12 / 14
一章:男性保育士奮闘記
男性保育士と働くお父さん 11
しおりを挟む出逢った時から彼等双子は、性別を入れ替えて生活していた。
男である雄仁は女として。
女である雌威は男として。
それぞれに性別を偽って生きることを強要されていた双子と僕は幼馴染で、実家が隣同士だったのだ。
事情は知ってはいても、子供の僕にとっては、男でも女でも関係なかった。
苛められていればヒーローよろしく二人を庇い、家族と上手くいっていない時には仲裁にも入った。
友達がなかなか出来ない双子の唯一とも言える友人が僕なのである。
その僕でさえ、彼等の本当の姿を見ることは滅多にない。
休みの日には、本来の姿に戻る双子ではあっても、そもそも僕と休みが一致しないので、なかなかに見られない。
それ故に、女の雌威も、男の雄仁も、レアなのだ。
「解ってるよ、雄仁。今回は僕の落ち度だ。初めにちゃんと連絡すれば良かったね。ちょっと藍沢さんと話があってまだ帰れないけど大丈夫だから、ちゃんと寝るんだよ?」
琴村兄妹の実家では、双子の立場はとてもデリケートなものだった。
自分の意思で好き勝手なことを出来ない二人にとって、実家を出られたことは奇跡に近いが、だからと言って全くの自由でもない。
監視は常にされているのだろうし、怪しい動きを取れば命すら狙われる状況にあった。
そんな中で、僕という存在は中立的なところに存在している。
だからこそ、僕と住まうことを条件に琴村兄妹が実家を出ることが許されたのだ。
僕はある意味では監視要因であり、双子を抑える役目を期待されているのだろう。
『情人がアタシのことかぎ回っているみたいなのよ。あの子はアタシのモノは全て奪わないと気が済まないから。……颯介には何もしないでしょうけど。念のため、気を付けて頂戴』
情人(ナサト)は、今年16歳になる琴村兄妹の異母弟だ。
双子とは違い、甘やかされて育った俺様で傲慢なヤンチャ坊主である。
10歳も年下の情人は、颯介にとっても弟のようなもので、情人も颯介を兄のように慕ってくれている。
だが、情人が雄仁を執拗に目の敵にしていることも事実だった。
彼は雄仁から何もかもを奪ってしまいたいのだ。
もう何も持っていない雄仁からこれ以上何を奪おうと言うのか。
僕の脳裏に浮かんだのは、雄仁が惚れたと言う彼の同僚だった。
「ムウさんは大丈夫なのか? 好きなんでしょ、彼のこと」
僕しか見ようとしなかった雄仁が、はじめて僕以外に目を向けようとしていた。
その相手が同じ職場で働いている小筑 睦呀(サツク ムッカ)という二歳年上の男である。
同性愛者で女装生活の雄仁に対して偏見を持たずに接してくれているらしい。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
壁乳
リリーブルー
BL
ご来店ありがとうございます。ここは、壁越しに、触れ合える店。
最初は乳首から。指名を繰り返すと、徐々に、エリアが拡大していきます。
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。
じれじれラブコメディー。
4年ぶりに続きを書きました!更新していくのでよろしくお願いします。
(挿絵byリリーブルー)
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる