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第1話 恋する幼なじみ
クラス分け
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「どのクラスになるのかなぁ。直哉と一緒だと気が楽何だけどなぁ」
「俺は別に・・・・・・どこでもいいかな」
「何そのつれない返事~。そんな事言うと、もう起こしてあげないんだからねぇ」
「悪かったよ・・・・・・だからそんなにくっつかないでよ」
優子が直哉に後ろから羽交い締めをすると、周りから敵意の視線を感じたのだ。
入学式の日に女子とイチャつく直哉に、嫉妬の眼差しを向けていたのはモテなさそうな男子である。いや、優子に抱きつかれたら誰でも羨ましがれるだろう。
「何を今更恥ずかしがってるのよぉ。あー、もしかして私の事意識しちゃったかなぁ? ふふふ、直哉も可愛いところあるよねぇ」
「いや、皆が注目してるじゃないか。それに何だか視線が痛いような・・・・・・」
「そうかなぁ? 緊張してるから、そんな風に感じるんじゃないかなぁ」
「そうかなぁ・・・・・・。とりあえずクラス分けを見に行こうか」
直哉と優子は、クラス分けの掲示を確認しに移動を始めたのだ。そして、掲示の前に来ると優子は目を瞑り祈りを捧げていた。
(神様どうか・・・・・・直哉と一緒のクラスになってますように。おやつの量も減らします、勉強もちゃんとします・・・・・・だから一生のお願いです)
「優子・・・・・・? 何やってるんだ? たかがクラス分け見るのに祈るなんて・・・・・・そんなに大事なのか」
「私にとっては、人生かけるぐらい大事なんだからねっ。それより直哉はクラスどこだったの?」
「んー、Eクラスだったよ。何なら優子のクラスも探そうか?」
「いや大丈夫! うん、これは自分で見なければならないの。この運命の日は・・・・・・きっと私に幸福を授けてくれるはずだから」
「・・・・・・大袈裟過ぎないか? でも、早くしないと遅刻しちゃうからな」
優子はゆっくりと顔を上げ自分のクラスを探し始める。左から順番に・・・・・・Eまで自分の名前がない事を祈りながら少しずつ見ていったのだ。
Dクラスまでには名前がない事に安心をし、残すは二クラスのみ。Eクラスか直哉とは違うFクラスか・・・・・・運命の女神は微笑んでくれるのだろうか。それとも死神が二人を切り裂いてしまうのか。
「えっと・・・・・・、あっ・・・・・・あったああああ。やったよ直哉! 私・・・・・・運命に選ばれたよ!」
歓喜の喜びを上げる優子であったが・・・・・・予鈴が校内に響き渡り二人は入学早々に遅刻してしまったのであった。
入学式以降、この二人はクラスで有名となっていた。なにせ、入学式早々に二人仲良く遅刻し、しかも校内でイチャつく現場まで目撃されていたのだから仕方がなかったのだ。
男子からは冷たい視線を向けられ、女子は二人の恋バナで盛り上がる普通の高校生活が始まっていた。
「全く・・・・・・優子が大騒ぎするから、誤解を解くの・・・・・・大変だったんだぞ」
「別に解かなくたっていいのに・・・・・・」
「何か言ったかい?」
「べーつにー、直哉は鈍感だって言ったの」
「ねぇ、二人は本当に付き合ってないの? 何か友達以上の関係みたいだからさぁ」
「亜子はすぐに恋愛に結びつけるよねぇ。ただの幼なじみのよただの! ふんっ」
いつの間にか直哉と優子に混ざり、井上亜子も一緒に昼食をとるようになっていた。亜子は優子の後ろの席で、よく話すようになりそこから仲良くなったのだ。
この三人で昼食をとるのが当たり前となっていた。
亜子はポニーテールから見える項が魅力的であり、優しい瞳は吸い込まれてしまいそうなぐらい美しかった。
しかし毎日の占い、芸能ニュースや流行等を毎日欠かさずに見る普通の少女であった。特に恋愛系の話題が大好きで、SNSで事細かにチェックをしていたのだ。
「俺は別に・・・・・・どこでもいいかな」
「何そのつれない返事~。そんな事言うと、もう起こしてあげないんだからねぇ」
「悪かったよ・・・・・・だからそんなにくっつかないでよ」
優子が直哉に後ろから羽交い締めをすると、周りから敵意の視線を感じたのだ。
入学式の日に女子とイチャつく直哉に、嫉妬の眼差しを向けていたのはモテなさそうな男子である。いや、優子に抱きつかれたら誰でも羨ましがれるだろう。
「何を今更恥ずかしがってるのよぉ。あー、もしかして私の事意識しちゃったかなぁ? ふふふ、直哉も可愛いところあるよねぇ」
「いや、皆が注目してるじゃないか。それに何だか視線が痛いような・・・・・・」
「そうかなぁ? 緊張してるから、そんな風に感じるんじゃないかなぁ」
「そうかなぁ・・・・・・。とりあえずクラス分けを見に行こうか」
直哉と優子は、クラス分けの掲示を確認しに移動を始めたのだ。そして、掲示の前に来ると優子は目を瞑り祈りを捧げていた。
(神様どうか・・・・・・直哉と一緒のクラスになってますように。おやつの量も減らします、勉強もちゃんとします・・・・・・だから一生のお願いです)
「優子・・・・・・? 何やってるんだ? たかがクラス分け見るのに祈るなんて・・・・・・そんなに大事なのか」
「私にとっては、人生かけるぐらい大事なんだからねっ。それより直哉はクラスどこだったの?」
「んー、Eクラスだったよ。何なら優子のクラスも探そうか?」
「いや大丈夫! うん、これは自分で見なければならないの。この運命の日は・・・・・・きっと私に幸福を授けてくれるはずだから」
「・・・・・・大袈裟過ぎないか? でも、早くしないと遅刻しちゃうからな」
優子はゆっくりと顔を上げ自分のクラスを探し始める。左から順番に・・・・・・Eまで自分の名前がない事を祈りながら少しずつ見ていったのだ。
Dクラスまでには名前がない事に安心をし、残すは二クラスのみ。Eクラスか直哉とは違うFクラスか・・・・・・運命の女神は微笑んでくれるのだろうか。それとも死神が二人を切り裂いてしまうのか。
「えっと・・・・・・、あっ・・・・・・あったああああ。やったよ直哉! 私・・・・・・運命に選ばれたよ!」
歓喜の喜びを上げる優子であったが・・・・・・予鈴が校内に響き渡り二人は入学早々に遅刻してしまったのであった。
入学式以降、この二人はクラスで有名となっていた。なにせ、入学式早々に二人仲良く遅刻し、しかも校内でイチャつく現場まで目撃されていたのだから仕方がなかったのだ。
男子からは冷たい視線を向けられ、女子は二人の恋バナで盛り上がる普通の高校生活が始まっていた。
「全く・・・・・・優子が大騒ぎするから、誤解を解くの・・・・・・大変だったんだぞ」
「別に解かなくたっていいのに・・・・・・」
「何か言ったかい?」
「べーつにー、直哉は鈍感だって言ったの」
「ねぇ、二人は本当に付き合ってないの? 何か友達以上の関係みたいだからさぁ」
「亜子はすぐに恋愛に結びつけるよねぇ。ただの幼なじみのよただの! ふんっ」
いつの間にか直哉と優子に混ざり、井上亜子も一緒に昼食をとるようになっていた。亜子は優子の後ろの席で、よく話すようになりそこから仲良くなったのだ。
この三人で昼食をとるのが当たり前となっていた。
亜子はポニーテールから見える項が魅力的であり、優しい瞳は吸い込まれてしまいそうなぐらい美しかった。
しかし毎日の占い、芸能ニュースや流行等を毎日欠かさずに見る普通の少女であった。特に恋愛系の話題が大好きで、SNSで事細かにチェックをしていたのだ。
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