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1-3 「よろず相談員の副島」
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1-3 「よろず相談員の副島」
陽菜の一言で、みんな黙り込んだ。以前、酪農・農業について金城司法書士事務所の副島から聞いた話(※『夏子&陽菜と一緒に学ぶシリーズ2「現在の食糧事情と日本の農業の未来」~ほんまに将来は「虫」を食べなあかんの?~』参照)では、戦後、アメリカ式の酪農が日本に入ってきた結果、大量に女性ホルモン剤を飼料に投与された鶏の肉や玉子を食べ、ホルスタイン種の牛の牛乳を長年にわたり飲み続けたことで、日本人は戦中、戦後すぐと比べると肉体が欧米化して体格が良くなったという説があると言われたのを思い出した。
欧米化し、体格が大きくなっただけでなく、男女とも「女性化」傾向が出ているとも説明された。それは、酪農に限らず、水産品の養殖においても女性ホルモン剤が投与され、日本人が二世代かかって体形に影響を受けている可能性があり得るという事も含まれていたと陽菜がその場にいなかった稀世とまりあに説明を加えた。
「それやったら、「巨乳化」はわかるけど、「貧乳化」は逆行してることになるんとちゃうの?」
と稀世が言った。
「そうやろ、わしもそない思うんや。大きくなることはあっても、小さくなる理由がわからんよな。」
直も続いた。するとまりあが画面を読み上げた。
「あっ、「今回のアンケートではバストケアにかける時間や費用もアンケートを取っていましたが、今回2012年よりバストサイズがダウンした都道府県は、バストケアにあまり時間をかけておらず、費用もかけていない傾向がありました。もしかしたら、普段からのバストケアがサイズに影響しているのかもしれません。」って書いてるし、埼玉県が6年間に「育乳」に成功したんは高校生の平均睡眠時間が長くなっていることがバストを育てやすい環境があったのかもしれませんとも書いてるなぁ。」
直がいぶしがって、三朗を除く4人に尋ねた。
「みんな、睡眠時間ってどんなもんや?」
稀世は、高校時代からこの14年間はずっと6時間程度。まりあも6時間以下。夏子は7時間で陽菜は7時間半とのことだった。直が呟いた。
「せやったら、6時間睡眠の稀世ちゃんが「G」、まりあちゃんが「E」で、7時間寝てる夏子が「B」で一番寝てる陽菜が「A」は理屈に合えへんやろ。ましてや、埼玉県人みんながこの6年でめっちゃ寝るようになったわけやあれへんやろうしな。
いっちょ、金城事務所のよろず相談員の副島はん呼んで、ちょっと勉強させてもらうか。あの人やったら知らんことはあれへんやろ。その中で、夏子のおっぱいが少しでも大きくなる方法がわかったらめっけもんやもんな!」
とスマホで副島を呼び出した。
相変わらずの太りっぷりの副島がスクーターですぐにやってきた。
「なっちゃん、陽菜ちゃん、前回の北海道の酪農商品についてはいろいろと意見ありがとうやったな。凄い参考にさせてもろたで。おかげで女性に大ヒットや!で、直さん、今日は、何の用事ですか?」
と汗を拭きながら、直の横に座った。
直から話をザクっと聞くと
「あー、映画「翔んで埼玉」で使われたデータですね!よく使われるデータなんで知ってますよ。面白いデータですよね。先日、「Gの仕事で請け負った「文化人類学と生物学による日本人体形の変化」という研究でちょうどいろいろと調べ物をしたところなんでタイミングが良かったですね。」
「へー、副島さんってそんな仕事もしてはるんですね。ほんま、法律から小説まで何でもござれですね。」
と稀世が感心した。
「まあ、所詮は「G」の仕事ですから、そんなに褒められたもんじゃないですけど、いろんなコンサル業務の中に少なからず「女性」を取り扱ったものは多いんですよね。今回の案件も「体形」は「遺伝性要因」だけでなく「後天性要因」で変わるという「結論在りき」で書いてほしいというもんやったんですよ。
きっと、スポンサーは大学教授の「お墨つき」を取りつけたいエステや、ヘルスケア関連の企業やったんやと思いますよ。まあ、物は「書きよう」ですからね。カラカラ。」
と笑うと、稀世が副島に聞き直した。
「じゃあ、なっちゃんが聞いてきた話は「作り話」っていう事なん?」
副島は「半分は「本当」で、半分は「統計上の不確実データ」です。」と答え、説明に入った。2012年、2018年に全国で取られたアンケートは、各都道府県で50名ずつ取られたアンケートであることは公表されている。ただ、その抽出方法や回答率、回答に対する平均値とされる結果が、「母数分の回答数」にしても「標準偏差計算」にしても「最大値」なのか「平均値」なのか「中央値」なのかを調べたのだがわからなかったとのことだった。
「回答の「最大値」は回答数が一番多かったものって意味ですよね。「平均値」や「中央値」って言うのはどういう意味なん?私、数学とか統計って高校では、「からきし」やったからわかりやすく教えてぇな!」
と夏子が興味を示した。
(※明日に向けての先行資料をアップしておきましょう!)
さて、なんのグラフでしょうか!?(。´・ω・)?
「おまけ」
今日は「足湯」!
大阪では「サウナ大東洋」さんが誰でも入れる「足湯」作ってくれた時は良く使いましたねー!
街中で「足湯」!
近くのコンビニで「ビール」買って、飲みながらの「足湯」!
まさに、街のオアシスでしたねー!
最近言った「足湯」でいえば、アニメ「ゾンビランドサガ」でも出てきた「嬉野温泉」の「足湯」!
私は、真冬以外は「裸足にゴムスリッパ」なんで、足湯を見つけたらどこでも入るタイプです(笑)。
城崎温泉の「足湯」も好き!
そんなことで、「足湯なっちゃん」のイラストでーす!
3枚目のなっちゃんは「横乳」見えそうですみません。(。-人-。) ゴメンネ!
陽菜の一言で、みんな黙り込んだ。以前、酪農・農業について金城司法書士事務所の副島から聞いた話(※『夏子&陽菜と一緒に学ぶシリーズ2「現在の食糧事情と日本の農業の未来」~ほんまに将来は「虫」を食べなあかんの?~』参照)では、戦後、アメリカ式の酪農が日本に入ってきた結果、大量に女性ホルモン剤を飼料に投与された鶏の肉や玉子を食べ、ホルスタイン種の牛の牛乳を長年にわたり飲み続けたことで、日本人は戦中、戦後すぐと比べると肉体が欧米化して体格が良くなったという説があると言われたのを思い出した。
欧米化し、体格が大きくなっただけでなく、男女とも「女性化」傾向が出ているとも説明された。それは、酪農に限らず、水産品の養殖においても女性ホルモン剤が投与され、日本人が二世代かかって体形に影響を受けている可能性があり得るという事も含まれていたと陽菜がその場にいなかった稀世とまりあに説明を加えた。
「それやったら、「巨乳化」はわかるけど、「貧乳化」は逆行してることになるんとちゃうの?」
と稀世が言った。
「そうやろ、わしもそない思うんや。大きくなることはあっても、小さくなる理由がわからんよな。」
直も続いた。するとまりあが画面を読み上げた。
「あっ、「今回のアンケートではバストケアにかける時間や費用もアンケートを取っていましたが、今回2012年よりバストサイズがダウンした都道府県は、バストケアにあまり時間をかけておらず、費用もかけていない傾向がありました。もしかしたら、普段からのバストケアがサイズに影響しているのかもしれません。」って書いてるし、埼玉県が6年間に「育乳」に成功したんは高校生の平均睡眠時間が長くなっていることがバストを育てやすい環境があったのかもしれませんとも書いてるなぁ。」
直がいぶしがって、三朗を除く4人に尋ねた。
「みんな、睡眠時間ってどんなもんや?」
稀世は、高校時代からこの14年間はずっと6時間程度。まりあも6時間以下。夏子は7時間で陽菜は7時間半とのことだった。直が呟いた。
「せやったら、6時間睡眠の稀世ちゃんが「G」、まりあちゃんが「E」で、7時間寝てる夏子が「B」で一番寝てる陽菜が「A」は理屈に合えへんやろ。ましてや、埼玉県人みんながこの6年でめっちゃ寝るようになったわけやあれへんやろうしな。
いっちょ、金城事務所のよろず相談員の副島はん呼んで、ちょっと勉強させてもらうか。あの人やったら知らんことはあれへんやろ。その中で、夏子のおっぱいが少しでも大きくなる方法がわかったらめっけもんやもんな!」
とスマホで副島を呼び出した。
相変わらずの太りっぷりの副島がスクーターですぐにやってきた。
「なっちゃん、陽菜ちゃん、前回の北海道の酪農商品についてはいろいろと意見ありがとうやったな。凄い参考にさせてもろたで。おかげで女性に大ヒットや!で、直さん、今日は、何の用事ですか?」
と汗を拭きながら、直の横に座った。
直から話をザクっと聞くと
「あー、映画「翔んで埼玉」で使われたデータですね!よく使われるデータなんで知ってますよ。面白いデータですよね。先日、「Gの仕事で請け負った「文化人類学と生物学による日本人体形の変化」という研究でちょうどいろいろと調べ物をしたところなんでタイミングが良かったですね。」
「へー、副島さんってそんな仕事もしてはるんですね。ほんま、法律から小説まで何でもござれですね。」
と稀世が感心した。
「まあ、所詮は「G」の仕事ですから、そんなに褒められたもんじゃないですけど、いろんなコンサル業務の中に少なからず「女性」を取り扱ったものは多いんですよね。今回の案件も「体形」は「遺伝性要因」だけでなく「後天性要因」で変わるという「結論在りき」で書いてほしいというもんやったんですよ。
きっと、スポンサーは大学教授の「お墨つき」を取りつけたいエステや、ヘルスケア関連の企業やったんやと思いますよ。まあ、物は「書きよう」ですからね。カラカラ。」
と笑うと、稀世が副島に聞き直した。
「じゃあ、なっちゃんが聞いてきた話は「作り話」っていう事なん?」
副島は「半分は「本当」で、半分は「統計上の不確実データ」です。」と答え、説明に入った。2012年、2018年に全国で取られたアンケートは、各都道府県で50名ずつ取られたアンケートであることは公表されている。ただ、その抽出方法や回答率、回答に対する平均値とされる結果が、「母数分の回答数」にしても「標準偏差計算」にしても「最大値」なのか「平均値」なのか「中央値」なのかを調べたのだがわからなかったとのことだった。
「回答の「最大値」は回答数が一番多かったものって意味ですよね。「平均値」や「中央値」って言うのはどういう意味なん?私、数学とか統計って高校では、「からきし」やったからわかりやすく教えてぇな!」
と夏子が興味を示した。
(※明日に向けての先行資料をアップしておきましょう!)
さて、なんのグラフでしょうか!?(。´・ω・)?
「おまけ」
今日は「足湯」!
大阪では「サウナ大東洋」さんが誰でも入れる「足湯」作ってくれた時は良く使いましたねー!
街中で「足湯」!
近くのコンビニで「ビール」買って、飲みながらの「足湯」!
まさに、街のオアシスでしたねー!
最近言った「足湯」でいえば、アニメ「ゾンビランドサガ」でも出てきた「嬉野温泉」の「足湯」!
私は、真冬以外は「裸足にゴムスリッパ」なんで、足湯を見つけたらどこでも入るタイプです(笑)。
城崎温泉の「足湯」も好き!
そんなことで、「足湯なっちゃん」のイラストでーす!
3枚目のなっちゃんは「横乳」見えそうですみません。(。-人-。) ゴメンネ!
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