96 / 143
09 交流の成果
十人十色
しおりを挟む
スードル達は、アイさんやエーチさん、それに宮廷騎士団の人たちと一緒に魔術や魔導の練習をしていた。
「何してるんですか?」
「お互いの魔術を、教え合ってるんだよー!」
レイスさんもいたようだ。魔術といえばレイスさんだからなぁ。
「宮廷騎士団は伝統的な形式術式を使うから。僕は魔導士の方から、話を聞いてるんだよ」
「宮廷騎士団なんて、滅多に会えないもんねー! こんな風にお話しするのも久しぶりだよ!」
「それは我々も同じですよ」
「冒険者の方とはよく会いますが、Aランクの冒険者は滅多に」
「騎士団の人って、魔術使うんですか?」
「人材はバランス良く配分されています。第3騎士団は魔術師が少ない方ですが、10人はいますよ」
「へー、そうなんですか」
「魔導士も3名ほど所属しています」
騎士団の人はみんな、物腰が丁寧でとても優しい。
あと、制服が可愛い。
「ほら、気合いを入れろエーチ! 頑張れ!」
「ば、バブル・えっ、エレメント・あく、アクアっ、あっ、」
「頑張れ! 頑張れぇええ!」
「無理だって、絶対無理だって、だって俺ミューティだもん、魔法使いじゃないもん!」
「うぉおお!」
「やめてやめてやめて! 熱い熱い熱い!」
悲鳴が聞こえると思ったら、アイさんが松明を持ってエーチさんを追いかけていた。
水を出して消せということらしい。
炎をぶんぶん振り回すアイさんから、エーチさんは必死で逃げ回っている。
「あはは、楽しそうだねー」
「……本当に楽しんでますか?」
レイスさんは呑気だけど、逃げるエーチさんは必死の形相だ。
追いかけてるアイさんは楽しそうだけど。
「スズ、す、スズネちゃん! 助けて!」
エーチさんは走ってきて、わたしの背後に隠れた。
可哀想だったので、わたしは鞘のまま剣を掴んで瞬間的に水の泡を作り、火を消す。
「ふむ、さすがだな。エーチもマナを扱う才はあるのだから、危機において目覚めるのではないかと思ったのだが」
「無理矢理追いかけ回すのはよくないですよ」
「ふむ、確かにそうだ。すまなかったな、エーチ。頑張ってくれ。応援してるぞ!」
「うあっ……」
エーチさんが急に目眩を起こし、後ろ向きに倒れた。
柔らかい土の上で良かった。
「大丈夫か!? すまない、過剰な期待をかけたから、プレッシャーに耐えられなかったのだな!」
「う……うーん……」
エーチさんはすぐに覚醒したけど、顔色は良くない。……生きるのに不自由してそう。
「魔術、使いたいの? エーチだけじゃなくて、アイも練習してみればいいのに!」
レイスさんが不思議そうに尋ねた。
ひょこひょこ動く耳に、アイさんが「素晴らしいな!」というコメントをする。
「我々は、生身でマナを扱うことはできないのだ。エーチをはじめとしたミューティは、遺伝子異常により魔力回路と呼ばれる器官を持つが、我々非ミューティはそうではないのでな! ハハハ!」
アイさんは高らかに笑う。
エーチさんはぐったりして項垂れていた。可哀想。
「僕がお手伝いしましょうか? そしたら上手くできるかも……」
「ミュータント能力だけで精一杯なのに、これ以上増やさないでほしい」
エーチさんは深刻な顔をして言った。
「それなら、えっと……アイさん、でしたっけ。僕が手伝うので、使ってみてください」
「スードルは魔導士なんです。魔力を、あ、つまり、マナを操れるんですよ」
「操れる? ふむ、我々には理解しづらいな。ま、ものは試しだ。やってみてくれ」
慎重なディーさんに対して、怖いもの知らずなアイさんは、理解できないこともどんどん受け入れるタイプらしい。
「……いいよ、僕にやらせてくれ」
けれどそんなアイさんを、意外にもエーチさんが止めた。
あんなに嫌がってたのに。
「え、大丈夫なんですか?」
「その通りだ、我が試せばよいではないか!」
「どんな方法か知らないけど、マナの暴走は命に関わる。僕で試してからにしてくれ」
エーチさんは半ば諦めたようにそう言った。
「それが僕の役割だから」
デコイ、とエナーシャさんはエーチさんのことをそう言っていたけど、エーチさん自身はそれをどんな風に思ってるんだろうな、とか、少し考えてしまう。
喜んでるようには見えないけど、拒否するわけでもない。
諦めて、受け入れてるのだろうか? 自分しかいないから、それが自分の役割だから。
……エーチさんは、わたしのことをどう思ってるんだろう。
「キー!」
「うわっ!」
キースがポトっとわたしの頭の上に落ちてきて、わたしの髪の毛をガジガジ齧った。
「もー、なに? びっくりしたじゃん」
「スズ、ゲンキ、ナイ」
「そんなこと、ないよー。元気元気」
別に元気がないわけじゃない。
元気がないわけじゃないんだけど、どうにも、あの世界樹の都市に行ってから調子が悪い。
調子が悪い?
