4 / 71
第1話 恋する幼なじみ
幼なじみの訪問 その一
しおりを挟む
直哉の部屋を片付けるのは、金曜日であった今日にしたのだ。突然、家を訪れようとする優子を止めようとしたが、優子の『それなら、今の現状をそのまま伝えるからね』と言われ渋々来るのを許してしまったのだった。
放課後、優子は直哉と一緒にアパートまで、ベッタリくっついて歩いて行った。途中のスーパーで夕食の買い出しをし、片付け終わったら優子が手料理をご褒美としてご馳走してくれるのだ。
「ふふふん~。ねぇ、私の手料理を食べられるなんて直哉は幸せねっ」
「いや、まずは部屋の片付けが先だけど・・・・・・。優子の料理か・・・・・・まぁ、楽しみではあるかな」
ご機嫌な優子は直哉の部屋に着くと、買った食材を効率よく冷蔵庫にしまっていく。その手際の良さに、直哉はただ呆然と立ちすくんでいた。
「さてと、それじゃ部屋の片付けを始めますかねって、すごい散らかりようじゃない!」
「いやぁ、後でと思っていたら・・・・・・溜まりに溜まって・・・・・・こんな状態に・・・・・・」
直哉は肩を丸め反省の色を出しながら、直哉は優子に平謝りするしかなかった。部屋を見渡すと、服は脱ぎっぱなし、ゴミ箱が何のためにあるのか分からないぐらい、テーブルの上にはコンビニ弁当のゴミが散乱していたのだ。
「まぁ、よくこんな状態になるまで・・・・・・ある意味関心するわ」
「なんて言うか・・・・・・本当にごめん」
「謝らなくていいわよ、男子の一人暮らしなんてこんなものでしょ? さぁ~、それじゃ張り切って片付けていこう~」
優子は手馴れた手つきで、ゴミを分別しながら袋に詰めていく。空のペットボトルや、カップ麺やお弁当の容器等、大きなゴミ袋三つ分の量になっていた。
優子はゴミ袋を玄関に置くと、次に部屋の掃除をする為、散乱している衣服を集め始めた。そして、洗濯機を使い洗濯までしてくれたのだ。
直哉も読みっぱなしにしていた本を、分類毎に本棚へ並べていく。本と言っても、雑誌やマンガがほとんどである。
あらかた部屋が綺麗になると、優子は掃除機を取り出し部屋の掃除を始めたのだ。
隅々までホコリ一つ残さないように・・・・・・そして、ベッドの下にノズルが入らなかったので、手を入れてその物体を引っ張り出そうとしていた。
「ねぇ、直哉。ベッドの下に荷物置いてるの? 掃除機かけるから一旦どけるね」
「──!? あ、ちょ、ちょっと待って」
「いんや、少しも待てません。・・・・・・結構重いわね。何を置いてるのかしら!?」
優子が重い何かを力いっぱい引っ張り出すと、ベッドの下から豊満な胸の女性が水着を着ている雑誌がいくつも顔を出す。
想定外の物に優子の時間が止まり、直哉は汗を流して焦っていた。そして、急いで言い訳を始める直哉に、優子の時間が再び動き出した。
放課後、優子は直哉と一緒にアパートまで、ベッタリくっついて歩いて行った。途中のスーパーで夕食の買い出しをし、片付け終わったら優子が手料理をご褒美としてご馳走してくれるのだ。
「ふふふん~。ねぇ、私の手料理を食べられるなんて直哉は幸せねっ」
「いや、まずは部屋の片付けが先だけど・・・・・・。優子の料理か・・・・・・まぁ、楽しみではあるかな」
ご機嫌な優子は直哉の部屋に着くと、買った食材を効率よく冷蔵庫にしまっていく。その手際の良さに、直哉はただ呆然と立ちすくんでいた。
「さてと、それじゃ部屋の片付けを始めますかねって、すごい散らかりようじゃない!」
「いやぁ、後でと思っていたら・・・・・・溜まりに溜まって・・・・・・こんな状態に・・・・・・」
直哉は肩を丸め反省の色を出しながら、直哉は優子に平謝りするしかなかった。部屋を見渡すと、服は脱ぎっぱなし、ゴミ箱が何のためにあるのか分からないぐらい、テーブルの上にはコンビニ弁当のゴミが散乱していたのだ。
「まぁ、よくこんな状態になるまで・・・・・・ある意味関心するわ」
「なんて言うか・・・・・・本当にごめん」
「謝らなくていいわよ、男子の一人暮らしなんてこんなものでしょ? さぁ~、それじゃ張り切って片付けていこう~」
優子は手馴れた手つきで、ゴミを分別しながら袋に詰めていく。空のペットボトルや、カップ麺やお弁当の容器等、大きなゴミ袋三つ分の量になっていた。
優子はゴミ袋を玄関に置くと、次に部屋の掃除をする為、散乱している衣服を集め始めた。そして、洗濯機を使い洗濯までしてくれたのだ。
直哉も読みっぱなしにしていた本を、分類毎に本棚へ並べていく。本と言っても、雑誌やマンガがほとんどである。
あらかた部屋が綺麗になると、優子は掃除機を取り出し部屋の掃除を始めたのだ。
隅々までホコリ一つ残さないように・・・・・・そして、ベッドの下にノズルが入らなかったので、手を入れてその物体を引っ張り出そうとしていた。
「ねぇ、直哉。ベッドの下に荷物置いてるの? 掃除機かけるから一旦どけるね」
「──!? あ、ちょ、ちょっと待って」
「いんや、少しも待てません。・・・・・・結構重いわね。何を置いてるのかしら!?」
優子が重い何かを力いっぱい引っ張り出すと、ベッドの下から豊満な胸の女性が水着を着ている雑誌がいくつも顔を出す。
想定外の物に優子の時間が止まり、直哉は汗を流して焦っていた。そして、急いで言い訳を始める直哉に、優子の時間が再び動き出した。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
15
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる