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やり直しの人生 ソフィア十三歳魔法学園編
第百六十九話 魔法練習?
しおりを挟むグラードン王女に水をさされたんだけど、久しぶりに色々お話が出来て楽しかったな。
「そろそろ教室に戻ろうか?」
「ですね。午後からの授業が始まってしまいますね」
私達は教室に向かって歩きだした。
今日から午後の授業は、ダンジョンに向けての魔法だったり、魔獣討伐の訓練がスタートするらしい。ダイアナが教えてくれた。
どんな事をするのかな。
少し楽しみだなぁ。
教室に戻るとアイザック様やジーニアス様が、私を見るなり慌てて近付いて来た。
「ソフィア今日の午後からは魔法練習なんだけど、くれぐれも力を抑えるんだよ?」
アイザック様が不安そうに私をみる。
「はいっもちろんです。任せて下さい」
私は右手で胸をドンっと叩く。
「本当大丈夫? 無茶したら大変な事になるんだからね?」
そんな私を見てジーニアス様までが不安げに見てくる。
なんで二人とも私が何かやらかすていで、話してくるの?
さすがにね? そんな頻繁にやらかしたりしませんよ? たまにはそりゃありますが……。
私達が話していると、グラードン王女がしなだれるようにアイザック様に近寄って来た。
その勢いで肩に触れようとしたその時、氷の様な目をしたアイザック様が「急に男性に触れようとするなんて、淑女のする行動じゃないね?」と手を払い除けた。
「えっ……?」
グラードン王女は、自分に何が起きたの? と言わんばかりに目をまん丸にして驚いている。
「グラードン王国では、そんな行動が許されるのかもしれないが、ここはリストリア王国だからね。この国に来たからには、合わせてもらわないと。ハッキリ言って恥ずべき行動だと思いますよ」
「なっなっなっ! わっ私はそんな」
グラードン王女は、まさかアイザック様にそんな事言われるなんて思ってなかったんだろう。顔を真っ赤にして口をぱくぱくとさせている。
いつものアイザック様なら、そこまでキツく言わないのに、今日はどうしたんだろう。虫の居所が悪いのかな?
「さっフィア。魔導訓練所に向かおうか」
「えっ!? あのっ」
アイザック様は私をエスコートし、教室を出ようとするんだけど、グラードン王女をあのままほっといていいの?
まだ固まってるよ?
「またアイザックは……はぁ。ソフィアが困ってるだろ? 僕が案内するから君はグラードン王女をエスコートしたら?」
ジーニアス様が私の手を取ろうとするも、それをサッとアイザック様がかわす。
「グラードン王女のエスコートは、君に譲るよジーニアス」
そう言って私をエスコートしながら、スタスタと歩いて行くアイザック様。後ろからジーニアス様の怒ってる声が聞こえる。
「あのう……アイザック様? 良いのですか? 王女をエスコートしなくて、ジーニアス様にお任せして……」
「ああ……良いんだよ。僕はグラードン王女は…………ね」
「えっ?」
「ん?」
私が聞きかえすと、綺麗な顔を近付けてニコリと微笑んできた。
「あわっ」
急にそんな事されたら何も言えなくなる。ずるいです。
それにしても、グラードン王女がなんだと言うのだろう? 肝心の部分を濁して話してくれなかったから……ちょっと気になるな。
魔導訓練所に向かうために、中庭にある廊下を歩いていると。
ーーソフィア! 遊びに来ちゃった。
「リル!」
可愛いフェンリルの子供リルが、尻尾ふりふり撫でてとやって来た。背中に何か乗っている?
ーーソフィア久しぶりじゃのう。
リルの上に威風堂々と乗っている真っ白のウサギが、話しかけて来た。この声は……確か。
「精霊王様! この姿はどうしたんですか? イノシシ姿は?」
ーーんん? ソフィアを異次元から連れ戻すのに力を使い過ぎて、ダメになってしもうたから、これは新しい体じゃ。なかなかのフワフワの毛並みじゃろう。
精霊王様がどうだと言わんばかりに、自分の姿をアピールしてくる。確かに可愛いよ? だけど中身がなぁ……
ーーソフィアは今から何をするの?
リルが小首を傾げ不思議そうに質問してくる。
「今から魔法練習に行くんだよ」
そう言うと精霊王が反応する。
ーーほう。面白そうじゃのう。我らもついていこうぞ!
「えっええ……」
精霊王様が一緒だとろくな事がないからなぁ。
「ソフィア? リルは何て言ってるの?」
「ええと……背中に乗ってるウサギが精霊王様なんだって」
「ええっ!? 精霊王様!?」
「はい。今からの訓練ついて来るって言ってます」
「そっそうなの?」
「はい」
アイザック様が少し困惑している。その気持ち分かる。
ーーほらソフィアよ! 突っ立っておらんと、さっさと行くのじゃ。はよう案内せい。
「はぁ……はい」
何も起こらず無事に魔法訓練が終わりますように。
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