いや、そうじゃなくて。
「なんか、スズネって雰囲気変わったねー」
死んだような目をしているエーチさんの手を取り「心配しないでください」とかいって元気付けているスードルを横目に、レイスさんがわたしに言った。
「ちょっと老けたっていうかー、大人っぽくなった? 気がするー」
「せいちょーしたってことですか?」
「うんうん、せいちょーせいちょー。でも、まだまだ可愛いスズネだけどねー!」
「キー!」
レイスさんは、キースをどかしてわたしの頭に手を伸ばし、わしゃわしゃ撫でる。
退かされたキースは怒ってキーキー鳴いてたけど、レイスさんはあははと笑ってスルーした。
「何してるんですか?」
「お互いの魔術を、教え合ってるんだよー!」
レイスさんもいたようだ。魔術といえばレイスさんだからなぁ。
「宮廷騎士団は伝統的な形式術式を使うから。僕は魔導士の方から、話を聞いてるんだよ」
「宮廷騎士団なんて、滅多に会えないもんねー! こんな風にお話しするのも久しぶりだよ!」
「それは我々も同じですよ」
「冒険者の方とはよく会いますが、Aランクの冒険者は滅多に」
「騎士団の人って、魔術使うんですか?」
「人材はバランス良く配分されています。第3騎士団は魔術師が少ない方ですが、10人はいますよ」
「へー、そうなんですか」
「魔導士も3名ほど所属しています」
騎士団の人はみんな、物腰が丁寧でとても優しい。
あと、制服が可愛い。
「ほら、気合いを入れろエーチ! 頑張れ!」
「ば、バブル・えっ、エレメント・あく、アクアっ、あっ、」
「頑張れ! 頑張れぇええ!」
「無理だって、絶対無理だって、だって俺ミューティだもん、魔法使いじゃないもん!」
「うぉおお!」
「やめてやめてやめて! 熱い熱い熱い!」
悲鳴が聞こえると思ったら、アイさんが松明を持ってエーチさんを追いかけていた。
水を出して消せということらしい。
炎をぶんぶん振り回すアイさんから、エーチさんは必死で逃げ回っている。
「あはは、楽しそうだねー」
「……本当に楽しんでますか?」
レイスさんは呑気だけど、逃げるエーチさんは必死の形相だ。
追いかけてるアイさんは楽しそうだけど。
「スズ、す、スズネちゃん! 助けて!」
エーチさんは走ってきて、わたしの背後に隠れた。
可哀想だったので、わたしは鞘のまま剣を掴んで瞬間的に水の泡を作り、火を消す。
「ふむ、さすがだな。エーチもマナを扱う才はあるのだから、危機において目覚めるのではないかと思ったのだが」
「無理矢理追いかけ回すのはよくないですよ」
「ふむ、確かにそうだ。すまなかったな、エーチ。頑張ってくれ。応援してるぞ!」
「うあっ……」
エーチさんが急に目眩を起こし、後ろ向きに倒れた。
柔らかい土の上で良かった。
「大丈夫か!? すまない、過剰な期待をかけたから、プレッシャーに耐えられなかったのだな!」
「う……うーん……」
エーチさんはすぐに覚醒したけど、顔色は良くない。……生きるのに不自由してそう。
「魔術、使いたいの? エーチだけじゃなくて、アイも練習してみればいいのに!」
レイスさんが不思議そうに尋ねた。
ひょこひょこ動く耳に、アイさんが「素晴らしいな!」というコメントをする。
「我々は、生身でマナを扱うことはできないのだ。エーチをはじめとしたミューティは、遺伝子異常により魔力回路と呼ばれる器官を持つが、我々非ミューティはそうではないのでな! ハハハ!」
アイさんは高らかに笑う。
エーチさんはぐったりして項垂れていた。可哀想。
「僕がお手伝いしましょうか? そしたら上手くできるかも……」
「ミュータント能力だけで精一杯なのに、これ以上増やさないでほしい」
エーチさんは深刻な顔をして言った。
「それなら、えっと……アイさん、でしたっけ。僕が手伝うので、使ってみてください」
「スードルは魔導士なんです。魔力を、あ、つまり、マナを操れるんですよ」
「操れる? ふむ、我々には理解しづらいな。ま、ものは試しだ。やってみてくれ」
慎重なディーさんに対して、怖いもの知らずなアイさんは、理解できないこともどんどん受け入れるタイプらしい。
「……いいよ、僕にやらせてくれ」
けれどそんなアイさんを、意外にもエーチさんが止めた。
あんなに嫌がってたのに。
「え、大丈夫なんですか?」
「その通りだ、我が試せばよいではないか!」
「どんな方法か知らないけど、マナの暴走は命に関わる。僕で試してからにしてくれ」
エーチさんは半ば諦めたようにそう言った。
「それが僕の役割だから」
デコイ、とエナーシャさんはエーチさんのことをそう言っていたけど、エーチさん自身はそれをどんな風に思ってるんだろうな、とか、少し考えてしまう。
喜んでるようには見えないけど、拒否するわけでもない。
諦めて、受け入れてるのだろうか? 自分しかいないから、それが自分の役割だから。
……エーチさんは、わたしのことをどう思ってるんだろう。
