは分かる。
だが瑞希はどこに行けば一人になれるか分からなかったため、ただいま模索中である。
閑話休題。
そろそろ現実に戻ろう。
「ちょっと柊。話があるんだけどちょっと良い」
「げぇ」
「げぇってなによ。クラスメイトに向かってよくそんな嫌そうな顔ができたわね」
相手に意見を聞いているように見えるが、威圧的な声音のせいでその質問はただの強制である。
瑞希はクラスで一番話しかけてほしくない人に話しかけられて思わず、嫌な顔をする。
さすがの瑞希もここでポーカーフェイスはできなかった。
「それでなんの用なんだ。私は一色に用はないんだが」
「へぇ~あたしの名前覚えてるんだ」
「一応クラスメイトだからな」
嫌な表情を浮かべ、相手にこれ以上あなたとは話したくないアピールをしたのだが、相手には全然伝わっていないようだった。
むしろ、相手は瑞希が自分の名前を覚えていて、感心していた。
瑞希に話しかけてきた相手はリア充グループの一人でクラスメイトの一色椿、男の娘である。
身長は百五四センチばと少し小さい。
髪はナチュラルの金髪で、ハーフらしい。
舞の金髪よりもさらに美しい金髪である。まさに天然ものである。
長さは腰近くまであり、野球部に所属しているのによく邪魔にならないものである。
瞳は蒼色で、ロシア系の血が混じっている。
性格は傲慢、高飛車で、瑞希とは真逆の性格である。
だからこそ、こんな面倒な男の娘に話しかけれて瑞希は憂鬱だったのだ。
「それで私になんの用なんだ。私たちは廊下ですれ違ったら声をかけ合うような仲じゃないだろ」
「自己紹介の時にも思ったけど、あんた結構ズバズバ言うタイプよね」
「用がないなら失礼する。私は君に用はないからな」
「ホントムカつく言い方よね。まっあたしもあんたと長い時間話したいとは思わないから単刀直入に言うわ。あまりあたしたちの舞と一緒にいないでくれるかな」
「……はっ」
椿からの予想外な注文に、瑞希は素で意味不明だった。
瑞希だってそりゃ、そんな間抜け顔になる。
別に舞と好きで一緒にいるわけでもないし、もちろん嫌いなわけでもないのだが、そんなことを外野がとやかく言うのはお門違いである。
そもそも舞が瑞希たちと一緒にいたいのは舞が瑞希と一緒にいたいからであって、それを邪魔する権利は瑞希にも椿にもない。
いつものように一人で昼食を食べ、適当に廊下を歩いていたら誰かに声をかけられた。
ちなみに、舞はクラス最上位のリア充グループと昼食を食べているし、撫子は昼休みになるとどこかにいなくなる。
きっと一人で静かに過ごしたいのだろう。
その気持ちは分かる。
だが瑞希はどこに行けば一人になれるか分からなかったため、ただいま模索中である。
閑話休題。
そろそろ現実に戻ろう。
「ちょっと柊。話があるんだけどちょっと良い」
「げぇ」
「げぇってなによ。クラスメイトに向かってよくそんな嫌そうな顔ができたわね」
相手に意見を聞いているように見えるが、威圧的な声音のせいでその質問はただの強制である。
瑞希はクラスで一番話しかけてほしくない人に話しかけられて思わず、嫌な顔をする。
さすがの瑞希もここでポーカーフェイスはできなかった。
「それでなんの用なんだ。私は一色に用はないんだが」
「へぇ~あたしの名前覚えてるんだ」
「一応クラスメイトだからな」
嫌な表情を浮かべ、相手にこれ以上あなたとは話したくないアピールをしたのだが、相手には全然伝わっていないようだった。
むしろ、相手は瑞希が自分の名前を覚えていて、感心していた。
瑞希に話しかけてきた相手はリア充グループの一人でクラスメイトの一色椿、男の娘である。
身長は百五四センチばと少し小さい。
髪はナチュラルの金髪で、ハーフらしい。
舞の金髪よりもさらに美しい金髪である。まさに天然ものである。
長さは腰近くまであり、野球部に所属しているのによく邪魔にならないものである。
瞳は蒼色で、ロシア系の血が混じっている。
性格は傲慢、高飛車で、瑞希とは真逆の性格である。
だからこそ、こんな面倒な男の娘に話しかけれて瑞希は憂鬱だったのだ。
「それで私になんの用なんだ。私たちは廊下ですれ違ったら声をかけ合うような仲じゃないだろ」
「自己紹介の時にも思ったけど、あんた結構ズバズバ言うタイプよね」
「用がないなら失礼する。私は君に用はないからな」
「ホントムカつく言い方よね。まっあたしもあんたと長い時間話したいとは思わないから単刀直入に言うわ。あまりあたしたちの舞と一緒にいないでくれるかな」
「……はっ」
椿からの予想外な注文に、瑞希は素で意味不明だった。
瑞希だってそりゃ、そんな間抜け顔になる。
別に舞と好きで一緒にいるわけでもないし、もちろん嫌いなわけでもないのだが、そんなことを外野がとやかく言うのはお門違いである。
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