「キー!」
「うわっ!」
キースがポトっとわたしの頭の上に落ちてきて、わたしの髪の毛をガジガジ齧った。
「もー、なに? びっくりしたじゃん」
「スズ、ゲンキ、ナイ」
「そんなこと、ないよー。元気元気」
別に元気がないわけじゃない。
元気がないわけじゃないんだけど、どうにも、あの世界樹の都市に行ってから調子が悪い。
調子が悪い?
いや、そうじゃなくて。
「なんか、スズネって雰囲気変わったねー」
死んだような目をしているエーチさんの手を取り「心配しないでください」とかいって元気付けているスードルを横目に、レイスさんがわたしに言った。
「ちょっと老けたっていうかー、大人っぽくなった? 気がするー」
「せいちょーしたってことですか?」
「うんうん、せいちょーせいちょー。でも、まだまだ可愛いスズネだけどねー!」
「キー!」
レイスさんは、キースをどかしてわたしの頭に手を伸ばし、わしゃわしゃ撫でる。
退かされたキースは怒ってキーキー鳴いてたけど、レイスさんはあははと笑ってスルーした。
37
あなたにおすすめの小説
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
ギルドの小さな看板娘さん~実はモンスターを完全回避できちゃいます。夢はたくさんのもふもふ幻獣と暮らすことです~
うみ
ファンタジー
「魔法のリンゴあります! いかがですか!」
探索者ギルドで満面の笑みを浮かべ、元気よく魔法のリンゴを売る幼い少女チハル。
探索者たちから可愛がられ、魔法のリンゴは毎日完売御礼!
単に彼女が愛らしいから売り切れているわけではなく、魔法のリンゴはなかなかのものなのだ。
そんな彼女には「夜」の仕事もあった。それは、迷宮で迷子になった探索者をこっそり助け出すこと。
小さな彼女には秘密があった。
彼女の奏でる「魔曲」を聞いたモンスターは借りてきた猫のように大人しくなる。
魔曲の力で彼女は安全に探索者を救い出すことができるのだ。
そんな彼女の夢は「魔晶石」を集め、幻獣を喚び一緒に暮らすこと。
たくさんのもふもふ幻獣と暮らすことを夢見て今日もチハルは「魔法のリンゴ」を売りに行く。
実は彼女は人間ではなく――その正体は。
チハルを中心としたほのぼの、柔らかなおはなしをどうぞお楽しみください。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~
御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。
十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。
剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。
十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。
紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。
十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。
自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。
その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。
※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
神獣転生のはずが半神半人になれたので世界を歩き回って第二人生を楽しみます~
御峰。
ファンタジー
不遇な職場で働いていた神楽湊はリフレッシュのため山に登ったのだが、石に躓いてしまい転げ落ちて異世界転生を果たす事となった。
異世界転生を果たした神楽湊だったが…………朱雀の卵!? どうやら神獣に生まれ変わったようだ……。
前世で人だった記憶があり、新しい人生も人として行きたいと願った湊は、進化の選択肢から『半神半人(デミゴット)』を選択する。
神獣朱雀エインフェリアの息子として生まれた湊は、名前アルマを与えられ、妹クレアと弟ルークとともに育つ事となる。
朱雀との生活を楽しんでいたアルマだったが、母エインフェリアの死と「世界を見て回ってほしい」という頼みにより、妹弟と共に旅に出る事を決意する。
そうしてアルマは新しい第二の人生を歩き始めたのである。
究極スキル『道しるべ』を使い、地図を埋めつつ、色んな種族の街に行っては美味しいモノを食べたり、時には自然から採れたての素材で料理をしたりと自由を満喫しながらも、色んな事件に巻き込まれていくのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる